ううむ、何と言っていいのやら 南紫音、大友直人、群馬交響楽団   

2014年3月23日 @すみだトリフォニーホール

ベルリオーズ:序曲「海賊」
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
ホルスト:組曲「惑星」

南紫音(ヴァイオリン)
大友直人/群馬交響楽団


今日のわたしはとてもネガティヴです。でもそれは、オーケストラに原因があるのではありません。オーケストラはとても良く弾いていましたから。もちろん、東京のオーケストラに比べてまだまだ下手かも知れません。でも、硬質でキラキラと明るい音色はとってもステキだったし、地方のオーケストラもずいぶんと力を付けているなという印象です。

実は、群馬がどの辺にあるのかよく知りません。東北?栃木や宇都宮や群馬ってなんか距離感や方向感がつかめないでいます。草津温泉は群馬?(長野だっけ?)草津温泉には行ったことあるのですよ。今日、群馬交響楽団の音楽会に、地元東京のオーケストラを差し置いて(いつもいってるようにわたしは地元主義です)行くのはどうかとも思ったんですけど、安かったから。地方のオーケストラの様子も知りたいしね。って、ここのところ、京都や札幌からもオーケストラが来ていたのですね。あとで気づいた。

始まりはベルリオーズの序曲「海賊」。ベルリオーズのオペラ、わたし、「トロイ人」(長い)と「ベンヴェヌート・チェッリーニ」(好き)しか観たことないけど、「海賊」はと思ったらこれって演奏会用序曲なんですね。なぁんだ。はじめに書いたようにオーケストラの硬質で明るい音色が好ましかったんですけど、何か早口でしゃべっているというかせかせかした感じがしてしまいました。

2曲目にシベリウスのヴァイオリン協奏曲。ソリストは若い(25歳くらい?)の南さん。初めて聴く人ですが、CDとかも出してるみたいで、期待の若手さん?楽しみにしてました。
でも、彼女のシベリウスはわたしには相容れなかった。とってもねっとりしていて、全ての音をつなげて弾く感じで、ヘンなポルタメントがかかったり、高い晴天の空に舞い上がる感じではなく地べたを這い回る感じに聞こえました。かといって、自己陶酔型の過剰にこぶしをきかせたような嫌らしい演奏でもなく、ただ、シベリウスと相容れないだけ。いえ、もしかするとわたしのシベリウスと。でも、前にニッキ(ベネデッティさん)の自由奔放で全くシベリウス感のないシベリウスを聴いたときは、これもありって思った。わたしの受け皿が小さくなってるとは、思わない(と信じたい)のだけど、今日のはダメでした。もしかすると席が一番上の後ろの方だったからダメだったのかも知れない。音はちゃんと来ていたんだけど、近くで表情を観ながら聴くのが好きだから。彼女のヴァイオリンは、違う曲で聴きたいな。例えば、ブルックとかメンデルスゾーンとかが合うような気がする。まだ若い、これからの人なので、しっかりと音楽を作っていって欲しいです。良い音楽家になることを期待してるし、また聴いていきたいです。

最後の「惑星」は、迫力はありました。でも、なんかノレないんですね。例えば、「火星」は刻みとコラール風の主題のテンポ感が違っている風に聞こえたり、メロディのまとめ方が雑で旋律と次の旋律の間がなんとなくゆるくなってしまったり、オーケストラがせっかくいいもの持っているのに、音楽作りがゆるいんです。もっときっちり音楽を作らないと、ただスペクタクルに音にしました、だけで終わっちゃう。指揮者の問題が大きいけど、オーケストラの側も自発的に音楽を作れる力が必要かなと思いました。大友さんは今シーズンから群響の音楽監督になられているんですね。大友さんがしっかり腰を据えて群響を鍛えて良い音楽関係を築いていって欲しいです(大友さんでいいんですよね?)。地方出身者のわたしとしては、東京のオーケストラに負けないオーケストラになって欲しいです。
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by zerbinetta | 2014-03-23 00:17 | 日本のオーケストラ | Comments(0)

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