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どういう立ち位置で聴けばいいのだろう? 第2回東京かつしか作曲コンクール   

2014年3月29日 @かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール

リハーサルとかコンクールとか好きなので(とはいえ、コンクールを聴きに行ったのはまだ2回(中高生の音楽コンクールや吹奏楽のは除く))、かつしか作曲コンクールでチケットプレゼントがあるのを知って、なにも分からないまま応募したら当たってしまいました。それにしても、かつしか作曲コンクール、名前からして地域色タップリな感じですね(東京が頭についてるのはあとで知った)。でも実際は、首都圏中心だけど全国から参加されていて、今日も北は北海道から南は宮崎県までの方が参加していました。

ぽかぽか陽気の中、遅刻をしつつ、午前の部、ピアノ・コンクールの会場に着くと、小学生がピアノを弾いていて、なにやらピアノ教室の発表会みたいな感じ(小学生が参加している課題曲は、ブクグミュラーの練習曲とクレメンティのソナチネアルバムの2つのクラス)。ピアノ教室で一番上手い人がコンクールに参加してるって雰囲気。もう少し上のクラス(課題曲がベートーヴェンかハイドンのソナタ)や一番上のクラス(課題曲がショパンの練習曲)も近所で一番上手い人が弾いてるという感じで、トップ・レヴェルの演奏家を発掘するコンクールではないのですね。会場にいるわたしも聴衆賞を決める審査に参加できるんだけど、技術なのか、音楽性なのか、将来性なのか(一番上のクラスは年齢がばらけているようなので評価が難しいんだけど)、何を基準にしていいのか分からなかったので、審査には参加しませんでした。あとで知ったのですけど、コンクールの主眼は、テクニックよりも表現力を重視しているそうです。コンクールと行ってもプロへの登竜門というよりも音楽文化を豊かに育てるのが目的のようですね。
結果は、ひとりひとりに審査員の丁寧な講評のあとで発表されたんだけど、わたしがこの人がいいなと思った人が順当に選ばれていました。
去年のコンクールで最高位を取った浅岡美穂里さんの演奏もありました。カプスーチンの24の前奏曲から2つ演奏されましたが、ポピュラー音楽のイディオムも採り入れた聴きやすいクラシック作品という感じで、浅岡さんの得意分野なのかしら、表現の巧さがはっきりと分かりました。

お昼は、ラーメンを食べて(外食というとラーメンばかり食べてる気が、、、)、午後の部は(ピアノ部門の講評のあと)、作曲コンクール。ピアノの独奏曲です。ジュニアの部は、どの曲も好きな作曲家の音楽をまねて作りましたみたいな音楽でした。でも、ここから始まるんですね。午前中、ピアノ部門にも参加していた小学校4年生の女の子の作品が、子供らしいけれども良かったかな。
シニアの部(高校生以上)は、さすがにオリジナリティが感じられましたが、特出する作品はなかった感じかな。作曲コンクールの参加作品は全部聴いたので、一応わたしも審査に参加して、でも、本選に残らなかった佳作の作品の演奏を途中まで聴いて会場をあとにしたので、結果は分かりません。どういう訳か、結果がまだウェブ・サイトで公表されてないんです(去年のはありました)。早く結果が知りた〜い。

ほのぼのとしたコンクールでした。かつしかシンフォニーヒルズのそばに銭湯を見つけたので、今度ここに来るときは、お風呂にも入って帰りたいな。

by zerbinetta | 2014-03-29 19:09

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