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音楽会の写真撮影   

とても微妙な話題です。クラシック・コンサートの会場での写真撮影は、たいていの場合、禁止されていると思います。ロンドンでもそう。どこの会場でもだいたい写真撮影は固く禁じられています、とアナウンスが入ります。なのに、わたしはときどきブログに写真を載せてる。。。
これについては、わたしの中でどうしようか決めかねている部分、揺れている部分があります。
ロンドンの場合、確かに音楽会場での写真撮影は認められていないことになっているんですが、開演前の会場や演奏終了後に写真を撮る人は多くいるのです。会場の係の人も人によっては見て見ぬふり(こういうところは、個人の裁量が大きいのが日本では見られないこと。何しろ役所の手続きの書類も係の人によって言うこと違うのですから)。一番厳しいのはロイヤル・フェスティバル・ホールでバービカン・ホールなんかは注意すらあまりしません。ロイヤル・オペラ・ハウスのカーテンコールでも盛大に会場からフラッシュが焚かれるし、プロムスはカメラを持ってる人がとっても多いです。なんだか、人に迷惑をかけなければ、写真撮影くらい大目に見るよというコンセンサスがあるみたいにも(勝手だけど)感じられるのです。もちろん、演奏中の写真撮影やヴィデオ撮影は迷惑だししてはいけないことだけど、演奏後の拍手やカーテンコールでの撮影はまわりに迷惑をかけているとは言い難い。でも、もうひとつ大事なことは人格権の問題。人に見られる公的な仕事の場での写真なので肖像権はクリアしていると思うのだけど(反対に音楽会場にいるわたしがTV放送の画面に映っていても会場にいるわたしには肖像権がないのでわたしも文句は言えない)、パブリシティ権はグレイ領域。権利者の経済的な権利を侵害しているとは思えないし、わたしがそれを利用して利益を得ていることもないので(ブログを通してお金を得ることはしていないし、写真を公開することによってアクセス数を稼いでいるという事実もないので)、この行為がパブリシティ権を侵害しているかについてはとてもあいまい。一応(あまり守られてはいないとはいいながらも)、禁止のアナウンスがある音楽会場内での写真を公開していることが問題であると言われれば、そうですと答えるしかないというのは分かっているのだけど。
では、なぜそんなグレイ領域のところでブログをやっていることがあるかというと。。。これがわたしにもよく分からない、という無責任な回答。わたしには誰かに迷惑をかけているという罪の意識はないのです(グレイ領域なのでもともと罪があるのかどうかも曖昧なのですが)。そういうところでは、法律よりもわたしはわたしの思いのままに行動するところがあるんです。だから、歩行者信号を守らないフランス人と波長が合うのですが。。。
皆さんはどういうふうにお考えですか。

by zerbinetta | 2010-08-08 00:18 | わたし・ブログ

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