ばか。。。夜の部   

schubert: rosamunde -incidental music
mahler: lieder from das knaben wunderhorn, blumine
berg: three pieces for orchestra
matthias goerne (br), michel tilson thomas / lso @barbican hall


夜の部は、MTTとロンドン・シンフォニーによるシューベルト、マーラー、ベルク。そうそう今日はとおっても珍しい曲が演奏されるのです。それは、花の章。交響詩「巨人」の一部。後に交響曲第1番になったとき破棄された未完成の(オーケストレイションがブラッシュ・アップされなかった)音楽。それと、「少年の魔法の角笛」からの歌曲で、交響曲第2番の第4楽章がなんと、男声で歌われるのです。ふふふ、興味津々。それに始まりは大好きなシューベルトのロザムンデだし。そのロザムンデは劇付随音楽から、序曲、第3幕の間奏曲、第1幕の間奏曲です。柔らかな、親しみやすい、くつろいだ演奏です。MTTってこういう優しい音楽、とってもステキに演奏しますね。ロンドン・シンフォニーの音もくすんだこくがあって素敵。

マーラーの少年の魔法の角笛からの歌は、「塔の中の囚人の歌」「トランペットが美しく鳴り響くところ」「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」「原光」「死んだ鼓手」「少年鼓手」の6曲です。歌うのはゲルネさん。少年の魔法の角笛は男声が歌う曲を取り出すとどうしても暗くなりますね。でも、ゲルネさんの歌はとってもステキでした。声に艶と張りがあって、暗めのバリトンだけど無理なくオーケストラと渡り合って、それに、MTTもそうですけど、マーラーの音楽を自家薬籠中の音楽として、全く音楽だけを感じさせる演奏でした。「原光」も全く違和感を感じさせませんでした。ひとつひとつ独立した曲と言うより(作曲過程はそうですが)、ひとつのまとまった音楽として演奏されたのは良かったです。でも、これを聴いて残念に思ったのは、ぜひ、女声も入れて全曲を聴いてみたかった。MTTは歌曲は録音しないのかな。そういえばわたしの持ってるシャイーさんのCDでも歌ってるのゲルネさんでしたね。もっといろいろな歌を聴いてみたいです。

もうひとつのマーラーは休憩の後。滅多に演奏されることのない花の章。音楽会では初めて聴きました。正直言って完成品ではないので(確かスコアにも空欄があるはず)、感動するような音楽ではないのですが、でも、マーラーはどうしてこの音楽を含めて交響詩「巨人」として作品を完成させなかったのでしょうってもったいなく思うくらいの曲ではあります。トランペットがきれいなメロディを吹いたり、ピアノ五重奏のメロディを彷彿させるような旋律がちらっと出てきたり。夢のような音楽で演奏でした。

そして最後はベルクの管弦楽のための3つの小品。昨シーズン聴いたサロネンさんとフィルハーモニアの先鋭的な演奏も好きですが、今日のMTTとロンドン・シンフォニーの柔らかな響きの音楽も好きです。MTTが演るとまるで尖って聞こえない。音楽そのものが美しく書かれていることに気づかされます。こんな素敵な音楽会だったのに会場は7割方の入り。もったいないなぁ。MTTはロンドンでは人気ないのかしらね。
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by zerbinetta | 2009-11-08 00:37 | ロンドン交響楽団 | Comments(0)

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