アルゼンチン負けちゃったね〜   

celebrating argentina 200
alberto portugheis, martha argerich & friends @kings place
alberto portugheis, martha argerich, anda anastasescu,
katalin csillagh, eduardo hubert, julian jacobson (pf),
wissam boustany (fl), geoffrey silver (vn), sagi hartov (vc)



ヨーロッパはフットボールの国。イングランドは早々に負けちゃったみたいだけど、わたしの仲間たちはワールド・カップの話題で盛り上がる。なので、世事に疎いわたしでもなんとなく様子が分かってくる。それにクラヲタさんってサッカー好きの人多いみたいだし。わたしもルールは分からないまでも話題に乗り遅れないようにしなくちゃ。で、アルゼンチン負けちゃったね〜昨日。実は訳あって秘かに応援してたんです、アルゼンチン。だって、今日の音楽会、アルゼンチン特集なんですもの。場所はキングス・プレイス。500人くらいの小さな室内楽ホールです。まだ木の香りの残る新しいホール。ここに来るのは2度目。そしてなんと!アルゲリッチさんも弾くんです。アルゲリッチさんが弾くのはプログラムの一部とはいえ、大ホールでさえプラチナ・チケットになるアルゲリッチさん。わたしがこの音楽会を知ったときには(1週間ほど前)、もちろんすでに売り切れ。でもなんと3日前に1枚だけリターンが出てるのを発見して勇んで取ってしまったんです。アルゼンチンが勝つことを祈りながら。

さて、音楽会はアルゼンチンと言いながらアルゼンチンだけではなくてフランスのミヨーの作品、しかも最終楽章はブラジルだし、もあるし、なぜかルーマニアのフォーク・ソングもあり。でも色彩はアルゼンチンな感じ(行ったことがないので想像です)。明るかったりもの悲しかったり。そして、今日初演された作品(演奏者の関係者が書き下ろした小品)が2つ、イギリス初演が2つ。編成もピアノ・ソロ、デュオ、4手、8手、フルートとピアノ、ヴァイオリンとピアノ、チェロとピアノと多彩。気の置けないアルゼンチンのクラシック/ポピューラー音楽は聴いていて楽しい。演奏者も肘を張らずに楽しそうに演奏していて、音楽の喜びをみんなで共有できる。やっぱり印象に残ってるのは、ミヨーやヒナステラ、ピアソラの音楽だけど、どれもステキ。

アルゲリッチさんが弾いたのは、ポルトギュイスさんとのデュオでミヨーのサクラムーチョ。この曲の最後のブラジレラって屋根の上の牛の音楽なんですね。猛烈に楽しい。アルゲリッチさんはもう観ているだけで嬉し楽しくなる演奏で、なんというか音がきらめいていてリズムが際だってる。それにアルゲリッチさんってほんとにかわいらしい人で、もう70歳近いおばあちゃんではあるんだけど、きっと心は少女のまま純真なんでしょう、ステージ袖のドアから顔だけのぞいてみたり、緊張してなかなかステージに出ようとしなかったり、弾いてる笑顔はほんとにステキだったり、もう心がきゅん。わたしもあんなおばあちゃんになりたいっ。それから、ヒューベルトさんとのデュオでピアソラのオブリヴィオンと最後に華々しい、4手のピアノの天使の死。アンコールにはこの曲をもう一度繰り返して、会場に幸福な興奮を残して音楽会は終わったのでした。小さなアット・ホームなホールでアルゲリッチさんを間近に観ながらステキな音楽を聴けてなんと贅沢な幸せ。
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by zerbinetta | 2010-07-04 08:03 | 室内楽・リサイタル | Comments(0)

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