音楽の家族再び テオフィルス室内管弦楽団第54回定期演奏会   

2015年5月23日 @かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール

モーツァルト:セレナーデ第7番「ハフナーセレナーデ」から 交響曲版
ルーセル:プチ・オーケストラのためのコンチェルト
サンサーンス:交響曲イ長調

高畠浩/テオフィルス室内管弦楽団


モーツァルトの洗礼名(アマデウス=テオフィルス)を楽団名に持つ室内合奏団。なぜかご招待のはがきが送られてきたので(去年聴きに行ったから?)いそいそと聴きに行ってきました。東京藝大のヴァイオリンの先生(客員かな?)、高畠さんのオーケストラ。高畠さん、結構幅広くアマチュアの指導をしています。
前回聴いたとき思ったのは、ものすごく上手いと言うわけではないけれども、ほんのりと家族的なアットホームな感じのオーケストラ。室内オーケストラの室内は、サイズだけじゃなく、室内楽的な気の置けない雰囲気も表しているのかもデスね。

モーツァルトにあやかっていると言うとおり、音楽会には必ずモーツァルトの作品を入れるそう。しかも面白い選曲。今回は、有名じゃない方の「ハフナーセレナーデ」というか、有名な交響曲になった方の「ハフナー」ではなくて、セレナーデ第7番。そしてそこから5つの楽章が、モーツァルトの手によって抜粋編曲されて交響曲になっているの(昔の交響曲全集には入っていない)。今日のはこれ。そうそう、このオーケストラ、音楽会の選曲がなぜかマニアックで(オーケストラの雰囲気にはそんなマニアックな感じはしないのですが)、今日も、モーツァルトの他は、ルーセルとサンサーンスの交響曲イ長調という、「オルガン付き」のでもなければ番号すら付いていない若い頃の作品。って15歳!なんか、近所の仲の良い気さくな雰囲気のご家庭に「今日カレーパーティーするから来て」と誘われて行ったら、本格のインドカレーが出てみんな手で食べてた、みたいな意外性。

モーツァルトは、若い頃の作品のゆえか、もともとセレナードを抜粋して交響曲にしたせいか、軽い感じの、でもステキな曲。演奏も、凄く上手とは言えないけど、きちんとしていて音楽を聴くのには十分。楽しく音楽してるのが伝わってきますしね。がむしゃらに上を目指した演奏ではなく、ちゃんと音楽することを楽しんでる感じかな。大人。しっかりツボは押さえてるし。

ルーセルのプチオケコンは、かな〜り難しそうで大丈夫かなぁと心配したけれども、大丈夫でした。管楽器やるなって思ったら、トラなのかしら、プロの人も混じってるのね。ルーセルらしい(といってもあまり知らないんだけど)ざらざらした抽象画のような感じの音楽で、ルーセルを生で聴くのは多分初めてだし、珍しい曲が聴けてラッキー。それにしても、こんな難しそうな曲で演奏が崩れなかったのは、やっぱりなにげに上手いんだ。

次のサンサーンスの交響曲も大変珍しい曲だけど(こんな曲があるなんて知らなかった。交響曲は3番まであるので3曲あるのは予想できたけど、その前に番号なしのがあったなんて)、聴いてみると、たしかに未熟な部分(まだ、サンサーンスになってないモーツァルトやメンデルスゾーンなんかをなぞった感じの)は、あるけれども澄みやかさはやっぱりサンサーンスだしもっと聴かれてもよい曲だと思いました。

アンコールには、これまたサンサーンスの組曲ニ長調から「プレリュード」。なかなかにくい選曲ではないですか。
テオフィルス室内管、プログラムに意外性があって楽しかったです(記憶をたどってみると去年も意外な曲をやってました)。珍しい曲が、お試し価格(今回は招待はがきだったので無料)で聴けちゃうのもアマチュア・オーケストラを聴きに行く楽しみですね。次のも聴きに行ってみたいと思いました。


♪♪
テオフィルス室内管弦楽団の次の演奏会は、第55回定期演奏会が、11月1日、トッパンホールの予定です。
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by zerbinetta | 2015-05-23 22:46 | アマチュア | Comments(0)

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