タンバリン! 東京楽友協会交響楽団第97回定期演奏会   

2014年9月7日 @すみだトリフォニーホール

チャイコフスキー:イタリア奇想曲
ラフマニノフ:死の島
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」

森口真司/東京楽友協会交響楽団


ここも老舗のアマチュア・オーケストラ。今日が97回目の定期演奏会、50年以上の歴史を持つオーケストラです。継続は力というけれども、高いレヴェルを保って継続するのも逆に凄い力がいることですよね。都民交響楽団と対照的に常任指揮者を置かず、いろんな指揮者に振ってもらっているようです。今日は森口さん、7年ぶりとのことです。森口さんはオーケストラ・ダヴァーイの指揮者もされている方ですね。お得意のロシアもの。

プログラムの最初は「イタリア奇想曲」。もしかしてオーケストラで聴くの初めてかもって思うくらい(たぶんほんと)演奏されないかも。CDではよく聴いたことあるのだけど。どうしてでしょう?演奏するのはつまらない?
と思ったんです。この曲、確かに親しみやすいメロディは次から次へと出てくるけど、何だかそれをつなげただけで、最初の悲しげな旋律と次に出てくる楽しげな場面がちっともイタリアでつながらないなぁって。最初のトランペットのファンファーレが間延びした感じがして、きっとそれは音の切り方が不揃いからだと思うんだけど、それが全体的な印象を決定づけてしまったんだと思いました(金管楽器が裸になったとき丁寧に行き過ぎて音に勢いがなくなったのかな)。それに、オーケストラの音色が少し地味で。イタリアって違うんだよ〜〜って心の中で叫んでた。イタリアって、オーストリアから山を越えて行っても、フランスから電車で行っても、イタリアに入ったとたん空気がカラフルになるの。空気自体にキラキラと色が輝いてるのよ。もっと燦めきがーーーって、そんなことを思いながら聴いていました。でも、賑やかな部分ではタンバリンの人がうんと楽しそうに叩いていて、あんなに楽しそうにタンバリン叩いてる人見るのは初めてです、おおおっ!これはタンバリン冥利に尽きる曲なんだ、わたしもできることならタンバリン叩いてみたいと思ったのでした。ちなみにわたしのタンバリンの腕は、かつて嫌々連れて行かれたカラオケで、気のない拍子をぱんぱん打ってた程度です。。。ダメですね。最後、少し追い立てるように加速したのは良かったです。もっとやれーーっては思ったけど。

ラフマニノフの「死の島」は、一転、暗いうねうねした感じなので、こちらの方が合ってるかも。いや、オーケストラが暗いなんて言ってません。音がカラフルな色彩系ではなくて、鈍色な感じなのでそう思ったんです。明るい暗いではなくて、ってこの間の南米音楽フェスタのときは、明るくガンガン来ましたもの。でも、フランスっぽいお洒落な音色系のアマチュア・オーケストラってないかも。クラシック音楽と言ったらドイツ音楽重視の教育の賜物?
うねうねと一筆書きのように続く音楽を、ベックリン/クリンガーの銅版画を思い浮かべながら聴いていました。過度に重くならない響きが、ちょうど良くて、これはとてもステキな演奏でした。

お終いの「シェヘラザード」。ヴァイオリンのソロがあって大変な曲(管楽器にもソロ多いか)だと思うのだけど、アマチュア・オーケストラで聴くの4回目(あっ、うちひとつはプロのゲスト・コンサートマスター)。そう言えば、4回とも女性のコンサートマスターだ。ソロの弾き方で、シェヘラザード姫の性格が変わってくるんだけど、今日は、ちょっぴり男勝りの真っ直ぐ系。色よりも理知、で王の心を捉える。さらりと弾いちゃうんだよね。上手いな。
コンサートマスターの熱演に呼応してオーケストラもきっちり決めてくる。特にフィナーレの後半から(船が沈没する手前から)速度を上げて盛り上がっていく部分が、気持ちを追い立てられるような興奮を伴ってとても良かったです。指揮者も本番で煽ったんでしょうね。とてもワクワクしました。血が騒いだ。もう難破なんてしないでそのまま踊り狂って欲しい。なんて思った。ひとつ残念だったのは、「イタリア奇想曲」のタンバリンの人がティンパニに移っていたこと。またあのタンバリンを見たかった(タイトルもタンバリン!だなんてわたし打楽器フェチ)。船が沈没して、ベッドに戻って、そして最後、ヴァイオリンのソロが高い音をフラジオレットで伸ばすところって2人で弾くんですね。リムスキー・コルサコフ、やるなぁと感心しきりの発見。

このオーケストラも聴いていて気持ちがいいです。次の音楽会は、シベリウスとニールセンなので凄く楽しみ〜♪


♪♪
楽友協会交響楽団の次の公演は、第98回定期演奏会が来年の4月5日、すみだトリフォニーです。。
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by zerbinetta | 2014-09-07 22:41 | アマチュア | Comments(0)

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