ロンドン・プライド   

elgar: overture, cockaigne (in london town)
mendelssohn: violin concerto
elgar: symphony no.1
james ehnes (vn), vladimir ashkenazy / po @royal festival hall

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今日は午後の音楽会。なのでせっかくだから少し早めに出かけて、いつものウォータールーの駅ではなくひとつ手前、テムズ川のこちら側、エンバンクメントで降りてテムズ川を渡りました。観光観光。といっても橋を渡るだけなので、歩いて5分ほどでロイヤルフェスティバル・ホールに着くんですけどね。ちょっぴり、そんな気分を味わってみてくださいね。ロンドン、冬の午後3時。1月の終わりになってずいぶん日が長くなってきたのに、曇っていてモノトーン。これ、カラー写真なんですよ。遠くに見えるのはセントポール・カテドラルやキュウリ、ロンドン塔がかろうじて。サウスバンク・センターの南の方は川を挟んで有名な国会。ビッグ・ベンが建ってます。左手にはロンドンの観光名所、大きな観覧車、ロンドンアイ。
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それにしてもロンドンの音楽会は次から次へと凄い才能の人が現れる。わたしが聴きに行くロンドンの4つのオーケストラがどこもレヴェルが高いから合わせて一流の独奏者を呼ぶからかしら。USで聴いてたナショナル・シンフォニーはお世辞にも一流とは言えなかったから(一流半くらい、好きだったんですけどね)、呼ばれるソリストも玉石混淆。でも、だからこそこれから伸びていくかもしれない若手も来て面白かったんですけど。もちろん、ロンドンにもこれからの若手も来るんですけど、すでに上手い人ばかり。今日のソリストのジェームズ・エーネスさんも30代前半のカナダ人若手。わたしは全く存じ上げていませんでした。で、実は全く期待してなかったんですよ。ところが聴いたら上手いったらありゃしない。とっても気持ちよく聴けました。ただ、よく分からないんです。これが良い演奏なのか名演なのか。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲って上手に弾けば誰が弾いてもステキに聞こえちゃうんですね、よっぽど独創的なことをしなければ。って思ったら、名演奏ってなんだろうって考え込んでしまいました。そしてそれは聴いたわたしに分かるのだろうかって。もちろん痛く感動することはままあるというか、わたしの感動の閾値は低いと思います。それをみんな名演奏と呼んでいいのか。って何つまらないことで悩んでんでしょう。音楽の喜びはいわゆる名演奏とは関係ないのかもしれませんね。

メンデルスゾーンの協奏曲を挟んでエルガーでした。もちろんわたしたちの作曲家。アシュケナージさんはオーケストラにぴょこんとお辞儀をして最初の曲を始めました。cockaigne、暴飲暴食の暗喩の意味です。で、ロンドンのことです。ふふふっ。我が町じゃないですか。音楽はなんだかかっこいいというかスターウォーズで悪の軍隊が行進してくるような感じ(もちょっと明るいんですけどね)。ばしばしと決まって楽しかったです。
そして最後は交響曲第1番。この曲聴くの2回目だなぁ。なので、余裕を持って聴けます。アシュケナージさんの演奏はとっても堂々としていてステキです。恰幅の良い老紳士が背筋を伸ばして堂々と歩いてる感じ。ものすごくかっこいいのです。最初と最後に出てくるこの行進曲、なんだかこれぞわたしたちの音楽だってイギリス人のプライドを刺激するような感じで、こんな音楽を持ってるイギリス人っていいなって思います。わたしも今夜はロンドン・プライドを飲んであやかろうっと。帰りも橋を渡って帰りました。今度はほんとの夕暮れ。街に灯がともってかえって色がありますね。
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by zerbinetta | 2010-01-31 21:49 | フィルハーモニア | Comments(0)

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