ジュリエット死ななかったよ 新日本交響楽団第93回定期演奏会   

2014年9月15日 @すみだトリフォニーホール

チャイコフスキー:イタリア奇想曲
プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」第1、第2組曲から
チャイコフスキー:交響曲第5番

松元宏康/新日本交響楽団


なぜか観客動員数の多い新日本交響楽団。今日もトリフォニーホールはほぼいっぱいで、いつも座ってる席には座れず(自由席)隅の方でした。すごいすごい。
今日の指揮者は松元さん。何となく名前を聞いたことのある人だと思ったら、前に愉しいハイドンをやった人だ。期待期待。

「イタリア奇想曲」はこの間聴いたばかりなので奇しくも対決となりました(勝手に)。でもやっぱりどうしても、いろんなメロディをつないだだけの曲にしか聞こえず残念。松元さんの指揮は、悲しげな旋律の歌わせ方が良かったり、でもむしろ楽しい部分で本領発揮。途中、おっ!!とびっくりマークふたつでニヤリとするようなポルタメントをヴァイオリンにキメさせて、あれ絶対、指揮者、やりーってどや顔してたハズ。というわけで「イタリア奇想曲」は今日の方が好きかな。

「ロミオとジュリエット」はバレエの物語が分かるように組曲版を再構成したもの、ってどこかに書いてあったような気がしたけど、聴いてみたら、えええええっっ!ジュリエット死なないじゃん。うううう、裏切られた〜(?)なんでぇ〜って思ったら、組曲1番と2番から抜粋再構成だって。ジュリエットの死は、組曲第3番なのよね。諸般の都合により組曲第3番の楽譜は取り寄せられなかったのかしら。演奏曲と演奏順は、次の通りなんですけど(数字は組曲の番号)、
「モンタギュー家とキャピュレット家」(2)、「少女ジュリエット」(2)、仮面(1)、「ロミオとジュリエット」(1)、「ティボルトの死」(1)、「僧ロレンス」(2)、「ジュリエットの墓の前のロミオ」(2)
僧なんていらないからジュリエット入れてよーーって心の中でじたばた。いくら、最初の版がジュリエットは死なずハッピーエンドになるからと言って、これはないよぉ〜。(ちなみにジュリエットは死ななくても最後の音楽は一緒です)(オリジナル版のバレエを観たことあるのがちょっぴり自慢♪)
演奏は、正直、わたし、このオーケストラがよく分かりません。上手いのか下手なのか。いいえ下手ではないんです。でもすごく上手いかと言われると、とても良く聞こえるときとそうでないときがひとつの曲の中でもあるような気がして、ううんとなってしまいます。もう1回くらい聴くとちょっとは分かってくるかなぁ。

最後は、チャイコフスキーの交響曲第5番。この曲も「また」ですね。名曲だし、最近だけでも何回か聴いているので、そろそろ新しいことがないと印象に残りません。ハードル高し。で、新日本交響楽団をまだ掴みかねてるわたしは、よく分かりませんでした。とても丁寧にきちんと演奏していたんですが、反面、引っかかるところがないというか、ちょっと要求高いんですけど、このオーケストラならそれを望んでもいいんではないかとも思うし。松元さんも大きな身振りで踊るように振ってらしたんですが、曲のせいかも知れないけど、前のハイドンのときのような愉しさがあまり感じられませんでした。あの勢いがこの曲にももっとストレイトに出てくればいいのに、とちょっともったいないな。

今回わたしの中に迷いみたいものがあってちょっと厳しめの文章になってしまったんだけど、真面目な良いオーケストラだと思うんですよ。また聴いてみたいと思うもの。
アンコールに演奏された「アンダンテ・カンタビーレ」は、じっくりと歌のあるしっとりした良い演奏で、交響曲で火照った気持ちを鎮めてくれました。


♪♪
新日本交響楽団の次の公演は、第94回定期演奏会が来年の3月15日、すみだトリフォニーです。
[PR]

by zerbinetta | 2014-09-15 01:40 | アマチュア | Comments(0)

<< ショパンは麻薬 三浦友理枝 i... デブ礼賛 文楽「不破留寿之太夫」 >>