お祭り! プロムス・ラストナイト   

8.9.2012 @royal albert hall

last night of the proms

nicola benedetti (vn)
joseph calleja (tn)
jiŕí bělohlávek / bbcsc, bbcso


お祭りです!
プロムスのラストを飾るプロムス・ラストナイト(そのままやん)。とっても人気があってチケットが取れないんです。アリーナとギャラリーの立ち見の当日券もかなり早くから並ばなければ買えないんですね。普通のチケットもくじ引き。プロムスの音楽会を5つ以上買った人には、まず、優先的にチケット購入のためのくじ引きの権利がもらえて(チケットを買うときラストナイト・チケット購入の抽選に参加するかどうか聞かれます。チケットを買ってない人も一般用に割り当てられた席の抽選にあとで参加できます)、ははは〜、今回初めて当たりました!!メイルが来たときにはなんのことか分からずびっくりしました!ラストナイト、テレビで放送されるし、お祭り騒ぎは楽しいとみんなが言うのだけど、実はわたし、それほど興味がなかったのですっかり忘れていたんです。でも、せっかくくじで当たった権利(一生分のくじ運を使い果たしたかも)、もったいないので安い席を2枚(2枚までしか買えません)買うことに。1枚は誰か友達に売ろうと、きっと欲しがる人はいるだろうと買ってみました。チケット売り出しの朝、激戦かなぁと思って1番にサイトにアクセスしたら、すらすらと入れて、チケットもいっぱい残っていて、安くて良い席が買えました。ラッキー♬

お祭りなので演奏の評価はしません。アリーナでは大きな風船がふわふわとはねてたし、鳴り物入りだし、会場にいる人たちは、音楽会ではなくてお祭りを楽しむテンションだもの。でも、演奏はどれもステキでした。手抜きなし。聴くところではお客さんもちゃんと聴いていましたしね。オーケストラは男性は黒の盛装だけど(プロムスではBBCシンフォニーは白のジャケットをいつも着てるんですが)、女性はカラフル。いつもと違って適度に華やか。

でもやっぱり、楽しむべきは、お祭りの雰囲気。しかめっ面で、訳知り顔で、クラシックを聴くという雰囲気は全くなく、みんなが高揚して楽しんでる。大きな国旗を掲げたり(日の丸も何個かありました!)、小さな旗を振ったり。わたしも即席のちっちゃな旗を作って振ってました。なんの旗だって?それはヒミツ。
音楽もポピュラーな小品とちょっとマイナーなのを上手い具合にミックスして、それとちょっぴりビエロフラーヴェクさんのお国ものも、新作も、ヴァラエティに富んでいて、大きな曲は、ニッキー(・ベネデッティさん)をソロに迎えたブルッフのヴァイオリン協奏曲。わたし的には、前にボエームを聴いてときめいてしまったカレヤさんの出番がもっと欲しかったけど、ステキなプログラムだったと思います。カレヤさんもなんか天性の明るさでお祭り気分を盛り上げてたし。ニッキーは文字通り花を添えてたし。このおふたりのゲストはなかなかです。
そしてゲストは他にも。びっくりゲストだったんですけど(情報漏れてた?)、オリンピックのメダリストたちも登場。ジョン・ウィリアムズさんのオリンピック・ファンファーレも演奏されたのでした。ロサンジェルス・オリンピックのとき書かれた曲だけど、かっこいいですよね、これ。ついでに(?)スターウォーズも演奏して欲しかった!

でも、今年のラストナイトのスペシャルは、今シーズンでBBCシンフォニーを退任してチェコ・フィルの指揮者になるビエロフラーヴェクさん。スピーチは下手だけど(失礼。でもそれがかえって飾りのない誠実な人柄を表しているのですね)、オーケストラもお客さんもわたしも彼のことが好きで、もっと長く主席指揮者を続けて欲しいと思っていただけにうんと残念。もちろんこれでビエロフラーヴェクさんとBBCシンフォニーの関係が終わるわけではないどころか桂冠指揮者になることだし、いつまでも良い関係でいてステキな音楽を聴かせて欲しいです。先にCBEに叙勲されているので、メダルをぶら下げて指揮したり。温かな雰囲気で、ビエロフラーヴェクさんを送り出しました。

最後は、プロムスを始めたヘンリー・ウッド、ープロムスの期間中胸像がステージの後ろに鎮座してて、今日はそれに桂冠されました(ラストナイトの行事のひとつ)ーの「イギリスの海の歌の幻想曲」、エルガーの「威風堂々」、パリー/エルガーの「イェルサレム」、「国歌」、と国威発揚コーナー。会場も一緒になって歌うのだけど、わたし歌詞知らないから歌えないしイギリス人じゃないし。まあでも、お祭りということで、にわかイギリス人になって楽しみましたよ(フィッシュアンドチップス好きだし)。最後は隣の人と手をつないで合唱。「蛍の光」が始まったとき、ああ、紅白歌合戦(って確か最後に蛍の光歌うよね?)っても思ったけど、こっちの「蛍の光」、本場スコットランド民謡の、はしみじみしてなくてクリスプ。友達とお酒を酌み交わす歌みたいですからね。

とっても楽しい夜でした。ロンドンにいるうちに1度は経験したいと思っていたので、良かったです。夏が終わったーーって感じです(ロンドンに夏があるのかは別にして)。こんな音楽会、日本にもあればいいのにな。

国旗がはためく会場
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お祭りを楽しむならアリーナ。風船ボールが客席をあっちに行ったりこっちに来たり
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ニッキーとカレヤさん。ビエロフラーヴェクさんが後ろの方に。指揮台も国旗だらけ
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by zerbinetta | 2012-09-08 00:03 | BBCシンフォニー | Comments(11)

Commented by ありこ at 2012-11-28 08:42 x
プロムスラストナイト、いいなぁ〜(≧∇≦)私も一度、たまたまロンドン旅行中にラストナイトがかぶったので、午後からアリーナ並んだのですが…整理券ももらえたし、大丈夫かなとドキドキワクワクしながら列を詰めて行ったら、あと20人くらい前で満席になり、入れなかったという苦い思い出が´д` ;
日本でもクラシックのイベントは増えましたけれど、まだまだこういうのはないですよね〜。いつかやって欲しいものです!

ところで違う(笑)アリーナの来日情報、ありがとうございました!名古屋は休日と絡んでて、東京よりいい日程でラッキーです*\(^o^)/*楽しみ〜!
Commented by dokichi at 2012-11-28 09:53 x
こんにちは。みゆうさん
待ってました。ラストナイトの感想!
BSで最近放送されたんですが
私の感想はとても良かったです。
私のブログのアドレスにも使ってるtombowlingが
含んでるイギリスの海の歌による幻想曲も
5年ぶりにラストナイトに復活したし
ビエロフラーヴェクさんをあたたかく送るオケの雰囲気はとても素晴らしかった
Commented by dokichi at 2012-11-28 09:57 x
すみません、続きです
(最後のリーダーとのハグや
私の大好きなスーザンさんやアナさんの
手にキスをしたものには、泣けました)
そして観客の中から
For he’s a jolly good fellow”と
歌が流れてきたのも
これ、サー・アンドルー・デービスさんが2000年の
ラストナイトで首席指揮者を退任する時にもあった
風景なんです。
(私がラストナイトをチェックした最初の年です。
→翌年BSで再放送があったんです。
私は再放送をみました・
ちなみにDVDでも販売中)
オケとビエロフラーヴェクさんの関係、
観客にもあいされてた事が感じられてよかった
これからもその関係が続いてほしい。
最後にみゆうさんも書いてましたが
確かに私もスピーチは下手と思います
でもあの観客の前で伝統とはいえ緊張せず
いうのは大変な事ですよね
しかも母国語ではない言葉。ツイッター上では
そのことを考慮せず悪くいってた人もいたけれど
すごいと思います
私はオケと同じく
ビエロフラーヴェクさんは大好きです
感想が長くなってすみませんでした
Commented by かんとく at 2012-12-01 23:52 x
ラストナイト行かれたのですね。私は結局、行けずじまいで終わりました。お祭りとして一回行きたかったなあ~
Commented by zerbinetta at 2012-12-02 23:37
ありこさん、
残念でしたね〜。朝早くから並べば入れるとは聞いたことがあるのですが、午後に並んでも整理券はもらえるのですね。でもあと少しのところでダメだなんて。。。ひどい。苦すぎます。整理券くれなきゃいいのに。ところで整理券って順番が書いてあったりするのですか?
わたしは軟弱者なので、何時間も並んだ末、ずうっと立って聴いているのは辛いです。でも風船はつきたい。

Commented by zerbinetta at 2012-12-03 00:16
dokichiさんこんにちは。
ラスト・ナイトの放送あったんですね。わたしはうっかり見逃してしまったというか、あることさえ知りませんでした。ショック。
わたしは、初めてのお祭りの雰囲気に圧倒されてしまいましたが、さすがに演奏はちゃんとしていたし、とても楽しめました。
ビエロフラーヴェクさんは、ほんと、なぜかみんなに愛されていますね。実直そうなお人柄ゆえでしょうか。音楽にそれがしみじみとでているし、地味な(でもさりげなく上手い)BBC交響楽団に合っていたと思います。
スピーチ、たどたどしかったけど、それもお人柄がでていて温かくてステキでした。下手と書いてしまっただけで、誤解がありそうなのであとで本文を直しておきますね。気づかせてくれてありがとうございます。

ビエロフラーヴェクさんは、BBC交響楽団への客演ももちろん期待しますが、チェコ・フィルでの活躍もBBC交響楽団と同じように期待したいです。
Commented by zerbinetta at 2012-12-03 00:18
かんとくさん、
わたしはラッキーでした!最後の年にラスト・ナイトのチケットが取れたとは。
でも、これで、もう、宝くじは当たりませんね。
Commented by ありこ at 2012-12-04 14:28 x
>整理券

そうなんですよぅ!番号書いてあったから、入場可能人数分配られるものだと思っていたのですけど、相撲体系の方が多かったのか、被り物してる人が多かったのか(笑)、ダメでした。
ダメだと打ち切られた時、ちょっと暴動がおきそうなくらいでしたよ~。私の後ろも相当並んでたので…ドミノ倒しになるのが怖くて、離れましたが(苦笑)
Commented by zerbinetta at 2012-12-07 22:31
くーーーっ!それは悔しいっ!最初から人数制限した整理券配ってくれよ!ですね。暴動起きますよ。諦めきれない人はパークの方に行ったのかな。でもパークは意外と高いんですよね。
Commented by cyclisttak at 2013-06-24 16:37 x
「プロムス」を見るたびに思いますが、日本にもああいうコンサートがあれば楽しいでしょうね。イギリス人は本当にクラシック音楽を楽しんでいます。文化的に違うから難しいのはわかるけど。。日本じゃやっぱり「紅白」だな。
Commented by zerbinetta at 2013-07-04 21:09
そうですね。お祭りみたいな音楽会があるといいと思います。野外公演かドームみたいな会場で何かでチケットの値段は安く設定して。演奏はむちゃくちゃちゃんとやって。本物の威力をたくさんの人に知らせるように。

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