ティシャン 2日目 フェミニンの「トレスパス」 痛恨の腹痛   

16.07.2012 @royal opera house

metamorphosis:titian 2012

メタモルフォーシス:ティシャン、キャストは変わらず、コピペでいいので楽ちーーん。

machina

kim brandstrup, wayne mcgregor (choreography)
nico muhly (music)
conrad shawcross (designs)
tom seligman / oroh

leanne benjamin, tamara rojo
carlos acosta, edward watson, etc.

一昨日観てあまりよく分からなかったマシーナ。今日は少し分かってきたような気がします。この演目、とにかくベンジャミンさんが良い。マクミランの「レクイエム」や「グロリア」でも素晴らしい踊りを見せてくれた彼女だけど、ほんとに、こういう抽象的な踊りが素晴らしい。踊りの中に言葉を感じるの。それもおしゃべりの言葉ではなくとても哲学的な言葉。それについてはあとで書くことにしましょう。もちろん主役の4人もバックの人たちもほんとにいいんですけど。

左から、チャップマンさん、ステパネクさん、タマちゃん、ワトソンさん、アコスタさん、ベンジャミンさん、フリストフさん、メンディザバルさん、ズチェッティさん
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trespass

alastair marriott, christopher wheeldon (choreography)
mark-anthony turnage (music)
mark wallinger (designs)
barry wordsworth / oroh

beatriz stix-brunell, melissa hamilton, sarah lamb
nehemiah kish, steven mcrae, etc.


今日は「トレスパス」が、とってもすとんと心に落ちました。
音楽も、ああ今日も気が狂いそうになるのかなと構えてたけど、意外や大丈夫。むしろなかなか力のある音楽だと見直したりして。
「トレスパス」はのぞきのシーンをテーマにした作品、美術のワリンガーさんの作品ものぞき部屋でしたものね、でも、ディアナが怒ってのぞき見したアクタエオンを殺してしまった、高貴なプライドみたいな表現はなく、むしろ女性はかわいいエロスって感じでフェミニン。人魚のひれのように足先を交互に動かす仕草とか、女性のかわいらしさを引き出しているようで、のぞき見をむしろ誘うような感じにも思えました。女神は、メリッサさんかしら。フェミニンで可愛らしいんだけど中性的でもあり、百済観音っぽくもあり、メリッサさんの魅力全開でした。ちなみにメリッサさん、彼女をモデルにしたショニベアさんの作品が、現在、オペラ・ハウスの目立たないところにくっついています。これ。
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なんと!1段飛ばしでソロイスト昇進が決まったベアトリスさん(おめでとうございます)、キッシュさんとペアです。ベアトリスさんはさすが、振り付けのウィールドンさんの申し子だけあってウィールドンさんのは上手いですね。この人は手先がきれい。ソロイストになると重要な役を踊ることが多くなるから、大変だけどがんばって欲しいです。この人、意外ととんとん拍子に再来年あたりにファースト・ソロイストになって、すっとプリンシパルに上がるんじゃないかしら。なんか勢いのあるダンサーです。キッシュさんも上手にサポートしたり、マクレーさんと男の踊りを見せたり、男性も見せ所があるのがいいですね。
ラムさんとマクレーさんのペアは、こちらの方は逆立ちや、難しそうなリフトが盛り込まれていて、ドキドキしながら観てましたが、ラムさん、わたしには彼女はコンテンポラリーの方がしっくり来るなぁ。お顔が整いすぎていて、人間の少女見るというより、抽象的な人形のように見えるんだもの。でも、この演目はこれで大丈夫。ラムさん魅力的でした。それにしても、ラムさんは細っこくて軽いとはいえ、片腕でリフトしたり、マクレーさん大変そう。マクレーさんは観るたびにステキです。わたしも♡を送りたいんだけど、ライヴァル多いからなぁ。

わたしもニンフたちの可愛らしい水浴をのぞき見したような気持ちになったのだけど、ミラーになったりシースルーになって向こう側にのぞき見する人たちが現れたり、屏風(?)の使い方上手かったなぁ。水墨画風の背景も音楽や振りと相まって東洋的な雰囲気を醸し出してたし、わたしはまだ作品の意図がちゃんと理解できてるわけではないけど、わたしの中では、蓮の池に集う東洋のニンフたちという感じでした。ちょっと違うような気もするけど。東洋は思想的なものよりもエキゾティックな動き、なのかもしれませんね。
でも今日は、この作品がとても心に残ったんです。ステキな作品だって。

ううう、今日はお腹が痛くなって、「ディアナとアクタエオン」は観ずに帰りました。最近ちょこっと調子悪かったんです。

妙にニコニコ踊ってたオリヴィア・コウレイさん(「くるみ」のおばあちゃんの楽しい演技を観て以来大好きなんです)と晴れてソロイストに昇格が決まった、トルゼンシミエッチさんとズチェッティさん おめでとうございます
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ベアトリスさん(後ろ向き)とキッシュさん
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ラムさん(後ろ向き)とマクレーさん
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by zerbinetta | 2012-07-16 08:02 | バレエ | Comments(0)

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