痒いところに手が〜〜 オーケストラ・エレティール第50回定期演奏会   

2014年10月11日 @すみだトリフォニー

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
マーラー:交響曲第2番「復活」

田中三佐代(ソプラノ)、大林智子(アルト)
新田ユリ/オーケストラ・エレティール、武蔵野合唱団(合唱指揮、長田雅人)


あれ?アジアオーケストラウィークの名古屋フィルの番じゃなかったの?飛ばしたの?と思われた方、すごい。実は、聴きに行く予定だった名古屋フィル、これを楽しみにしてたのに、涙、具合が悪くて聴きに行けませんでした。というわけで、1回飛ばしで、今日はトリフォニーにアマチュア・オーケストラを聴きに来ました。エレティールってところ。エレだから電気のことかと思ったら違ってフランス語で「彼女と彼」との意味だそうです。じゃあ電気関係ないんだって思ったら、電気通信管弦楽団の卒業生が母体になってるんじゃないですか。電気大あり。電気苦手(子供の頃コンセントに針金を突っ込んで感電した)。

音楽会は、「マイスタージンガー」から。前奏曲とばかり思ってたら合唱の人たちがステージに乗ってびっくり。第1幕への前奏曲とそれに続く第1幕第1場の音楽から、第3幕第5場から徒弟たちの踊りと終曲が演奏されたのでした。前奏曲はそれだけでかっこいい曲だと思うけど、オペラの中に組み込まれるように演奏される方が正しい姿が見えてくるような気がします〜。最後、ジャンって終わらずに聖歌隊の合唱に続く方がいいもの。そしてピーピングするストーカー気味の若者。なんていうか痛い物語。というのはどうでも良くて、今日のプログラムは、手際よく「マイスタージンガー」をまとめて30分弱の交響曲風に。演奏は、軽めで重みがないのがぽくない感じだったけど、オーケストラのせいなのか、重厚さを敢えて嫌ったのか(「マイスタージンガー」はコメディなので)は分かりません。お終いは、回帰される始まりに輪をかけて華々しく終わるともっとスッキリしたかな。

休憩のあとはマーラーの「復活」。この間アマチュア・オーケストラによる素晴らしい演奏を聴いているので今回も期待が高まります。熱を帯びて演奏しちゃう(聴いちゃう)音楽ですものね。
オーケストラはとても良く弾いていたと思うんですよ。合わすところはしっかり合わせてアンサンブルは整っていたし、音楽をきちんと作っていたのは好感度高いもの。でも、なんかこうもどかしいというか、痒いところのあと少しのところで手が届かないというか。指揮者のせいであると思うんですけど、思い切りが少し足りないの。ティンパニなんかも必要最小限の音で叩いてるし、ちゃんと聞こえてはいるんですけど、そこはバランスを無視してもがつんと行くところでしょう、という箇所がいくつかありました(あれ?わたしの好みかな)。
歌手はアルトを歌った大林さんが、息が続かない感じで(実際は大丈夫なんでしょうけど歌い方でそう聞こえた)、溜を作らずに前へ前へとせわしない感じの歌い方だったのが残念です。合唱はよく歌っていたけれども、神秘の合唱の入りが反対に現実の世界に引き戻された感じがしてそこがちょっと残念でした。
全体的に良くまとまっていたけれども、この音楽はまとまりを打ち破る力が求められる音楽だと思うので、そこまで行き切れていなかったのがちょっと残念でした。痒いところにもう少し手届くんだけどなぁ。もうひと伸ばし。

あと、鉄板にかぶせてあった布(共振(反響?)防止)がちょっとお洒落でした。
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by zerbinetta | 2014-10-11 21:40 | アマチュア | Comments(0)

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