これがご近所さんだったらなぁ 神奈川フィル音楽堂シリーズ   

2015年2月14日 @神奈川県立音楽堂

リゲティ:ミステリー・オヴ・ザ・マカブル
ハイドン:チェロ協奏曲第1番
ハイドン:交響曲第60番「うかつ者」

半田美和子(ソプラノ)
門脇大樹(チェロ)
川瀬賢太郎/神奈川フィルハーモニー管弦楽団


前から一度聴いてみたかった、川瀬さんと神奈川フィル、ヴァレンタインの日にハイドンのシリーズがあるというので何も考えずにチケット取ってました。「マカブル」もやるし、県立音楽堂って良いホールそうだから行ってみたかったし。でも、家からずいぶん遠かった〜〜。しかも駅からも遠かったし、道不安だったし。でも、お天気良かったから良かった〜。帰りには中華街にも寄ってきたし。やっぱり食い気。

楽しい音楽会。1番良かったのは、半田さんが歌った「ミステリー・オヴ・ザ・マカブル」。半田さんは初めて聴いたけど、とてもステキ。荒唐無稽でナンセンスな歌を自在にそして(とてもポジティヴな意味で)まるでリートのように歌ってやっぱりちゃんと歌なんだって思えたのが収穫。超高音とかウルトラCパッセージとか人を超えたヴォーカロイドチックな声の扱いも多い曲なのに何だか人肌の温もりを感じました。指揮者との掛け合いやコミカルな小芝居も楽しくて、日本語でのやりとりも吉。半田さんのゲポポでオペラ全曲観たくなりました。どこかでやってくれないかなぁ。神奈川フィルの小さなアンサンブルもなかなかステキ。あとで聴くハイドンのときは、まだオーケストラに深みがないというか少しボロが出た感じなんですけど、技術的には難しくても、感覚的に無理なく理解できる同じ時代の言語による音楽の方が演奏しやすいんじゃないかと思いました。

ハイドンは、神奈川フィルの首席奏者の門脇さんをソリストにしたチェロ協奏曲。中の人だけに、競奏曲ではなくて気の置けない感じの協奏曲になっていました。基本的に、ホールのこぢんまりさやハイドンってこともあるのかもしれないけど、オーケストラとお客さんがアットホームな雰囲気がありました。

うかつ者、なんてわたしにぴったりの交響曲も正直、表現や音色が単調でまだまだだと思いました。愉しいんだけど、ほんとはもっと愉しいんだ。ハイドンが仕掛けた冗談は愉しいんだけど、ハイドンの音楽ってもっとそこここに愉しさがあるはず。ハイドンの音楽をまだ全部知り尽くしてないような、楽譜の表だけじゃなく裏も読まなきゃって思いました。わたしたちとはもう言葉も違う古典なので、音符の言葉を丁寧に読まなければいけないんですね。音符を音にするだけでは足りなくて、音符にはできないニュアンスを表現しなければいけないんだけど、そのニュアンスの付け方が少し一本調子なように感じました。でもでも〜〜なんかステキなオーケストラ。帰り際もオーケストラのメンバーさんたちがホールの入り口に来てくれたり、ホールのカフェ?というかお茶コーナーが近所の婦人会のお手伝いっぽかったり、とても素朴なでも心温まるおもてなし。うちが近所だったら絶対ホームオーケストラにするっ!横浜は遠いのでめったに聴きに行けないのが残念。でも、遠くから応援します。そしてたまには聴きに行くよ〜〜。
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by zerbinetta | 2015-02-14 20:43 | 日本のオーケストラ | Comments(0)

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