軽やかな気分で海に行く プロースト交響楽団   

2013年6月2日 @すみだトリフォニー・ホール

シューベルト:交響曲第6番
イベール:交響組曲「寄港地」
ドビュッシー:交響詩「海」

大井剛史/プロースト交響楽団

ふんふんふわわんと鼻歌うたいながら足取り軽く、梅雨の晴れ間の心地よいお天気の中、海に出かけてきました。そんな感じです。

今日は、またアマチュア・オーケストラの音楽会。東京ってほんと、アマチュア・オーケストラ多いですね。わたしが、わりと日本にフィットしてるから情報が得られやすいのかも知れないけど、ロンドンなんかよりもよっぽど多そう。学生オーケストラの巣である大学の数も圧倒的に多いですしね。
団体によっては、無料であったり、無料のチケットをもらえたりするので貧乏なわたしはちょくちょく出かけてます。といより、生音好きだし、何より、アマチュアの演奏も独特の熱があって大好きなんです。
今日はプロースト交響楽団というところ。首都圏の大学オーケストラ出身の人たちが中心になって2003年に作られたオーケストラです。舞台を見ると若い人が多いなという印象です。

音楽会の始まりは、シューベルトの交響曲第6番から。じんわりと嬉しいプログラム。この曲、生で聴くの初めてです。ゆっくりした序奏があって、、、あれれ、オーケストラはとても良い音出してるんですけど、フレーズごとにおしまいのテンポがなんだかもったりしちゃって、丁寧に弾きすぎてるのかしら。それとも指揮の大井さんの癖?アレグロに入ってからはうきうきと軽やかないい演奏で、今日の空のように明るい、気持ちが華やぎます。小さなオーケストラで、このオーケストラは弦楽器の音色が柔らかでステキですね。プログラムに載せられていたシューベルトについての文章もシューベルトの音楽への愛情がこもっていて嬉しかったです。

2つめのイベールの「寄港地」もなかなか演奏されない曲です。吹奏楽の編曲版は聴いたことがあるのに、オリジナルのオーケストラのは初めて。いい曲なのに。大きなオーケストラだけど、木管楽器のエキゾティックなソロが大活躍。最後のバレンシアはカスタネットやたくさんの打楽器も入って盛り上がって終了。随所にきらきらときらめく音があって良い雰囲気。今日の中ではこの曲が一番良かったかな。

最後の「海」は、全体的には良かったけど、ところどころの小さな綻び、和音のバランスとか、音色感とか、音の出入りとか、が少し気になりました。精密に書かれた絵を観ているような音楽なので、そういう細かなところの積み重ねが気になっちゃうんですね。でも、最後はちゃんと盛り上がって(やっぱり、盛り上がる曲はちゃんと盛り上がって欲しいでしょ)、大団円。
アンコールには、フォーレの「ドリー」から静かな1曲。カスタードクリームのようなデザート。

プロースト交響楽団は、とても良い音のオーケストラだと思いました。ひとりひとりがしっかり音楽を知っている(たまに飛び出しちゃうけど)のも良いし、はまったときにはとても良いのです。ただ、少しむらがあって、ひとつの曲の中で良いときと悪いときがあるのがちょっと残念です。大井さんの指揮はとても分かりやすくて、音楽にメリハリを付けて(特にテンポで)、音楽の構造が掴みやすいように聴かせてくれます。シューベルトの交響曲なんかはソナタ形式が音でよく分かる演奏でした。奏者に無理させず、きちんと拍を振っていたのも良い感じ。プロのオーケストラでどんなふうに音楽を作るのか聴いてみたいです。千葉のオーケストラの常任指揮者なんですね。聴きに行かなきゃ。

ところで、トリフォニー・ホールでオーケストラ聴くの2度目なんですけど(どちらもアマオケ)、1階のわりと前の方で聴いてたんだけど、コントラファゴットの音がビーンと薄紙を唇で振るわせるように響いてきません?あれ、ホール独特の音だと思うんだけど。
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by zerbinetta | 2013-06-02 23:45 | アマチュア | Comments(0)

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