伯爵の愛人になりたい   

mozart: le nozze di figaro
eri nakamura (susanna), erwin schrott (figaro),
annette daxch (countess), mariusz kwiecien (count),
jurgita adamonyte (cherubino), robert lloyd (bartolo),
marie mclaughlin (marcellina), peter hoare (don basilio)
colin davis / royal opera house @covent garden


ロンドンで初めて行った音楽会がフィガロの結婚だったんです。ってあれ?昨日はヂャンさんとロンドン・シンフォニーって言ってなかった? 実はロンドンに住み始める前、面接のため一度ロンドンに来てるんです。そのとき、ロイヤル・オペラ・ハウスの立ち見の切符を取って観たんです。なのでこの演出(マクヴィカー版)を観るのは2度目。とってもステキな舞台だと思います。何しろ主役はお掃除おばさん。というのは半分冗談で、でも始まりの序曲の間のお掃除のシーンとフィナーレのあとを閉めるという(この演出にしか観られない)大切な役を担ってるので、多分きっと何か演出の肝があるんでしょうね。ソープ・オペラ的な家政婦は見てたみたいな。でもそれ以外は多分とってもオーソドックス。18世紀と17世紀の衣装の違いも舞台を観てここがスペインなのかオーストリアなのかも分からないわたしが言うのもなんですけど。でも、そんなの関係ないですよね。楽しめれば。だって、根っからの日本人のくせに時代劇の衣装を見てそれが綱吉の頃なのか吉宗の頃なのかちっとも分からないんですもの。ましてや外国のことなんか。
そう。もう序曲が始まったとたんから楽しくてわくわく。わたしはオペラに序曲はいらない派なんですが、この序曲(とロッシーニやワグナーのいくつか)は例外。こんなにうきうきさせてくれる音楽って滅多にない。コリン・デイヴィスさんが指揮するオーケストラもオーソドックスでとおっても上手い。同じ公演でも一昨年聴いたときは、マッケラスさんの指揮で古楽っぽい奏法で演奏されたんですけど、それも良かったけど、今日の現代オーケストラの正攻法の演奏もとってもステキ。それに今日はレシタティーヴォの伴奏のチェンバロもなんだかとっても良かったです。
歌手の人たちもとってもステキでした。2番目に印象に残ったのはマルチェリーナを歌ったマクラウリンさんなんですけど、アラベラのDVDで控え目なズデンカを歌ってる方ですが、今日はずいぶん手練手管を身につけたようで、結構アクの強い(役柄の)マルチェリーナでした。男声陣もおしなべて良かったんですが、タイトルロールのシュロットさんより、伯爵のクヴィーチェンさんにセクシーな魅力を感じました。理髪師ではあんなにウブだったのに。わたしを愛人にしてくれないかなぁ。伯爵家で一生優雅に暮らしたい。
フィガロの結婚はわたしが一番たくさん観ているオペラだと思います。音楽学校の友達が歌った学園祭の公演から、メトやワシントン・オペラ、アマト・オペラなど。スザンナもいろんな人で聴きました。バルトリさんやネトレブコさん、レッシュマンさん。でも、その中にもうひとり日本人のナカムラ・エリさんを加えることができてとっても嬉しいです。まだ若手の(ロイヤル・オペラ・ハウスの若手育成プログラムの最終年ですよね、確か)これから伸びていくであろうソプラノですが、この大役をとっても見事におきゃんにこなしていました。ほんとにステキなかわいらしいスザンナだった。来シーズンは、ロンドンを離れて大陸で歌うみたいですが、ぜひ、ステキな歌い手になって欲しいです。そしていつかまた彼女の歌を(できればオペラで)聴きたいです。

シュロットさん、エリさん、サー・コリンさん
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by zerbinetta | 2010-06-17 07:50 | オペラ | Comments(0)

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