魚は魚屋   

britten: four sea interludes from peter grimes
sibelius: symphony no. 6
john adams: doctor atomic symphony
john adams / lso @barbican hall


わたしはいつも言ってるとおり(あっこのブログで言うのは初めてかな?)、お魚は魚屋さんで買うのがいいの。チーズはチーズ屋さんワインはワイン屋さん。何でもありのスーパーマーケットはあまり好きじゃないのね。お店の人と話をしながら、プロの意見を聞いて一番いいのを買うのが好きなんです。指揮者も、職業指揮者が確立してる今だから、専門の指揮者の演奏が好きなんです。今まで、ヴァイオリニストから指揮者もやるようになったり、歌手兼指揮者やピアニスト兼指揮者を聴いたことあるけど、もちろんとっても上手くいく人もいるけど(始めっから指揮者志望だったけどまずピアニストになった人とか)、上手くいかない人もいる。というわけで、兼業の人を初めて聴くのはとっても懐疑的なんです。今日のジョン・アダムスさんもあまり期待はしてなくて、なんでチケット取ってたんだろう? シベリウス聴きたかったから? ってな感じでした。そしてしかも間が悪いことに、明日は朝から電車で2時間ほど行った町で会議があるので朝早起きをしなきゃいけないんです。もうほとんど音楽会気分じゃないですね。

音楽会はブリテンの「ピーター・グライムズからの4つの海の間奏曲」とシベリウスの交響曲第6番、そして自身のドクター・アトミック交響曲です。ブリテンとシベリウスの作品は、ああ、アダムスさんってここに音楽の故郷があるんだな〜って感じさせられて、面白かったです。このふたつの音楽から、アダムスさんの音楽との親近性が聞こえてきて、アダムスさんがこの音楽を好きなのがよく分かるし、アダムスさんの書いてきた音楽がなんとなく少し近くなったような気がします。演奏は。。。ううん、ロンドン・シンフォニー上手いっ。正直指揮者の音楽と言うより、指揮者を先回りしたオーケストラの音楽といった感じでした。指揮者は振ってるんだけど、音楽はオーケストラが自主的に奏していたかな。

休憩の後のドクター・アトミック交響曲は、さすがに自分の作品だけに、こちらはしっかり音楽をドライヴしていました。でも、演奏の前にアダムスさんの解説があったんだよね。それが、長かった。。。普通の精神状態なら別にたいした長さじゃないんだけど、明日5時起きって考えちゃうと、とにかく早く家に帰りたかったので、解説には早く終わってくれ〜〜って心の中で叫んでいました。誤解のないようにちゃんと書いておくと、アダムスさんの解説はもちろんつまらないものじゃなくって、とても興味深いお話だったんです。わたしが悪いんです。
ドクター・アトミックのオペラは去年観ているので、音楽を聴くのは2回目ですが、本人がおっしゃっていたようにこの曲はオペラの抜粋ではなくて、交響曲として書き換えられているので、オペラのあらすじを彷彿させるものではありません。独立の音楽として成り立っているものです。最初45分の作品として発表されたんですが、25分の作品として凝縮されています。最後はオッペンハイマーの苦悩のアリアがトランペットで歌われるんだけど、オペラはこのオッペンハイマーの苦悩(オペラでは第1幕の終わりにある印象的なシーン)が中心なんだなって再認識させられました。
c0055376_8355534.jpg
終演後のアダムスさん。ちょっとお疲れ気味
[PR]

by zerbinetta | 2010-03-07 08:34 | ロンドン交響楽団 | Comments(0)

<< MBE もっとタコを >>