アマオケ界のキラキラネーム オーケストラ☆の王子さま第39回定期演奏会   

2015年1月24日 @杉並公会堂

モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、交響曲第7番

宮尾悠(チェロ)
喜古恵理香/オーケストラ☆の王子さま


ちなみにわたしはキラキラネームに対して悪くは思っていません。かの大文豪の森さんも子供にキラキラネーム付けてますしね(彼がキラキラネームの草分け?)。わたし自身はつけないと思うけど人それぞれだからいいんじゃない、というスタンス。とは言っても、オーケストラ☆の王子さま、には名前で興味を持ちました。アマオケ界のキラキラネーム。今活動しているアマオケでは、ケツバット・キネン・オーケストラと共に2大ユニークネームじゃないかしら。ちなみに名前の☆は、星ではなく☆みたいです。もう20年以上も続いている息の長いオーケストラですね。歴史が長い割にメンバーは20代30代が中心で若い人が多い感じです。

まずは、モーツァルト。実は、白状しちゃうと、☆の王子さま、なんてちょっとメルヘンっぽくて同好会的なノリで、ゆるい演奏かと思ってたら(失礼をごめんなさい)、上手かった。ものすごく上手いというわけではないけど(アマチュアでもプロ並みのところあるしね)、聴きに来て良かったと思えるくらい。わざわざ遠くの杉並公会堂まで出かけてきても。
「コジ・ファン・トゥッテ」は、会話劇というかおしゃべりを楽しむように重唱たくさんだけど、序曲でも、楽器間の掛け合いが多くて、それをなかなかステキに演奏していたと思います。速い音符で(ちゃんとできてるんだけど)緊張のせいか余裕がなくなっちゃうのはご愛敬。しょうがないよね。

でね〜〜。何と失礼なことに、ごめんなさい、ドヴォルザークのチェロ協奏曲のとき、第1楽章の途中から、寝落ちしてしまったのです。気がついたら、第2主題ってこんなにゆっくりだったっけ?と思ったら第2楽章だったという。ほんとにごめんなさい。チェロの宮尾さんはすごくきれいな音で弾いていました。まだ音大(院)出たての若い人。経歴を見るとフリーなのかしら。プロのオーケストラで十分にやっていけるのにって思ったけど、ソロ、室内楽指向なのかな。柔らかで暖かく軽めの音色は、フランスの作曲家の室内楽の雰囲気。スムージーなチェロの音色。

交響曲第7番は、ちゃんと聴きました。指揮者の喜古さんも若い(20代半ば)の方(大柄っぽいけどかわいい系)だけど、大きな身振りで音楽を表現していたのがかっこよかったです。とても動きのきれいな指揮。音楽もオーケストラに過度に無理させず、余裕を持って、要所要所のアクセントを強調して音楽の特徴を掴んだ輪郭のはっきりした演奏です。ドヴォルザークの民族性(特にリズム)をくっきりと浮き立たせて、音楽を分かりやすく聴かせてくれました。オーケストラもそれに応えて、ステキな音楽を奏でていました。がんばっていたものね。
喜古さんは、わたし的には最近聴いた若手の中でとても印象に残る人。魑魅魍魎の、じゃなかった百戦錬磨の奏者を前にしてプロのオーケストラを振ったとき、きちんと自分の音楽を出せるかはまだ未知数ですが、なんか活躍できそうな気がします。て言うかして欲しい。応援したい。まずは、どこかのオーケストラの副指揮者になるとか(日本のオーケストラにそういうポジションあったっけ?)、コンクールかな。がんばれーー。

アンコールは、ドヴォルザークの弦楽セレナーデの第2楽章とスラヴ舞曲第5番。交響曲が良い演奏だっただけに、そこで終わっても良かったかな。あの曲で出し切ってた感あったから。演奏がダメだったってことはないんだけど、せっかく盛り上がったのに、そこでばっさり終わった方がいいのになって。アンコールの扱いって難しいね。


♪♪
オーケストラ☆の王子さまの第40回定期演奏会は、7月4日、杉並公会堂です。
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by zerbinetta | 2015-01-24 01:12 | アマチュア | Comments(0)

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