星の祭典 サロネン、フィルハーモニア「惑星」 ファミリー・イヴェント   

08.07.2012 @royal festival hall

holst: the planets
joby talbot: worlds, stars, systems, infinity

paul rissmann (presenter)
esa-pekka salonen / philharmonia voices, po


イギリスでも七夕なので星祭り〜。なわけないじゃん。フィルハーモニアはサイエンス・ミュージアムとの共同企画で、ホルストの「惑星」の演奏。よくありがちな、惑星の高精細画像をスクリーンに見せつつ宇宙旅行をするのように、バックに音楽を演奏するのかと思ったら違った。まあ、それはどうでもよくて、サロネンさんの「惑星」が聴ければいいやと。それにファミリー・イヴェントなのでチケット安いし。カウフマンさんのでなくなったロイヤル・オペラのチケットを売り払ってこちらに来ました。だって、「トロイ人」あんまり好きじゃないんだもん、長いし。

今日演奏されたのは「惑星」1曲だけ。あっ違ったおまけが付いてた。前半は「惑星」の解説。子供向きかと思ったら、全然。大人でも楽しめる内容。特に楽曲分析(楽譜をスクリーンに映したり部分部分を演奏して聞かせての)は、音楽素人のわたしにはとっても知らなかったこともいっぱいあって新鮮で面白かったです。サロネンさんへのインタヴュウもあって、作曲家でもあるサロネンさんはこの曲をどう評価しているのかなって思ったら、「ベートーヴェンとか(ここのところの比喩、正確には誰の何だったか覚えていません)と同じ意味ではマスター・ピースとは言えないけど(正直)、後世に残した影響という意味では間違いなくマスター・ピース(大人)」って正直だけど大人の回答。そして、パートごとに多重録音ができる最近のポップスの音楽作りと同じような構造が見られる、当時のクラシック音楽会にはない現代的な作曲、とおっしゃっていたのには目から鱗のようなもの。

後半はいよいよ音楽。音楽会自体は、木星「喜びをもたらすもの」(の抜粋版)でいきなり始まって、それがいやに速い演奏だったんだけど、どうなるでしょう? ステージにはスクリーンがあったけど、残念ながら映像は各惑星の静止画に曲のタイトル。ううむ。これは宇宙旅行をしている気分になる動画の映像の方が良かったぞ。
今日はファミリー・イヴェントなので、演奏自体は緊張を強要する演奏ではありませんでした。演奏の質は先日、同じ楽団のガードナーさんの演奏の方が完成度が高かったです。でも、サロネンさんの「惑星」の解釈が聴けて良かったです。ちなみに木星は初っぱなの演奏ほど速くはありませんでした。最近、わたし、歳をとったせいか「惑星」は後半の土星以降が好きなんですけど、今日のサロネンさんの演奏は、その土星と海王星がとっても良かったです。天王星は、会場に子供も多かったせいか(でも大人よりもちゃんと聴いてたかも)、最弱音で終わるということはせずに、ある程度声量を保ったまま歌われました。そしてそのまま一気に、タルボットさんの新作「世界、星、システム、無限」の初演に。タルボットさんといえばわたし的には「アリス」。同じような響き、感覚。音楽の内容よりも、「アリス」の風景が目に浮かんで間違った楽しみ方だけど、目を湿らせて楽しめました。

わたしが子供だったら、こんな音楽会もっとたくさん聴きたい。もしもわたしに子供がいたら一緒に楽しみたいと心から思いました。サロネンさんとフィルハーモニアなんてほんとに贅沢よね。これが、ゲルギーとロンドン・シンフォニーだったら、きっと恐いおじさんのトラウマになるでしょう(?)失礼っ
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by zerbinetta | 2012-07-08 04:10 | フィルハーモニア | Comments(0)

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