がんばってエア・アルプス登山   

2013年5月19日 @サントリー・ホール

ワグナー:ジークフリート牧歌
ワグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガーより 第1幕前奏曲と冒頭の合唱~第3幕フィナーレ
ワグナー:ローエングリンより 第3幕の前奏曲~結婚行進曲~第2幕エルザの大聖堂への入場からフィナーレ
シュトラウス:アルプス交響曲

曽我大介/アマデウス・ソサイエティ管弦楽団


オーケストラの中の人に招待券をいただいたので喜んで聴きに行ってきました♡
失礼なことに今これを書き始めたときまで,アマティー・オーケストラだと思ってました。アマデウス・ソサイエティ・オーケストラなんですね。プロフィールを読むとワグネル・ソサィエティ・オーケストラの出身者で作られた社会人オーケストラだそうです。ソサイエティのイの字の大きさの違いはなぜ?ワグネルの方は確かどこかの大学のオーケストラですね。慶應でしたっけ?

小編成のジークフリート牧歌から。小編成の室内楽的な音楽を持ってくるなんて,自信があるのね。でも、上手かったですよ。とても良い雰囲気出してました。こんなふうに朝聞かされたら、うるうるとうっとりしちゃうじゃない。そりゃ、プロのオーケストラやもっとうまいアマチュア・オーケストラと比べたら言いたいこといっぱいあるけど,雰囲気の表出という意味ではとても良かったし。あらを探すために音楽聴いているのではないので、わたしにはとっても良かったです。後ろで親子が小さな声でお話ししてたのも気にならなかったし。コジマもただ黙って聴いていたのでしょうか。外では小鳥が鳴いていたでしょうし、乳母と時折音楽について言葉を交わしていたかも知れません。そんな音楽だと思うのよ、これは。

一転大きなオーケストラ、オルガン、合唱、大人数のバンダも入ってワグナーのオペラからふたつ。前奏曲とかならよくオーケストラ・ピースとして単独で演奏されるけど,オペラの部分をちょっぴり切り取ってるのは嬉しい。マイスタージンガーは有名な序曲とすぐ続く,教会の外でエファをスニーキングしているヴァルターのシーンと最後に合唱を伴って前奏曲が回帰してくるフィナーレ。もうひとつは、ローエングリンから華々しい第3幕への前奏曲と続く結婚行進曲、でいきなり大聖堂からエルザが出てきて、大団円のうちにハッピーエンドのフィナーレ。あれれ。
やっぱり大きなアンサンブルだと安定してるんだけど、薄くなったときに音に力がなくなるのはどうしてなんだろう?決して個々の技量が悪いということではないのに、強奏から弱音になるとふにゃりと息が抜けたようになっちゃうのはなぜ?あと、ハーモニーの中の中声部にちょっと心許ないところがありました。全体の中の立ち位置を見失ってる感じだったので指揮者の責任かしら。でも指揮の曽我さんは手堅く上手に音楽をまとめている感じでしたね。ぐいぐい引っ張るのではなく、行けーー!と弾く感じ。どちらも華やかに開放的に終わったのでスッキリ。

最後は、いよいよアルプス登山。ステージの後ろの方にあるサンダーマシンとウィンドマシンがワクワク。わたしもおべんと持って山登りのかっこして、って訳ないよね、ゆったり椅子に座ってエア登山を楽しみます。曽我さんとアマデウス・ソサイエティの演奏は、この曲の背後にある宗教的な主題を音にするというより,登山の情景をそのまま描き出す感じでした。だからわたしもすっかり山登り気分。途中、道に迷って羊の群れに追われるんじゃなかったっけと思ったら,後から考えたらそれドンキホーテ?オーケストラ(弦楽器)の音が軽めなので軽快な登山。アルプス的には日本アルプス?登ったことないけど。本格アルプスは,プロというか登山家といわれる人じゃなきゃ登れない山ですものね。シュトラウスの登ったアルプスはもちろんそんなアルプスじゃなくてわたしも登れるアルプスだからいいの。でも、こんな「オーケストラのために」書かれた音楽を聴いてると、ほんとオーケストラで演奏するヨロコビに溢れていて、わたしもエア登山じゃなくて,向こう側に行って一緒に山に登ってみたいと思いました。もちろん、わたしに楽器など弾けないので、一番簡単そうな(失礼)トライアングル。トライアングル専門なら、ティンパニの人もトライアングルに持ち替えることないし、いいでしょ。それかウィンドマシン専門。そう言えば,今か今かと待っていたサンダーマシンは、最後にほんのちょっとだけ鳴るのね。もっと派手に鳴らせばいいのに、今日はオーケストラの強奏に隠れてあまり聞こえませんでした。前にBBCシンフォニーで聴いたときみたいにほんとに雷落ちても良かったのに(事故でサンダーマシンが枠から外れて落ちました)。この大曲を最後までしっかりと演奏してくれたオーケストラはさすがだな。特にトランペットのトップの人が良かった。あと、オーボエとコールアングレ。コンサート・マスターのソロもいい音でした。

日曜のお昼間を日常とは違うハレの空間で過ごせたことは幸せでした。なんだか別世界にいた感じです。やっぱり音楽会はいいなぁ。いつか、マイ・トライアングルを買って激しく練習して,ソロトライアングル奏者としてわたしもステージにいたいな。
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by zerbinetta | 2013-05-19 00:38 | アマチュア | Comments(0)

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