マーラー中心   

20.02.2011 @queen elisabeth hall

schubert: string quartet in c minor, D.703
schoenberg string quartet no. 2
mahler: piano quartet movement
schoenberg: chamber symphony no.1

anna prohaska (sp)
bishara harouni (pf)
simon rattle & members of berliner philharmoniker


いよいよ怒濤のサイモン・ラトルさんとベルリン・フィルハーモニック・デイズ。マーラー記念年でもあるので4日間にわたり、マーラーやそれに関連した音楽を中心に採り上げられます。今日はその1日目。ベルリン・フィルの団員による室内楽。プログラムはシューベルトの四重奏の断章、シェーンベルクの四重奏第2番と室内交響曲の第1番、マーラーのピアノ四重奏の断章です。聴いてみて分かったんですが、とっても粋なプログラム。
まずはシューベルト。シューベルトの音楽がマーラーの音楽に直接つながることをまざまざと聞かせてくれました。シューベルトの持つ親しみやすい歌謡的な旋律、長大な形式感は、まさにマーラーの音楽に続くもの。あとで聴いた、マーラーのピアノ四重奏でそれが直接証明されました。ベルリン・フィルの四重奏もステキでした。いつもオーケストラで弾いているから気心が知れているのか音楽もぴったり。弱音の取り方なんてとってもきれい。チェロのクァントさんがステキでした。あの髪型好きだし。

シェーンベルクの四重奏第2番はソプラノの独唱の入るものです。こちらは、マーラーから直接つながってくる音楽。マーラーがまだ大地の歌を書いていた頃の初期の作品なので、語法は新しいけど、まだとてもマーラー的な部分が多いの。ソプラノは若くて黒髪のきれいなプロハスカさん。この人とっても上手い。まだ20代? これからがものすごく楽しみです。ロンドンにもたくさん歌いに来てくださらないかなぁ。

そして、マーラーの最初期の作品(今、楽譜が残ってる作品としては一番若い頃の作品じゃないかしら。16歳での作曲)、ピアノ四重奏の断章。わたしはこの曲をCDで知っていたけど、今日は違う作品のように聞こえました。もしわたしがこの曲を知らないでいて、誰かがシューベルトの音楽だよと言ったら、ほとんど信じてしまいそう。最後の方にマーラーらしい(シューベルトでは決して書かなかった)ロマの音楽ふうのヴァイオリンのソロがあるので、そこでシューベルトじゃないって疑いを持ちそうだけど、間違いなくマーラーの音楽の出発点はシューベルト。ピアノの左手の扱いはシューベルトそっくりだしね。ピアノを弾いたハロウニさんは、遠くから見た感じではイケメンでした。ああもう少しわたしの目が良かったらお顔がよく見えたのに。って赤ずきんちゃんに出てくるオオカミみたいなこと言ってるわたし。

最後は、シェーンベルクの室内交響曲第1番。マーラーがこの曲の初演を聴いて、非難の嵐の中、拍手をし続けた作品。でも、マーラーに「曲のよさはわからないが、おそらくシェーンベルクが正しいだろう」と言わしめた作品。弦楽5部のソロに、2管編成くらいの管楽器。この音色感は面白いです。ここでも、マーラー的な音型がたくさん聞かれて、マーラーはどう思うか分からないけど、彼の音楽はシェーンベルク(や彼の仲間のベルク)に引き継がれていったんだって音で分かりました。ベルリン・フィルのほぼ主席の人たちのアンサンブルは、音がきれいで各パートがそれぞれとっても上手くて流石です。あっ忘れちゃならない、ラトルさんが指揮しました。

こうして並べられると、音楽史の流れが聞こえて、ほんとに面白いですね。こういうプログラムの音楽会大好きです。
あっそうそう、内田光子さんが会場に来ておられました。彼女はときどき音楽会で見かけるんですけど、お客さんとしてきているときは、もう普通のお客さんに完全にとけ込んでいて、一緒に音楽を聴いてる音楽好き仲間感がしてとってもステキです。多分ご自分でチケットを買って来てらっしゃる感じがします。前にお見かけしたときはわたしと同じ安い席だったしネ。
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by zerbinetta | 2011-02-20 09:50 | 室内楽・リサイタル | Comments(2)

Commented by かんとく at 2011-02-22 03:26 x
つるびねったさん、こんにちは。もしかして、日曜日から4連戦ですか?
Commented by zerbinetta at 2011-02-24 10:30
いえいえ、土曜日から5連チャンでした。
レッドブル飲んでがんばりましたよ〜。今ほっとしてます。

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