「復活」ってこういう曲ですよね 水星交響楽団第50回記念定期演奏会   

2014年5月5日 @すみだトリフォニー

シュトラウス:祝典序曲
マーラー:交響曲第2番「復活」

山田英津子(ソプラノ)、小川明子(アルト)
齊藤栄一/ソニー・フィルハーモニック合唱団、水星交響楽団


昨日に引き続き、今日もトリフォニー。大オーケストラに合唱付き。わたし派手好きかも。マーラーの交響曲第2番は、ポジティヴな音楽的メッセージが強いせいか、大編成の割によく演奏される曲。オーケストラの50回目の定期演奏会の記念を祝うのにもふさわしい音楽。水星交響楽団(一橋大学のオーケストラのOB、OGが中心になって作られたオーケストラ)は、30年の歴史の中で、この曲をすでに2回採り上げているのですね(大編成の作品を意欲的に採り上げるオーケストラのようです)。

その前に、シュトラウスの「祝典序曲」。わたし、ずっと勘違いしてたんだけど、紀元2600年のではないのですね。「祝典序曲」がふたつもあるとは知らなかった。この曲はとにかく派手。絢爛。これでもかというくらいにバター・クリーム(生クリームではない)を塗ったこてこてのケーキみたい。それを大人数のオーケストラでべたべたに演るんですからたまったもんじゃありません。最後はステージの後ろのオルガン席に金管楽器まで登場して、まあもうげっぷげっぷ。この曲はそんな曲なのか(多分そう)、演奏が厚塗りなのか(その傾向はあり)、正直わたしはもういいや。

後半のマーラー。これは、50回記念にふさわしい演奏。最初の低弦の速い音符の揃いからびっくりしたけど、ものすごくよく練習してきたというのが手に取るように分かる演奏です。弾き込まれていたし、3回目とあって何回か弾いたことのある人もいるのでしょう、気合いの入り方も違いました。ヴァイオリンなんか後ろの人まできちんと弾いていて、というか後ろの方にも上手い人座っていた?こういうのって絶対演奏していても気持ちいいでしょう。もちろん聴いてるわたしも気持ちよく聴くことができました。ソニー・フィルハーモニックの合唱もとても上手くて、最後の最後まで(オルガンの入るところまで)立たせなかったのは、そこまでしなくてもとは思ったけど、声量も十分で聴き応えがありました。
独唱の小川さんも山田さんも十分以上。山田さんって、あの元祖ヤマカズさんの娘さんなんですね。マーラー指揮者としても一時代を築いた(千人の交響曲の日本初演は彼がしているのですね)お父様の血をどういう風に引いているのかは歌を聴いただけでは分かりませんが、プログラムにはお父様の思い出について興味深いインタヴュウが載っていました。
指揮の齊藤さんの音楽は、基本的にはさくさくと進む系(テンポが速いというわけではありません)。見得を切るときは切るんですけど、最後の方はもう少し粘っこくしてもいいかなとは思いました。あれよあれよといううちに音楽が進んでしまって(しつこいようですけどテンポが速いということではありません)、あっ?あそこはどうだったっけ?もう過ぎちゃった?と思うところが何カ所かありました。ぼんやり聞いているわたしが悪いと言えばそうなんですが。あっそうだ、最後の鐘の音が軽くてちょっと安っぽかったのが玉に瑕かな。ずっしりした音の鐘が良かった。
それにしても、指揮者、オーケストラ、独唱、合唱の粒の揃ってまとまりのある充実した演奏でした。ひとりひとりが懸命に音楽を作っていました。演奏後のステージの人たちの充実した表情をわたしも同じ気持ちで見ていました。「復活」ってこういう音楽ですよね。


♪♪
水星交響楽団の次の音楽会は、創立30周年記念特別演奏会が8月16日、たましんRISURUホールです。曲目は、マーラー:交響曲第9番、伊福部昭:オーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」です。
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by zerbinetta | 2014-05-05 15:24 | アマチュア | Comments(0)

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