朝7時に湯治場で・・・ 都民交響楽団第119回定期演奏会   

2015年3月29日 @東京文化会館

ドヴォルザーク:序曲「自然の王国で」
エルガー:エニグマ変奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第8番

金洪才/都民交響楽団


昨日偶々、ヒンデミットの「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」という曲をu-tube 聴いてたんですよ。まあ、凄い曲で。百聴は一聴に如かず。聴いてみて下さい。最近、ベルリンフィルでも音楽会でやってますね。それにしても、この曲からタイトルを付けるようになるとは。。。

夕方には雨が降ったけど、お昼はお天気がもってお花見日和。上野公園はものすごい人だかり。それにしても外国人、主に中国人かな、が多くてびっくり、外国の観光地に来たよう。こんなに多いの今年からですよね?そんなお花見街道をゆらりゆらりと人をかわしながら歩いて文化会館へ。大好きな都民響の音楽会へ。

今日の指揮は金さん。確か女優さんと結婚されたイケメン指揮者♥と期待してたら、金さん違いだった。がーん。
で、音楽会が始まったら。。。あれれれ?これが都民響?


♪♪
都民交響楽団の第120回定期演奏会は、9月20日、すみだトリフォニーホールです。


(ここからは罵詈雑言の連続です。読みたくない人はここまでで)



なんか変なんですよ。音楽が集中していないというか、バラバラ感がいつもの都民響さんらしくなくて。ドヴォルザークのマイナーな曲のせいかなとも思ったりもしたんですが、それにしても音楽になっていない。各パート、特に木管楽器がニュアンスも何もない棒吹きで。
その違和感は、「エニグマ変奏曲」でも同じ。というかさらに酷くなってくる。やっぱり音楽がバラバラで一体感がないの。技術的にはちゃんと弾けてるのに、各人の役割の意思が統一されてなくて悲しくなる。第10変奏(ドラベッラ)のリズムのぎこちなさは、吃音を描写したわざとだとは思うんだけど、やり過ぎというか、表現しすぎが徒となって、かわいらしい吃音に微笑みで応えるというより、小馬鹿にしてる風。とまで言っちゃうよぉ。

後半の交響曲でも結局同じ。みんなバラバラ。聴いていても、そして多分弾いている中の人ももどかしさでいっぱいだったんじゃないでしょうか。
どうしてこうなっちゃったんでしょう。って明らかに指揮者のせいだと思います。練習不足。ゲネプロだけ振りに来て、上っ面だけなぞった感じ。もしそうでないなら、音楽をオーケストラに伝えられていないとしか考えられません。音楽的なことをオーケストラに伝えないから、みんな暗闇に放り出されて途方に暮れているよう。プロの上手いオーケストラならそれでも指揮者の意を汲み取って演奏したり、場合によっては指揮者の音楽以上の演奏をするけど、いくら上手いと言ってもアマチュアにそこまでは要求できないし、する方がおかしい。旋律を弾く(吹く)パートはそれでも自分なりに音楽を作れるかもしれません(実際には多くの場面で全体の音楽が見えていないせいかただ譜面をなぞったような音になっていました)が、内声の方は本当にどうしていいのか分からない状態。指揮者はそれに対して何の答えも用意していなくて無政府状態。それでもアンサンブルに乱れがなかったのは、オーケストラに讃辞を贈るべきでしょう。上手い人が弾いているのに、ものすごく下手くそに聞こえちゃう作曲家の意地悪(というかどぎつい風刺)「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初演で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」デスよ。

なんか大好きなものを壊された感じで、音楽を聴いたあと悲しかったしとても腹立たしく思いました。もちろん、拍手もしないで会場を立ち去って、このことは忘れようと、ちょうど特別室を開室していた黒田記念館に湖畔を観に行ったのでした。

(正直にわたしが感じたことを書きましたが、本当は、演奏も上手く行って中の人も大満足だったのかもしれません。わたしにはそうは思われなかったということです)
[PR]

by zerbinetta | 2015-03-29 01:52 | アマチュア | Comments(0)

<< 核のあるオーケストラと束ねる指... 若い?いや老練です ユーゲント... >>