やっぱりクリビー   

grieg: lyric suite
james macmillan: epiclesis
sibelius: lemminkainen suite
ole edvard antonsen (tp), kristjan jarvi / lso @barbican hall


チューブのモーゲートの駅を出ると至近距離からばんばんと火薬の音。なになにって思って見上げると花火。こんなビルの谷間でも打ち上げるのね〜。しばし見とれてからバービカン・センターに。今日はチケットをただでアップ・グレイドしてくれるという嬉しいメイルをいただいてたので、クリビーが近くで見れるいい席に。今日は人が入っていなかったので2階席と3階席は閉めたんですね。ううむ、このプログラムでは仕方ないか。地味〜。しかしながらわたしは期待してたんですよ。だって指揮がクリビー(クリスティアン・ヤルヴィ)。ヤルビー一家の次男坊。やんちゃ気味。昨シーズン、彼の指揮には感激したんですから。ノリノリで踊る指揮者。クラシックの音楽をポピュラーのノリで指揮する男。でも今日は曲がしっとり系のような。

始まりはグリーグの抒情組曲。初めて聴く曲のハズなのにどこかで聴いたことあるような。あっそうか、ピアノ曲をオーケストラに編曲したのね。最初誰かがオーケストレイションしたんだけど、グリーグはそれには不満で、自分で編曲したそう。初期のドビュッシーを思わせるような雰囲気。時代もやや被ってるのね。クリビーはノリ控えめでしっとりと演奏したんだけど、わたしはやっぱりこの曲はピアノの方がいいなぁ。グリーグってヴァイオリン・ソナタとか歌曲とか、ピアノ曲にとってもステキなのが多くて、そういう小品は小品のままそっとしておいて欲しいって思うのね。

今日の音楽会の圧巻は休憩前のマクミランさんのトランペット協奏曲「エピクレシス」。エピクレシスは宗教的な言葉で説明するのややこしいから興味があったら自分で調べてね。とか言っても知らなくても全然OKなのでした。わたしも知らなかったし。音楽はわくわくしながら指揮者とソリストの出を待つ間にふわりと始まりました。チェロが静かに和音を弾き始めて、あれ?何が始まったんだろうって一瞬焦った。とそうこうしてるうちに指揮者とソリストが舞台袖から静かに入ってきて、音楽が動き出す。マクミランさんは今年50歳なんですね。で、LSOではマクミランさんの作品がたくさん演奏されます。前回はLSO St.Luke'sでニキをソリストに迎えてでした。なので彼の音楽については予備知識あり、余裕を持って聴けました。マクミランさんは、ロマンティックな作風ではないのですが、結構調性的なので聴きやすいです。素直に盛り上がったりするので頭を使うよりも身体で感じる感じ。で、さりげなくスコットランドの歌が入ってたりして。というのを遺憾なく発揮した曲です。トランペットも難しそうではあるけれども、クセナキスのトロンボーンみたいな無理をさせることなく、通常の奏法なので吹いてるのは楽しんではないかしら。全曲は切れ目なく演奏されるんですが、ゆっくりした部分の終わりでちらりとスコットランドの歌が聞こえたような気がするのはとってもステキ。でそのまま終わるかと思いきや、打楽器ばんばんで異様に盛り上がるダンス・ミュージック。舞台両脇にさらに2本のソロ・トランペットが入って、これは三位一体を表すそう。三位一体のエクスタシーということらしいです。爽快感満点。クリビーはここで得意のダンス指揮を披露するのかと思いきや丁寧に拍をとっていました。オーケストラも演奏しなれない曲ですからね。ダンスしちゃったら合わないよきっと。で、このまま盛り上がって終わると思いきや、最後はソロ・トランペットが、3つの音を繰り返し吹きながら静かにステージを去ってお終い。いい曲でした。わたし、マクミランさんの音楽、結構好きかも。拍手に応えて作曲者もステージに上がりました。この曲、クリビーに合ってるかも。演奏もステキでしたよ。

最後はシベリウスのレンミンカイネン組曲。その中の1曲、トゥオネラの白鳥が有名です。なので静かな音楽とばかり思っていました。でも、後半の2曲はずいぶんと盛り上がるのですね(トゥオネラの白鳥は2番目に演奏されました)。交響曲のような構成です。クリビー今度こそ、ダンシング。ノリノリで指揮してましたよ。それでこそクリビー。クリビーのノリ大好きです。ぜひぜひ、クラシカルな音楽も聴いてみたい。わたしがクリビーの指揮で聴いてみたい曲リスト。
ベートーヴェンの交響曲、特に第7番
シューマンの交響曲第1番
ワグナーの「ジークフリートのラインへの旅」、マイスタージンガー前奏曲
チャイコフスキーのピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲
シベリウスの交響曲第3番
外山雄三のラプソディ (すみません。これは見てみたいかな)
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by zerbinetta | 2009-11-01 08:41 | ロンドン交響楽団 | Comments(0)

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