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来シーズンのロンドン音楽会 オーケストラとマーラー記念年   

欧米では音楽会のシーズンは秋始まり。今は2009年2010年のシーズンのお終いです。
さて、2010年、2011年と言ったら、マーラーの生誕150年、没後100年の記念年です。各地でマーラーのお祭りがあるみたいですね。ここロンドンでは、というとマーラー・フェスティヴァルみたいなのは今のところアナウンスされていません。今年のプロムスの開会が交響曲第8番ということくらいかな。来シーズンの個々のオーケストラはと言うと、楽団ごとに温度差があって面白い。

まずはロンドン・シンフォニー。全くマーラーには興味がないのよって突き放した感がステキ。ゲルギーの振る交響曲第5番と第1番、第9番、それからオルソップさんの指揮でマーラーの編曲によるベートーヴェンのレオノーレ序曲と交響曲第7番、アルマ・マーラーの歌曲が演奏される予定です。マーラーの記念年関係はオルソップさんの方かな。ゲルギーのはマーラーの交響曲の全曲録音が進行中なので第5番と第9番はそれに合わせたものでしょう。マーラーは人気があるので毎シーズン何回か演奏されるので(今シーズンのロンドン・シンフォニーでは交響曲の第4番、6番、10番、大地の歌、花の章、それにいくつかの歌曲を聴きました(って記念年じゃない去年の方が多いじゃない)、これ以上マーラーばかり聴きたくない感があるので、こういう姿勢はかえって潔くていい感じ。記念年だからと言って毎度毎度同じようになんとなく作品を演奏しました、じゃつまんない。

というつまらない派の代表はフィルハーモニア。ごめん、フィルハーモニア。マゼールさんの指揮で、交響曲の1番から10番(アダージョのみ)が来年の春と秋に演奏されます。マゼールさんは今季もフィルハーモニアで交響曲第9番を振っているので、もういいやって感じ。もっとぴちぴちした指揮者を呼べなかったのかしらねぇ。まあでも、ところどころ聴きに行く予定。

BBCシンフォニーはもう完全無視。マーラーはビエロフラーヴェクさんが振る第6交響曲のみ。潔すぎ。でも、今シーズンのマルティヌー・チクルスみたいな核になるプログラムがないのがちょっと寂しい。

OAEはなんと! さすらう若人の歌と葬礼。古楽のオーケストラがどんな楽器を使ってどんな演奏をするのか興味津々。指揮はユロフスキさん。OAEはプロムスでもラトルさんの下でトリスタンを演るのよね。チケット取れてないけどさ。

楽しみにしてるのは我らがロンドン・フィルハーモニック。シーズン・オープナーがユロフスキさんで交響曲第3番。ユロフスキさんは交響曲を1番から順番に毎年ひとつずつ採り上げているので、これは順番。あっでも来シーズンは第4番も続けて演りますね。ユロフスキさんで楽しみなのは、嘆きの歌のオリジナル・ヴァージョン、交響詩「巨人」(花の章付きオリジナル・ヴァージョンということなので(ハンブルグ稿かしら?)巨人でいいですよね?)。どちらも滅多に演奏される作品じゃないので聴けるのは嬉しい。他には、ネゼ=セガンさんの指揮で、交響曲第5番と大地の歌、エッシェンバッハさんで交響曲第9番、ズウェーデンさんで交響曲第6番。編曲ものも充実していて、ベートーヴェンの交響曲第3番と弦楽四重奏曲、バッハの組曲。これらもマーラー・イヤーならではのプログラミングですよね。

外国のオーケストラは全部チェックしてないけど、ラトルさんとベルリン・フィルが交響曲第3番と第4番を演るみたいですね。あとラトルさんたちはピアノ五重奏曲の断片も演奏する予定です。あっドゥダメルさんとロサンジェルス・フィルが交響曲第9番を演奏する予定です。人気のドゥダメルさん、どんな演奏をするんでしょう。チケット取れるかしら。

by zerbinetta | 2010-06-15 07:58

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