音楽の家族 テオフィルス室内管弦楽団第52回定期演奏会   

2014年5月18日 @かめありリリアホール

モーツァルト:バレエ音楽「レ・プティ・リアン」より
フランセ:十重奏、弦楽五重奏と木管五重奏のための(管弦楽版)
シューベルト:交響曲第2番

高畠浩/テオフィルス室内管弦楽団


夜の音楽会まで時間があるのでお昼の音楽会にも行ってきました。モーツァルトのクリスチャン・ネームを冠した(アマデウスはギリシア語でテオフィルス)オーケストラに興味があったし、室内管弦楽団というのにも興味がありました。古典をやれる団体は上手いに違いないというヘンケンもあるし。

5月なのに夏みたいなお天気。なぜか高砂から殺風景な道をとことこ歩いて40分ほどで亀有に。亀有は初めて。両さんで有名って知ってたから、小さな両さん像を見つけたときは大喜び。

モーツァルトの名前を頂いてるだけあって、音楽会にモーツァルトの曲を必ずやるみたいですね。と言っても古楽のオーケストラではないし、新しい作品も積極的に採り上げています。今日はフランセの音楽があるし。

そのモーツァルトの曲は、「レ・プティ・リアン」というバレエ曲。モーツァルト以外の作曲家も音楽に関与しているそうなんですが、今日はモーツァルトの作品を取り出して、他の作曲家のを2つ加えて10曲。なんというかぼよ〜〜んとほのぼのとした音楽。有名作曲家の知られていない作品だけあって(わたしも今回初めて知りました)、正直、無理して聴かなくてもいいかなって感じかな。初期のオペラ「バスティアンとバスティエンヌ」に雰囲気似てました。

フランセは20世紀のフランスの作曲家。これまた珍しい演目。フランセの名前も初めて聴きました。音楽は一聴して分かるようにプーランクの流れを汲むお洒落な音楽。ステキですね、このセンス。それにしても、こんな曲を見つけてきて音楽会で採り上げてしまうところがいいですね。団員のプレゼンで曲が決まると言うことなのでヲタ的な好きな人がいるのでしょう。アマチュアの良さですね。
結論から先に書くと、今日の音楽会の中でわたしは、この曲が一番オーケストラに合ってると感じました。このオーケストラ、弦楽器が少なくて、ヴァイオリンは第1、第2それぞれ5人。アマチュアの弦楽器奏者にプロのような音量を求めるのは酷なので、この人数で管楽器と合わせると弱いんですね。フランセの曲は元々が弦楽五重奏と管楽器のために書かれているので、オーケストラに編曲しても弦楽器少なくてもバランスが良いんですね。

シューベルトは、この間の第3交響曲に続いて、今日は第2。マイナー攻めです。プログラムに(団員の思い入れや文学的(?)書き方がユニークで簡素でありながらとても好感度高し)シューベルトの曲は、聴いている人にはかわいい曲に聞こえるのに、弾いてる方は心身共に苛酷と書いてありましたが、ほんとにそう!第2ヴァイオリンとヴィオラの細かい刻み、シューベルトは鬼。この曲をやりたい人と阻止したい第2ヴァイオリンとヴィオラの人たちの間に選曲闘争があったのかしら?でも、聴く方は、めったに演奏されないかわいらしいシューベルトが聴けて嬉しい。
とてもシューベルトらしい気の置けない居心地の良い演奏だったんですが、管楽器に比べて弦楽器が(音量的に)弱かったのが残念。とはいえ、オーケストラの持つ家族的な雰囲気は、シューベルトの音楽も友達の間でこんな風に演奏されたのかな、って思い起こさせてステキ。このオーケストラのシューベルト、もっと聴きたいな(ごめんね、第2ヴァイオリンの人)。あと、フランセももっと聴きたい、お近づきになりたいって思いました。音楽の視野が広がるのはいつも嬉しい。

指揮者の高畠さんは、ずうっとこのオーケストラを指導していて、またいくつものアマチュア・オーケストラを持っているのですね。音楽会のときだけ振るのではなくて、じっくりと一緒にオーケストラの音を作っていく姿勢は、とても素晴らしいことだと思います。オーケストラはものすごく上手いとは言えないけど(決して下手ではありません)、音楽の家族ってすごくいいなって思える音楽会でした。

アンコールには「ロザムンデ」からバレエの音楽。シューベルトってほんとにいいですねっ。


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テオフィルス室内管弦楽団の次の音楽会は、第53回定期演奏会が11月2日、トッパンホールです。モーツァルトとシベリウスとベートーヴェン。
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by zerbinetta | 2014-05-18 04:44 | アマチュア | Comments(0)

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