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うわわ凄い。。。口あんぐり エイフマン・バレエ「アンナ・カレーニナ」   

04.04.2012 @coliseum

anna karenina

boris eifman (choreography)

maria abashova (anna)
oleg markov (karenin)
sergey volobuev (vronsky)

eifman ballet


エイフマン・バレエ。駅にポスターが貼ってあって、見るとはなしにどこかのバレエ団が、アンナ・カレーニナとオネーギンをやるのね、観に行こうかしらってぼんやり考えていたら、ツイッター友達が、絶対オススメ、絶対観るべし、と強力にオススメしてくれたので、よしっとチケット買ってみた。実は今日は他に予定があったのを、そちらは友達に譲って(その結果バレエ・ファンがひとり増えましたよ!)、観に行くことに。話によるとリフトがとんでもなく凄いらしい。今日は、最初で最後とフンパツしてドレス・サークル席に。40ポンドもしたけど、とても観やすい席。ロイヤル・オペラ・ハウスだとグランド・ティアーくらいに相当かな。

実はとっても間抜けなことに、わたし、オネーギンとカレーニナをごっちゃにしてました。なので、いつ妹出てくるんだろう、最後は農場ねなんて、素っ頓狂なことを思いながら観てました。頭で分かっていても、ふいとオネーギンが重なってきたりして。そう思うのはわたしだけではないハズ。なんて力強く言ってみたものの、そんなわけありませぬ。

舞台は黒い感じ。黒いスタイリッシュ。モノトーンの世界ってかっこいい。コールドの人は、ロシアから連れてきているわけではないと思うのですが、背が揃っていてとっても良かったです。そしてその均質な集団の群舞はとっても迫力がありました。この群舞があるからこそ、ソロが生きるのですね。特にお終いの汽車の場面の群舞での表現が圧巻でした。

今日の主役は、アバショワさん、マルコフさん、ヴォロブエフさんでした。まあ、この3人が、目を見張るアクロバティックなリフティングを繰り出す繰り出す。リフティングが凄いと聞いていたので、ある程度は予想していたのだけど、ここまでやるとは。口あんぐり。こんなことをステージ上で本番でさらっとやってしまうのにはどれだけ準備が必要か、それにお互いの厚い信頼関係。ほんのちょっとずれただけで大怪我してしまいますからね。アクロバティックな振り付けの面目躍如。それにしても、このバレエ団、男性も女性も皆背が高いんですけど(身長による入団制限があるらしい)、背の高い女性は痩せているにしてもそれなりの体重があるわけで、それを受け止める男性って凄いって思いました。男性だってスリムなんですけど、めっちゃ力あるんですね。

音楽は、マリインスキーでやってたシュニトケのオリジナルな曲ではなく、チャイコフスキーの書いた音楽をいろいろ組み合わせて使ってました。そして、録音。なので音楽的にはちょっとつまらなかったかな。正直なところ、物語の奥行きの深さというか味わいは、夏に観たマリインスキー・バレエの方が良かったです。エイフマンさんのは、アクロバティックな踊りに重きを置いているところがあるので、感情の表現のしかたが火花のようで、じっくりと少しずつ心に浸みてくるという感じではないのです。ただ、瞬間瞬間の激しいインパクトはあって、あまりに凄い技と共に脳裏に焼き付きます。
2つの同じタイトルのバレエは全く違うもの。観ることができてほんとに良かったです。わたしは、バレエを1回観て分かったと言えるほどバレエに詳しくないし、何回も観て面白さが分かってくる人なので、このバレエも機会があったらまた観たいと思いました。オススメしてくださった友達には、ありがとうと100万遍言っても言い足りない。

黒かっこいいコールドの人たち
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マルコフさん
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ヴォロブエフさん
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アバショワさん
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by zerbinetta | 2012-04-04 00:17 | バレエ

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