楽しんで真面目 東京大学フィロムジカ交響楽団第40回定期演奏会   

2014年6月29日 @文京シビックホール

ドヴォルザーク:劇的序曲「フス教徒」、交響詩「真昼の魔女」、交響曲第7番
小笠原吉秀/東京大学フィロムジカ交響楽団


実は結構気に入ってる東大フィロムジカの音楽会に行ってきました。3回目かな。このオーケストラ、ヘタではないけど、アマチュア・オーケストラの中でももの凄く上手いというわけではありません。でもとても良い音楽をするのです。みんなすごくよく勉強(譜読み)してるのが分かるんです。バランスの取り方が音楽的でちゃんと全体の中で自分の位置が分かってるの。こんなことを言うと失礼かもしれないけど、新日フィルよりいいって正直な気持ち思った。

今日は、ドヴォルザーク三昧。あっ、名前の表記、ドヴォルザークに変えました。ドヴォルザークは有名な作曲家だけど、そこはそこ、ちょっとクラヲタっぽい選曲。新世界ではなく7番。イギリスではなく7番。交響曲第7番って第6番と第8番に挟まれてちょっと地味ですよね?それと、「フス教徒」と「真昼の魔女」。

真面目な音合わせ(みんなラの音出してる。賑やかに音出ししてる人がいないの)のあと、「フス教徒」。初めて聴く曲だけど、どこかで聴いたことあると思ったら、スメタナの「我が祖国」の中に同じ旋律があるのね。フス関係の聖歌か何かからの旋律らしい。交響曲第7番も関連のある楽想があるらしい(あとでウィキペディアで知ったんだけど気がつかなかった)ので、結構、プログラム考えられてるな。

最初に書いたように、このオーケストラ、上手いのだけどもの凄く上手い、というわけではありません。でも、ちゃんと音楽のことを考えて演奏しているというのは、伝わってくるのです。しっかり合奏練習をしてくる他に、パートで時間をかけて音楽について話し合いながら各自の役割を確かめている感じがするんです。指揮者から伝えられる音楽だけじゃなく、オーケストラが話し合って作ってきた音楽みたいな、何だか、いつも音楽のことを侃々諤々と言い合ってきたのをどういう訳か演奏から感じます。カラー印刷のプログラムの曲目解説も音楽の時間の自由研究発表のような楽しんで真面目。
だから、聴いててわたしは心地良いんですね。自分も音楽に参加してるような気がして。たぶんわたしも音楽のことはおしゃべりだから。

小笠原さんの指揮は、ここ数年ずっと演奏を重ねてきて、去年からはこのオーケストラの常任指揮者になっただけに、このオーケストラの音楽を上手く引き出していました。お互いに良い関係にあることをうかがわせます。ドヴォルザークの音楽のブラームスに似た客観性を大事にして、ありがちな情に流されないところが良かったです。
演奏が終わって、小笠原さんが、コンサートマスターの女の人に握手を求めているのに、コンサートマスターは知らんぷり。えっ?仲が悪い、んじゃなくて、彼女が正面(客席)を見ていて気づかなかっただけだけど、ちょっと笑えた。小笠原さんもちょっと困ったでしょう。


アンコールは、スラヴ舞曲。そりゃ当然よね。アンコールは、音楽会の本番が終わった気安さがあって、音がより自由でしなやか。もしかすると、メイン・プログラムでもそんな余裕があればもっと良くなるのかなとも思いました。がんばりすぎると体が硬くなっちゃうみたいな。
わたしももう一度、大学生をやってオーケストラ入りたいな。でも、東大にはもう入れないだろうな。算数できないし。1時間も机に座って勉強する根性もないしね。はは


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東京大学フィロムジカ交響楽団の次の音楽会は、第41回定期演奏会が12月21日、なかのZEROホールです。
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by zerbinetta | 2014-06-29 01:47 | アマチュア | Comments(0)

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