オーケストラの核はどこだろ? オーケストラーダ第8回演奏会   

2014年10月25日 @江東区文化センターホール

ベートーヴェン:交響曲第7番
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
プロコフィエフ:交響曲第1番

久保田昌一/オーケストラーダ


910円でした。
このオーケストラ、音楽会の料金システムが独特で、音楽会の曲にちなんだ数字の値段以上を音楽会が終わったら封筒に入れて払うというの。そして今日の数字は910でした。値段はチラシに出るので、数字の意味をうんうんと考えるのですが、ううむ、ちっとも分からない。3曲に何か共通の数字だろうとは思うのだけど。。。で、会場に行ってもプログラムにも何も書いていないし、答えが、、、分からん。

もーもやもやしたまま始まった音楽会(ってことないけど)はベートーヴェンの交響曲から。普通の音楽会と反対で、一番大きな曲が最初で、「ハイドン変奏曲」を挟んで最後はプロコフィエフの小さな交響曲「古典」。作曲年代順ということでこうなってるそう。ハイドンつながりなら最初にハイドンの交響曲でもいいのかなとも思ったりして(ハイドンもいい曲たっぷり)。

オーケストラーダ、前回聴いた「カルミナ・ブラーナ」の印象がひどく強くて、今日の小編成のオーケストラを観てこんなだったっけか?とちょっとだけいぶかしく思いました。でも、思い起こしてみると、前回も「カルミナ」の前に小さな編成のシューベルトをやっていたんでした。指揮者の久保田さんを中心に集まったこのオーケストラ、プロの人も何人かいらして(今日は、昨日アンサンブル・アクアでオーボエを吹いていた堀子さんがいらっしゃいました)、指揮者講習会をやっていたり、チラシはさみ廃止運動でチラシの代わりにアマチュア・オーケストラのコンサート情報をプログラムに載せたり、福祉施設の方を音楽会に招待したり、ユニークな活動がとっても好感度高くて、演奏自体も「カルミナ」がとてもステキでうんと期待していたんですけど、あれ?ちょっと印象変わったかなって感じました。オーケストラの核って一体どこにあるんだろうって?もちろんひとりひとりの顔を覚えているわけではないので、固定メンバーがどのくらいいるのか分からないんですけど、演奏の印象は(前回の「カルミナ」が大編成であるせいもあるのかもしれないけど)随分変わったのです。
でも、決してがっかりな演奏だったのではないんですよ。みんなとても丁寧に演奏してたし。その分、ノリというか、勢いがなかったんです。ベートーヴェンはもっと来い!って感じの曲でしょ。指揮者の久保田さんは、競馬の最終コーナーで鞭を入れるようなことはなく、大きく構えて落ち着いた感じで音楽を進めていたので、わたし的にはもっとオーケストラを追い込んで崩壊する寸前のスリルとスピード(速さではなくて勢い)を味わいたかったんです。

その点しっとり歌わせる「ハイドン変奏曲」はステキな演奏でした。このオーケストラと指揮者って、今できる一番の演奏をしようとするんじゃなくて、理想的な音楽を頭に思い描きながら演奏しているような気がします。今のレヴェルなら、勢いで押した方が演奏効果も得られるのに、そうはしなくて、まだ手は届かないけど、思い描いた音楽の音を出そうとしてるみたいな。わたしの感じですけどね。

お終いは「古典」交響曲。古典とか言っちゃって実はプロコフィエフらしい一筋縄ではいかない音楽。この曲の前に指揮者の久保田さんから、オーケストラで音を出しつつ解説があって、第4楽章がむちゃ難しいことを強調していました。聴いてる分にはかわいらしいんだけど、水面下では足ばたばた。この曲もステキな演奏でした。指揮者のテンポに必死に付いていくオーケストラ。運動会で競争しているのを応援しているようなはらはら感がありますね。
アンコールで、第4楽章を指揮者なしで繰り返したんだけど、2回目の演奏とあってリラックスしていたせいか、同じテンポでも余裕が感じられました。演奏が全く乱れないし(むしろ本番よりも良かったくらい)、よく練習してきたということがよく分かる演奏でした。ビバ木管楽器。

この若いオーケストラがこれから、どこに行くのか、はよく分かりません。理想を追い求めて良い音楽を追究していって欲しいです。オーケストラの道は長く。。。


♪♪
オーケストラーダの次の公演は、第9回定期演奏会が来年の3月28日、杉並公会堂です。
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by zerbinetta | 2014-10-25 00:07 | アマチュア | Comments(0)

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