誕生!フランス専門オケ オルケストル・フランセ・デュ・ジャポン第1回定期演奏会   

2015年1月17日 @タワーホール船堀

フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
ラヴェル:ピアノ協奏曲
オネゲル:交響曲第4番「バーゼルの喜び」

榎並優(ピアノ)
右近大次郎/オルケストル・フランセ・デュ・ジャポン


意外なことに、日本で多分初めてのフランス専門オーケストラの第1回定期演奏会だそうです。ロシア専門オーケストラは、この間聴いたアウローラを始めいくつかあるのに、シベリウス専門、日本専門とかもあるのに、結構人気のあるフランス(近代)音楽専門が今までなかったとは。不思議。創立記念演奏会ではなく第1回定期演奏会なのは、この前に、音楽会をすでに行っているからなのです。

フランス近代音楽って、ドビュッシーやラヴェルが有名で人気があるけど、ミヨーとかオネゲル(はスイス人?)、プーランクとかマイナーだけど良い曲がたくさんあるのね。だからこのオーケストラの誕生は嬉しいし期待したいのです。フランス・オーケストラとあって会場のアナウンスも日本語とフランス語でした。ちょっと洒落てるっ。20年前の今日の阪神大震災と先日のフランスでのテロ事件を覚えて、演奏の前に皆で黙祷を捧げました。

さて、演奏なんですが、ううむ、がんばれーーー。近代フランスの管弦楽曲って難しいと思うんですよ。時代的にはマーラー以降、シェーンベルクやウェーベルンと同時代、オーケストラへの要求もハンパじゃないし、フランスならではの明るい色彩感も欲しいしね。でも、みんな憧れのフランスものを楽しそうに弾いてるし(フランス専門オーケストラにフランスもの嫌いな人は混じってないよね)、オーケストラの雰囲気、指揮者(曲解説もしたのだけどとても面白い人)も含めて和気藹々なところがあるのが見て取れるんだけど、演奏はまだまだだわ〜。弦のアンサンブルには正確な音程が欲しいし、管楽器とかも音楽はよく知っているのだろうけど、その(欲しい)音を出す技術がまだついて行けてないというか。それでも、わたしの気持ちはポジティヴ。好きこそものの上手なれ。このオーケストラには、上手くなって素敵なフランス音楽を聴かせて欲しいです。そのポテンシャルはありそうだもん。フランス近代物ってたくさん名曲あるもの。あと、小編成のアンサンブルに洒落た曲も多いので、室内楽の音楽会もやって欲しい。オーケストラの技術向上のためにもね。

今日、意外に良かったのはラヴェルの協奏曲。実はとっても心配だったんだけど(管楽器に難しいソロが多い)、難曲を乗り越えた感じ。特にトランペット(ゲストの方かしら)が良かったです。それに、というかこれが主な理由なんだけど、ピアノの榎並さんが凄く良かったの。技術がしっかり安定していたし、かちんかちんと弾くところはメカニカルでうんと良い。第2楽章の重さはちょっとラヴェル的ではないかもとは思ったけど(ベートーヴェンやラフマニノフで聴いてみたい)、正直不意を打たれたようにびっくりした。帰ってきてググってみちゃった。イギリスで勉強されて今はイギリスと日本で活動されているのかな。あまり情報は無かったんだけど、ちょっと聴いてみたいピアニストでした(2月に埼玉と横浜でヴァイオリンとのデュオ・コンサートがあるみたいなんだけど、それ以上の情報は得られず)。そして、オーケストラもそれにつられて、実力以上の音が出ていたんだと思います。

めったに聴くチャンスのないオネゲルとか(オネゲルの交響曲を生で聴くのは初めて♪)、オネゲル好きがオーケストラの中にいる様子。今はまだ、できたばっかりで、2管の小編成で活動して行くみたいですが(大きくしないで基礎を固めるのかな?)、いつか、オネゲルの交響曲第3番(オネゲル好き♥)やメシアンの「彼方の閃光」とか大編成の曲もやって欲しいな。


♪♪
オルケストル・フランセ・デュ・ジャポンの第2回定期演奏会は、来年。1月16日、タワーホール船堀です。「屋根の上の牛」派手派手しく楽しく鳴らして欲しいな。
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by zerbinetta | 2015-01-17 12:38 | アマチュア | Comments(0)

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