音楽を子宮で感じる   

tchaikovsky: serenade for strings
rachmaninov: rhapsody on a theme of paganini
shostakovich: symphony no. 6
nikolai lugansky (pf), alexander lazarev / po @royal festival hall


なんてタイトル、一度言ってみたかったのよ。ほらよく、女って何かを子宮で感じるとか言うじゃない。ちょっとかっこいいっぽいでしょ。だから真似してさ。って、ぎゃーーー間違ったぁ。子宮で考えるが常套句。子宮で感じるをググってみたら、もうエッチ関係しか出てこないっ。それに子宮で考えるをググってみたら、これもあまりよい意味には捉えられてないのね。何事も考えないわたしは知らなかった〜。まっいいや。でも、今日の音楽は、バスがぐんぐんと響いてきて、お腹の底から音を感じたのよ。音って振動なんだ〜って。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。ラルゲット・エレジアート。子供の頃、パパの書斎の鍵を閉めてふたりだけで聴いたパパの好きな曲。パパとわたしの秘め事。なんちゃって。I.W.G.P.のひとこまに浸ってたりして。その弦楽セレナーデ、熱かった〜。指揮棒の代わりに老眼鏡(?)を手に持って出てきた指揮者のラザレフさん、指揮しまくり。これでもかというくらい、腕振りまくって頭振りまくってオーケストラを煽りまくり。眼鏡が落ちるんじゃないかと心配しちゃった。火傷をするくらいの熱いチャイコフスキー。アンサンブルに意思の統一が取れていないところがあった(例えば延ばす音でどこからデミュニエンドをかけるとか)けど、これはオーケストラの責任かな。第3楽章のラルゲット・エレジアートが静かに消え入るように終わってラザレフさんが手をゆっくり下ろしたとき、会場から拍手がわき起こってしまいました。確かに音楽が終わった感じで気持ちも分かるんだけどね。振り向いて挨拶するわけにもいかず、ラザレフさんちょっと困ってました。

2曲目はルガンスキーさんのラフマニノフ・チクルス。今日はパガニーニのラプソデー。ピン・ポイントに大好きなんです。ほらあそこですよ。あの有名なところ。あれが16分音符4つだなんて信じらんない。ルガンスキーさん、相変わらずとてもきれいな音で端正に、過度にロマンティシズムに溺れることなく、さらさらとラフマニノフを弾いていました。折り目正しいというか、お姿もそんな人なんですけど、わたしはもうちょっと崩したところがあってもいいなって思いました。オーケストラの方は、控え目でピアノの引き立て役に徹していた感じです。わたしの好きなところ、もちょっとタメを効かせてとろとろにとろけるように弾いて欲しかったです。アンコールにはラフマニノフの多分前奏曲のひとつ。こちらもとっても美しい演奏でした。ラフマニノフの音楽に何を求めるかで、評価がだいぶ変わってくるでしょうね。わたしは、とろけるような甘いロマンで聴きたい日もあれば、硬派な音楽で聴きたい日もあって、一定しないんだけど、ルガンスキーさんの演奏はちょうど中間で、いつ聴いてもある程度満足できる代わりに、心の針がどちらかに大きく振れているときは、端正すぎてちょっと物足りなさも残る感じです。きょうはわたし、ロマンティックに振れてたかなぁ。チャイコフスキーで体が火照ってたから。

最後はタコですよ〜。交響曲の第6番。今日は春のようなぽかぽか陽気(ってもう5月も半ばじゃないっ。カモン温暖化)なのに会場は凍てつく冬の雰囲気。ショスタコーヴィチってわたしにとって冬の音色を聴かせてくれる数少ない作曲家のひとりなんですね。この曲は眼鏡なしです(譜面台の上に置いてました)。なので、楽譜も置いてあったけど暗譜。これはとても良い演奏だったのでしょう。なのにわたしはちょっと置いてけぼりを喰らった気分。自分でもどうしてだか分からないんだけど、ってウソ、今日はオーケストラの後ろの方に座っていたので、オーケストラの人の楽譜を見ながら聴いていたので、休符を数えたり出る準備をしたり、そんなことをしてたんです。オーケストラの中にいる人と外にいるお客さんじゃ聞こえてくる音違うんですかね〜。面白いですね〜。
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by zerbinetta | 2010-05-15 08:04 | フィルハーモニア | Comments(0)

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