ナンバーワン OB交響楽団第185回定期演奏会   

2014年10月19日 @ティアラこうとう

チャイコフスキー:交響曲第1番
シベリウス:交響曲第1番

中田延亮/OB交響楽団


OBって?チラシを見て、OB交響楽団ってなんのOB?ってか普通OBだったら△△大学OBとかって書くよね?OBってorchestra b×××の略?bって何よ?ってもやもやとした思いが胸を渦巻いたまま、何かを解決するために音楽会に足を運びました。ウェブサイトにも何にも書いてないし。

さて、会場についてプログラムを見て氷解。十把一絡げに大学オーケストラOBということで、なんと!東京のアマチュア・オーケストラの中で最も長い歴史があるのがこのOB交響楽団だそうです。1937年創立。今日も第185回定期演奏会です。(そうだった、随分定期演奏会を続けてるんだな、と思ったのも今日来た理由でした)オーケストラの年齢層も良い具合に高め、いろんな年代の人が混じっているいい感じです。

プログラムは1番。チャイコフスキーとシベリウスの交響曲第1番。それぞれの作曲家の交響曲の出発点となった作品。でも、両者とも(その後の円熟にはまだまだだけど)音楽は充実してて聴き応えがあるし、演奏もわりとよくされてますよね。年代順に敢えて静かに終わるシベリウスをあとに持ってきて、ってこういうプログラムはアマチュアならではですね。どちらがトリを取ってもおかしくない大きな交響曲を2つ並べるというのは。でも、この順番で2曲並べたことで、シベリウスが最初、いかにチャイコフスキーの影響を受けていたのかよく分かる感じです。

中田さんとOB交響楽団の演奏は、音楽の特徴を上手く引きだしていて良かったです。チャイコフスキーの方は、わりとあっさりとした味付けで、盛り上がるところ、もうちょっとオケが来たらとは思ったけど、木管楽器のソロなんかはなかなかステキで、柔らかな寒さの雪の日の幻想という感じでした。

一方のシベリウスの交響曲は、わざとではないと思うんだけど、接着剤不足というか音楽の各パートの要素間の有機的な絡みが弱くて、シベリウスって何だか自己破壊願望があったのかなって思いました。後期の交響曲なんかでは顕著なんだけど、細かな要素のモザイクのような集合体で大きな交響曲を組み上げていく手法が実は始めの交響曲にも見られるんだということが解って面白かったです。今日のは図らずもなったという感じだと思うんだけど、でも、こういうやり方のシベリウスもステキでした。納得のいく演奏。最後ちょっと場違いなブラヴォー、静かな音が終わったとたんの待ってましたといわんばかりの、があったんですけど、会場の誰も同調せずに静かに余韻が消えていくのを待ったのも印象的でした。ブラヴォーをした人はちょっと恥ずかしい思いをしたんだと思うけど、アマチュア・オーケストラの音楽会には、あまりクラシックの音楽会に来たことのない人も多くおられるみたいなので、悪気のあるブラヴォーではなかったと思います。それよりも会場の緊張が途切れなかったのが素晴らしかったです。ブラヴォーで音楽は台無しにならなかったですよ。

アンコールには「花のワルツ」。いやん、これを聴くとバレエを観たくなっちゃう。
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by zerbinetta | 2014-10-19 09:49 | アマチュア | Comments(0)

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