我らが音楽   

vaughan williams: fantasia on a theme by thomas tallis, symphony no.9,
three shakespeare songs, symphonies no.6 & 5
richard hickox / po, philharmonia voices @royal festival hall


ヴォーン・ウィリアムスは我らが音楽の巨匠。日本では、そしてわたしのとってもちっとも馴染みがなくって、今日は初めて聴く曲ばかりだったんだけど、やっぱりちゃんと地元の音楽は聴かなくっちゃね。その土地の音楽ってその土地でしか味わえない何かが染みついていて、それを肌に感じられるというのはステキなことだから。もちろん、今や音楽はもっと普遍的で、日本でもベートーヴェンの音楽は理解できるのだけれども、でも、その土地でしか感じられないものって確実にあると思うんだよ。そんな特殊性は音楽の価値を下げるものでもなく、音楽の偏狭主義を是認するものでもなく、自然に染みついているものだと思うんです。例えば、フランスのワインはフランスの空気の中で飲むのが一番おいしいし、日本のお鮨は日本のお寿司屋さんで食べるのが一番おいしいというみたいに。だから、わたしは地元の作曲家の音楽はなるべく聴いてみようと思ってる。イギリスの音楽があまり馴染みがないとしても。とは言え、イギリスに暮らし始めてからまだ2週間にも満たないのでこの国の空気感は、まだわたしの中に入ってきてないんだけどね。ただ隣に座ったおじさまがこの曲歌ったことあると懐かしそうにおっしゃっていたので、ああここにも音楽が生きて流れてるんだなぁっていうのは感じました。会場の雰囲気もあたたかかったしね。ウィリアムスの交響曲はマーラーやブルックナーのような長大なものではないんだけど、3曲も演ったので、休憩2回を含めてずいぶん充実した音楽会でした。この人の作品は穏やかで美しい音楽です。まさにイギリス紳士のって言ったらあまりにステレオタイプでしょうか。ただ、悲しいことに指揮者のヒコックスさん、程なくして亡くなられました。まだ、鬼籍に入るお年ではないのに。ヒコックスさんのウィリアムスの音楽会は、先にも予定されていたのに。とっても残念です。ご冥福をお祈りします。
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by zerbinetta | 2008-11-02 19:22 | フィルハーモニア | Comments(0)

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