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アンドリュー違い   

vic hoyland: phoenix
strauss: orchestral songs
strauss: ein heldenleben
soile isokoski (sp), andrew litton / bbc so @barbican hall


アンドリュー・デイヴィスさん前にも聴いたわ〜って思っていたら、リットンさんでした。でも、名前がどこかに引っかかっているのでよおく思い出したらCDを持っていたのです。マーラーの交響曲第10番。マッゼッティさんの補作第2版。小川のようにさらさら流れる演奏だったと記憶してます(CDは日本に置いてきてしまったので今は聴くことができません)。BBCシンフォニーは財政基盤がしっかりしてるせいか、いつも意欲的なプログラムを組んでくれるので大好きです。今回も初演となるイギリスの作曲家、ホイランドさんのフェニックスという曲がプログラムに含まれてます。いきなり大音量で始まった曲ですが、これを書いている1ヶ月後の時点では、ほとんど記憶に残っていません。わたしが最近新しい音楽に聞き慣れていないせいではないかと思います。何だか時間がなくて、新しい音楽をじっくり聴くことができないんです。これはわたしにとって好ましくない状況なので、なんとか音楽を受け入れる環境を整えなくちゃ。
シュトラウスの音楽は耳に馴染んでいるので(今日の歌曲は初耳でしたが)、音を今でもなぞることができます。シュトラウスのオーケストラ付きの歌曲は先日の最後の4つの歌も含めて声とオーケストラの融合がとってもステキでゴージャスです。今日はシュトラウスのそんな歌曲の中から個々に5つの歌が歌われたのですが、こうして並べられて歌われるとそれでひとつの作品集のようにすら聞こえます。イソコフスキさんの声はとっても艶やかで、バックのオーケストラのきらめきもあって夕日に染まる景色のよう。シュトラウスの音楽ってそんな落日の美しさがあると思うのよね。多分未来を単純に今よりステキだと信じられた19世紀の残照のような。そんな感じは英雄の生涯の最後にも聞こえます。リットンさんは快速テンポで壮快にこの音楽を演奏しました。CDと生の演奏で聞こえる音のギャップが一番あって、生の演奏を聴くのが一番面白いのはシュトラウスの音楽だと思ってるんだけど、やっぱりそう。CDではなかなか聞き取ることのできない音の動きがたくさん聞こえて面白かった。

by zerbinetta | 2009-01-28 08:33 | BBCシンフォニー

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