半沢直樹の生涯に読み替えって、あれっ? 東京楽友協会交響楽団第95回定期演奏会   

2013年9月29日 @すみだトリフォニー

ブラームス:大学祝典序曲
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第3幕への前奏曲、徒弟たちの踊り、第1幕への前奏曲
シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

松岡究/東京楽友協会交響楽団


はがきが来たんですよ。ご招待の。この間聴きに行ったからかなぁ。招待されればもちろん行きます。ツイ友の人、乗ってるしね。ふふふ、楽しみ〜。
昨日の都民交響楽団がものすごく上手かったので、今日はどうかなぁってちょっと思っていたけど、今日も純粋に音楽を楽しめました。東京楽友協会交響楽団もすごく上手い。前回聴いたときは、弱音での弦楽器の音の強さが弱いなって思ったけど今日はちっとも気になりませんでした。

大学祝典序曲は生では初めて聴くかも。ずうっと前にラジオから流れてきたのを聴いたとき、何これ?ブラームスの出来損ないみたいな、ドヴォルジャークの曲かなぁなんて思って聴いていたらブラームスその人の曲で。ブラームスの交響曲全集みたいなのの余白にもあまり入ってこない曲よね。まあ名誉博士号をもらったときにお礼の印に書いた機会音楽なんだけど。でも、今日ちょっと考え改めました。だって、声部の対位法的な絡ませ方とかステキなんだもの。そして、それは指揮者とオーケストラがクリアに声部を際立たせて演奏していたせい。素晴らしいです。

次の「マイスタージンガー」はよくある第1幕への前奏曲だけではなくて、第3幕への前奏曲、第3幕の「徒弟たちの踊り」、第1幕への前奏曲が続けて演奏されました。プログラムを見たとき、最初のは第3幕の終曲(第1幕への前奏曲が合唱を伴って回帰される)と勘違いして???でしたが、前奏曲だったんですね。これはとっても良いプログラミング。第1幕への前奏曲は、管弦楽曲として華々しく終わるし(オペラの前奏曲はそのまま終わらずに本編につながる)、最後に還ってくる音楽でもあるから第3幕のオーケストラ部分のいいとこ取りのよう。オペラは歌合戦に6時間もかけるのって、ワグネリアンでないわたしはうんざりするんだけど、これならばコンパクトで良いです。わたし向き。多分、大学のオーケストラでは必ずやる定番(ってわたしの大学だけ)なので勝手知ったる堂々とした演奏でした(強引な帰結)。第1幕の前奏曲がオペラの中の曲のように、あまり重たくせずにすうっと演奏されたのも良かったです。

そして「英雄の生涯」。「マイスタージンガー」の前奏曲と一緒に演奏されたことによって、この2つの曲が似ているなぁって思いました。堂々とした英雄的な幅広い主題、柔らかな愛の動機、主人公を哄笑する細かな音符、そして、「英雄の生涯」の勝利のクライマックスと「マイスタージンガー」のダヴィデ王の動機のリズム。まっこれらは穿った勝手な解釈なんだけどね。でも、そう思って聴くとヒミツを発見したみたいで楽しい。
コンミス(コンサートマスター)のソロを乞うご期待とのことでしたけど、難しいソロを健闘して弾いていました。すごいですね。音楽全体を支えるソロですもの。もしわたしがコンマスだったら絶対辞退する!欲を言うともっと色気をってことなんですけど、やっぱり甘さ控えめの日本人は、甘すぎて頭が痛くなるようなヨーロッパのお菓子を食べてないとほんとのことは理解できないのかもね。一般論だけど。でも、どろどろしない描きすぎない内助の功は、代わりになぜかテレビドラマの「半沢直樹」の内助の功の描き方を思い起こさせてくれて。あっちらりちらりと見ただけで素っ頓狂な感想かも知れませんが。そうして、英雄の生涯の主人公が、シュトラウスではなくて脳内で半沢直樹に置換されて、でも、なぜかぴったり合うよね。お役所の攻撃を妻の愛に支えられて蹴散らす半沢直樹。勝利するもなぜか左遷されて、思い出に浸りつつ、ときにお役所の理不尽を思い出しながら死んでいく半沢直樹。そんな話だよね、だいたい?

それにしても素晴らしい「英雄の生涯」でした。指揮者とオーケストラの間もとっても上手くいってるような、お互いに信頼しあって演奏していた感じです。このオーケストラも長く聴き続けていきたいオーケストラですね。
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by zerbinetta | 2013-09-29 00:11 | アマチュア | Comments(0)

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