真っ赤に染めた髪   

stockhausen: inori
alain louafi (mime), kathinka pasveer (mime), david robertson / bbcso @barbican hall


地下鉄のムーアゲートを降りたら、いた。髪を真っ赤に染めた女の人。ひときわ目立ってる。もしやと思ったら会場のバービカンホールに数人の赤い髪の女の人。前にメトでヴォツェクを観たときもだけどスタイリッシュなパンクの人を見かけたけど、新しい音楽に新しい聴衆っていい感じですよね。もちろん、ほとんどの人はいつもとそんなに変わらない人たちなんですけど、でもいろんな人に聴かれて受け入れられていくことが、今の音楽には大事なことなんじゃないかと思います。わたしも今日はちょっとスタイリッシュな格好で出かけようと思ったんだけど、寒かったのでいつもの着ぶくれぶよぶよのいけてないかっこ。わたしにはこれがお似合い。ちぇっ。
シュトックハウゼンはわたしには馴染みのない作曲家。聴いたことのあるのはクラヴィアースケッチX(これはポリーニさんの演奏がすごくて大興奮)とグルッペン、マントラくらい(あとのふたつはCDで)。とっても身勝手でアグレッシヴな人なんだそうですね。実はそういう人も好きなんです。本当は今日は朝からいくつか会場を変えてシュトックハウゼンの音楽会や映画、講演が行われてるんだけど、ひとりでそれらの間の時間をつぶすのはつらいので最後のオーケストラの音楽会だけ顔を出しました。いや実はこの後も同じ会場でhymnenという作品が演奏されたんだけど、それを聴いて帰ると夜遅くなっちゃうので先に失礼したのです。オーケストラにしたのは、祈りというタイトルが日本語だったから、それから指揮者のロバートソンさんを実は好きだったからなんです。うきゃ。音楽は大きなオーケストラとふたりのダンサー(マイム)によって奏でられます。マイムは能の影響もあるんでしょうか、簡単で象徴的な動きなんですけど、むしろ写真によるスライドショウのような静の連続といった感じです。音楽は、実はよく分からなかったんですけど、過去の偉大な作品と同じような力のある音楽であることは素直に感じられました。さすが現代音楽三羽がらすと称されただけあって凡百の作品にはないここにある意味が感じられるのです。それがなんなのかと言われると困るのですが。長い作品であるのに最後まで飽きずに聴き通させる力はさすがです。好きかと聞かれれば、好きと答えることにためらいはあるけれども、充実した思いで会場を後にしました。
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by zerbinetta | 2009-01-17 06:43 | BBCシンフォニー | Comments(0)

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