カルミナ中毒 オーケストラーダ第7回演奏会   

2014年5月4日 @すみだトリフォニー

シューベルト:交響曲第3番
オルフ:カルミナ・ブラーナ

馬原裕子(ソプラノ)、鈴木准(テナー)、吉川健一(バリトン)
久保田昌一/ロッソヴィーヴォ、東京少年少女合唱隊、オーケストラーダ


またまた「カルミナ・ブラーナ」ですよ〜。この間2回もバレエを観てきたばかりなのに。「カルミナ・ブラーナ」それほど好きではないのに。中毒ですかね〜〜。はは、たまたま重なった人生カルミナ週間だったのでしょう。
オーケストラーダは3年前に誕生した新しい社会人オーケストラ。ムーティさんのアシスタントをしたりしている久保田さんが音楽監督をしてらっしゃいます。オーケストラーダは「つながる」をキーワードに活動されていて、「社会とつながる」では、障害者施設の方々を音楽会に招待しているそうです。確かに、障害を持っておられる方を会場で多く見ました。あとユニークなのは、指揮者セミナーを開催していることですね。それから、チケット代の設定が音楽会にゆかりのある数字で、今回の1230円は「カルミナ・ブラーナ」の写本が書かれた1230年に由来してるとのことです。次は、1812円とか1905円とか1000円の交響曲(ベタすぎ)!さらに、音楽会で挟まれる(ゴミになる)チラシ廃止のために、チラシの代わりに希望する団体にはプログラムに音楽会情報を載せることもしています。アイディア盛りだくさん。求める音楽も高いようですね。

「カルミナ・ブラーナ」の前にシューベルトの交響曲第3番。またまたマニアックな選曲です。アマチュアはこれだから好き♡シューベルトの交響曲ってハ長調の大きいのと未完成とせいぜい第5番が演奏されるばかりで、若い番号の交響曲が演奏される機会ってめったにないもの。
明るくてかわいらしい曲です(シューベルトの若い番号の交響曲ってみんなかわいいかも)。第1楽章のポンと合いの手の入る旋律もカワイイし、第2楽章も女の子がおしゃべりしてるみたいでカワイイ。最終楽章の垢抜けない高校生がフォークダンス、合いの手入り、を踊るような音楽も楽しいし、やっぱりカワイイ。
演奏はどよ〜んとゆっくりした重い調子で始まりました。おおおと思っていると、主部に入って明るくかわいく。このオーケストラ、高いところを目指してるとあって上手いですね。ぽつりぽつりとオーケストラの中に核となる上手い人を配しているみたい。なかなかステキな気の置けないシューベルトでしたよ。ザッハトルテと言うよりホイリゲ系。

後半は、大オーケストラに合唱も加わって「カルミナ・ブラーナ」。うん。迫力がすごい。久保田さんの指揮は、最初の曲(と終曲)で節の終わりの音を長めに伸ばすところがわたしにはちょっと好みではなかったけど、テキパキと要所要所を締めて大編成のオーケストラと合唱をコントロールしきっててなかなかやるなって。対比をはっきりさせて音楽を分かりやすく聴かせてくれました。オーケストラを統率する実力がかなりありそう。若いオーケストラとは言え、創設時からの音楽監督なので気心も知れているのかも知れません。というか、みんなが久保田さんの作る音楽をリスペクトして指揮者に付いていきます!って感じかしら。
気になった点を挙げれば(重箱の隅をわざわざつついてごめんなさい)、はじめの曲で、クラリネットとか木管楽器の細かく刻まれる分散和音のテンポ感と全体のテンポ感にずれが感じられたこと、合唱はさすがにこの間、新国立劇場で聴いたのには及ばなかったことです(向こうはプロだし、新国の合唱って上手いので比較する方がおかしいのですが)。あっそれから、オーボエの人が上手いに違いないのを発見。トゥッティの中で音は聞こえなかったんだけど、吹き方(見た目)がプロみたい。あとで調べてみたら、音楽大学を出てオーボエを教えてらっしゃるセミプロの方みたい(情報が古かったので今は止められてるのかも知れません)。ほんと、見た目で上手い下手が分かるのよ〜。

独唱は、わたしは圧倒的に、新国での方々より今日の人たちの方が好みでした。特に、出番はほとんどないけど、鈴木さんが凄い良かった。ロンドンで聴いた、「カーリュー・リヴァー」の狂女の凄く良かったんだけど、パンクの狂女の衣装ではない、今日の素の彼は、むちゃかっこいい!(松潤さんに似てますよね?)ずうっと見つめてしまいました♡好きです(惚)。もちろんストレイトな歌いっぷりと張りのある声もとても良くて、これだけ聴けただけでも良かったです。
「カルミナ・ブラーナ」を聴くとどうしてもバレエを思い出してしまいますね。それほどインパクト強かったし、音楽が舞台を求めてる。でも、今日の演奏は、舞台は頭の中で再生して、しっかり音楽を楽しめました。べにかの連呼も聞こえたしね。

オーケストラーダの次の音楽会は10月25日、江東区文化センターです(曲目未定?)。
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by zerbinetta | 2014-05-04 23:49 | アマチュア | Comments(2)

Commented by koron at 2014-05-28 21:32 x
はじめまして、koronです。
新国の「カルミナ・ブラーナ」の合唱は、たったの60人で歌っているんですよね。びっくりです。
合唱団指揮者の三澤洋史さんのHP、「今日この頃」に「カルミナ・ブラーナ」の日本初演時の様子が書いてあります。
http://cafemdr.org/index.html
(2005年 10.30 母は強しの途中からです)
Commented by zerbinetta at 2015-05-06 15:38
koronさん、はじめまして。
新国立劇場の合唱団は、とても上手いですよね。バレエだと演技とか考えずに歌に集中できるので、さらに凄みが増してると思います。上手い合唱団は、人数が少なくても迫力があってピタリと揃うのですごいです。モンテヴェルディ合唱団とかもそうでした。
三澤さんのサイトの紹介どうもありがとうございました。三澤さんの言葉遣いがステキで興味深く読みました。

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