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できたらいいなぁ。未来のAV技術に望むこと   

オペラやバレエを観るメディアがDVDからブルーレイというのになって(わたしはなってませんが)、ディスクに書き込めるデータの容量がずいぶんと増えて、高画質になったり、最近は3Dというのがブームになりつつあるけど、わたしが観たいのはちょっと違うかなって思ってます。せっかく大容量のデータが扱えるようになってきたんだから(とはいえ、まだ足りないんですが)、わたしが観たいのはもっと自由度の高い、実際に劇場で観ている感じの映像。と言ってもピンと来ませんよね。

劇場で観ている方は賛同してくれると思うのですが、遠くから舞台を観ていて(例えそれが舞台に近い席だとしても)、オペラやバレエは3Dメガネを装着してみるようには立体的には見えないと思うんです。それに、臨場感溢れるのが嬉しい映画とかだったら、大怪獣に踏みつぶされそうになったり、眼前にエイリアンが現れたり、と迫力満点になるけど、例えばオペラ。歌手の人が立体的に歌ってるの観てもあまり楽しそうじゃないんですね。バレエだったらもう少し臨場感が楽しめるかも知れないけど、普段の観劇でそういう臨場感ってないし、全速で女の子が飛び込んできたらきっと怖い。

じゃあ、わたしが望む未来のAVはどんなの?かというと、ステージ全体を全てに渡って高精細に撮ったもの。えっ?それだけ?ただのハイヴィジョンって思われるかも知れないけど、違うんです。スクリーンを観ながら、自由に拡大したり観たいものにピントを合わせたり、それが自由にできるようになることです。
わたしたち、観劇してると、ぼんやりと全体を観てるわけではないと思うんですよ。あるときは主役に集中して観たり、その後ろで小芝居をしてる脇役の人に目を向けたり、全体を観たり、常に視線を動かしてる。今までのAVはカメラワークがそれをやってて、それしか記録されてないから、誂えられた映像を観るだけで、自分の意志では観たいものを観れないですよね。主役が歌ってる後ろで好きな人が出てるのにそちらに目を向けることができないのです。それが不満なんです。
わたしの考えは、見る人が自由に、例えばリモコンなんかでボタンを押すと、拡大したり、視線を動かして観たい場所を観る、ようなことをリアル・タイムでできるようにすること。だから、多分、デフォルトは舞台全体が超高精細で記録されていて、何もしないで観ると舞台全体が移ってるんだけど、ズームインできたり、そのまま視点を動かしたり、さらに言えば観たい部分にのみピントを合わせたりができるんです。全ての場所をアップに耐える解像度で記録しなければいけないので、ものすごい容量と速い処理能力が必要。そんなことができるようになる、技術の進歩が、でも十分期待できますよね。

by zerbinetta | 2012-01-17 08:05

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