カテゴリ:バレエ( 180 )   

大人の理性が 子供のためのバレエ「ねむれる森の美女」   

2015年5月31日 @神奈川県民ホール

子供のためのバレエ「ねむれる森の美女」

チャイコフスキー(音楽)
佐々木忠次(総監督)
マリウス・プティパ(振付)
飯田宗孝、友田弘子、佐野志織、高岸直樹(改訂振付)
立川好治(演出、台本)

沖香菜子(オーロラ姫)、梅澤紘貴(デジレ王子)
渡辺理恵(リラの精)、奈良春夏(カラボス)
岡崎隼也(カタラビュット)、他
東京バレエ団

永峰大輔/神奈川フィルハーモニー管弦楽団


東京バレエ団の子供のためのバレエ、子供でもないのに、子供もいないのに、観に行ってきました。だって、チケット代安いし(確か一律料金だから、普段座れないような前の方の一番良い席を早い者勝ちで取れる)、東京バレエ団まだ観たことなかったし、「眠り」好きだし。ま、わたし、中身子供だし、まあいいでしょう。
ということで会場は子供だらけ。子供とお母さん、子供とお父さん。普段のバレエを観るような緊張感は会場にないけど、こういう雰囲気好き。子供みたいに素直に楽しめる。

バレエは、子供のためのということで、長いバレエを2幕、1時間半くらいにテキパキとまとまっていて、面白いのは、カタラビュット(儀典長)がしゃべること。彼が、バレエのこと(マイムとか)、あらすじなどをお話ししてくれるので、バレエを初めて観る子供たちにも(もちろん大人にも)分かりやすいの。少しコミカルなところもあるこの役所は、進行役にピッタリですね。普段、聞くことはないダンサーさんの生声、岡崎さんの声はとっても魅力的で語り口にもうっとり。この構成はほんと、ステキでした。「眠り」を何回か観たことのあるわたしでもすごく楽しめたし。

批評的なことを書くのは、子供のための、ですから野暮というものでしょう。でもちょっとだけ。普段観ている、新国立バレエと比べると、端役やコールドは少し弱いかなと思ったんですが、主役のおふたり、沖さん(1幕はちょっぴり固かったけど)と梅澤さん、カラボスの奈良さんはとてもステキでした。第1幕より、童話の主人公総動員で繰り広げられる楽しい第2幕が、緊張がほどけていて良かったです。祝会のお客さんとして舞台の後ろの方にいるコールドの人たちもひとりひとり、そこにいる人間として性格付けがされていて演技していたのも大好きなロイヤル・バレエみたいで嬉しかったです。あと、神奈川フィルには、バレエには慣れていないと思うけど、もっとがんばれーーって思いました。

舞台のあと、なんとダンサーさんたちが客席に降りてきて下さって、お客さんとたっちしたりしたのがとっても嬉しくて、通路側に席を取っていたわたしは、すぐそばでダンサーさんを観られてうっとり。沖さん顔小っちゃくてかわいらしかったーー、奈良さんは背がおっきくて貫禄あったーー(しかも美人)。わたしも子供に混じって、タッチしようかと思ったけど、大人の理性が。。。来年は子供に返ろう。とっても楽しかったので、来年もぜひ来ようと誓ったのでした。
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by zerbinetta | 2015-05-31 01:30 | バレエ | Comments(0)

ウィンナワルツxフランスxバレエ=お洒落すぎっ 新国バレエ「こうもり」   

2015年4月25日 @新国立劇場

こうもり

ヨハン・シュトラウス2世(音楽)
ローラン・プティ(振付)

米沢唯(ベラ)、菅野英男(ヨハン)
八幡顕光(ウルリック)、今村美由紀(メイド)、他
新国立劇場バレエ団

アレッサンドロ・フェラーリ/東京フィルハーモニー交響楽団


不幸です。いつものように(あまり当たったことないけど)Z席当てようと虎視眈々としてたのに、抽選申込日を間違えて抽選会に参加すらできず。。。そして、バレエのZ席って当日分のがあまり捌けなくてお昼頃まで残ってることよくあるから、今日はちゃんと買ってあったチケットでマチネを観て、Z券を買ってソワレを観ようと思ってたのに、まさかソワレのチケットまでがお昼にはなくなってるなんて。。。というわけで、シクシク、「こうもり」は、1回だけです、観るの。「こうもり」のバレエなんて想像できなかったからまっいいか、と思ったんだけど、これがあとで大後悔。シクシク

さて、「こうもり」はヨハン・シュトラウスのオペレッタの音楽(ただし歌はほぼ抜き)にプティが振り付けたもの。わたしはてっきり、オペレッタと同じ筋だと思っていたら、そうではないんですね。登場人物も違ってきてるし、こうもりが主役のヨハンになってる(オペレッタの方は、こうもりは主役の友達に付けられたあだ名)。そしてほんとにこうもり。夜につばさが生えて他の女の元に飛んで行く〜(悪を倒しに行くのはバットマン)。もちろん暗喩でもあるんですけどね、浮気男の。夜の蝶の男版?(と思ったら夜の蝶って意味が違う。。。) このストーリー変換はテキパキして素晴らしい!

感想は一言で言うと言葉がないくらい素晴らしかった。
だとブログが成立しないので蛇に足を書き足し書き足し。4つ足の蛇。
残念ながら万年素人のわたしには、足先がどうのジュテがどうの、なんてことは言えません。それどころか、顔認識能力に欠けるわたしは、途中で、どちらがヨハンでどちらがウルリックかこんがらがる始末。そんなだから、お恥ずかしい限りなんだけど、でも、すうっと舞台を楽しむことは得意。ほんとみんながとても良くて、やっぱり新国バレエは安心して物語の中に浸れるステキなバレエ団。ひとりひとりがちゃんと上手くて、ほぼ日本人の均一的集団は、見た目も踊りの質も揃っていてきれい。これは、ほぼロシア人で体型まで揃えてくるマリインスキーみたいなロシアのバレエ団と共通する美質。もちろん、これって同時に多様性から得られる美質に欠けてるってことにもなるんだけど、もうこれはどうしようもないよね。ただ、ロシアのバレエ団よりも緩い感じがして、わたし的にはそれは居心地がいいの。
そしてもうひとつ、もしかするとわたしが日本人で、同じ感覚を持っているからかもしれないけど、新国バレエって今日のようなコミカルな作品が実に得意なように思えるんです。おしゃれなんですよ。どちらかというとこてっとしてもったりした感じの爛熟のウィーンの音楽を、プティはお洒落に換骨奪胎してるんだけど、それが、軽さのあるバレエ団に合っていて、とてもステキ。それにしても凄い化学変化よね。ウィーン、フランス、日本。それを全部いいとこ取り。今回の演目、これをそのまま、ウィーンの国立歌劇場に持ってったら、と妄想しました。本場ウィーン国立歌劇場のオーケストラのワルツで、フランス人の振付を日本人のダンサーが踊るって。夢みたい。(ウィーンのダンサーさんたちが黙ってはいないと思うけどw、ウィーンのダンサーが踊るウィーンの音楽とは、違った味わいがあって自信を持ってステキって言える。って言うか、多分、どちらもステキに違ってると思うんだ。

ここで演奏について書くと、フェラーリさんって、シャイーさんをひとまわり小っちゃくしたみたい。じゃなかった、東京フィルのピットは相変わらず安定のクオリティ。ただ、でも、ウィーンの音楽はウィーン訛りのウィーンのオーケストラで聴きたくなっちゃったのも事実。ウィーン・フィルのワルツってやっぱ、独特の本場感(リズムの付け方、音の動かし方に真似のできないものがある)。でも、踊りはエスプリの効いたフランス風なので、無国籍感のある演奏もいいんだけどね。基本、ここに来て音楽でがっかりすることはほとんどありません。外国のバレエ団とは大違い。

唯さんのベラは、最初の倦怠期の夫婦(というか妻に飽きた夫になおざりにされてる妻)から魅力全開。踊り手としてだけではなく、演技者として、大きな目が語る表情がほんとにステキで素晴らしいの。ちょっと難しい役かなぁと思ってたんだけど(お姫様とは違うから)、全然良し、彼女のベラをたっぷりと見せてくれました。そして、変身して舞踏会に行くところでは、オディールのように蠱惑的。女って怖いわ〜〜。実際の彼女にもこんな二面性あるのかしら?なんて勘ぐってみたりして。わたしは、唯さんのベラを観て幸せだったんだけど、くーーーー、残念なことに、初日を飾った絢子さんのベラもむちゃくちゃ良かった模様。そして、後日の、引退公演となった湯川さんのベラも特別なものであったよう。それらを観そびれたのは悔やんでも悔やみきれないっ。やっぱり、バレエは無理してでもキャスト違いで全部観ておくべきだなぁ。良い悪いでなくて、違いを見ることで作品の理解も深まるしね。(「こうもり」がこんなにステキな作品だと思ってなかったわたしのばかばか)

男性ふたりも負けてはいません。コミカルな役をほんと楽しむように踊り演じていて、こちらまで楽しくなっちゃう。生き生きしてるんだもの。役作りの上手さと、据えものでなくてしっかりと見せ場のある役はやりがいあるんでしょうね。お洒落でステキでこんな男性近くにいたらお近づきになりたいわ。羽根が付いてたら嫌だけど。

もうひとり、メイドの美由紀さんもかわいらしいコミカルな演技で目を引いていました。彼女、この間の「バヤデール」でもちょい役なのにしっかり目に留まったので、人の目を惹きつける魅力に溢れているのでしょう。こういう人が舞台にいると舞台が明るく締まってステキですね。

それにしてもステキで幸せな舞台だったのに、悔やんでみたり。バレエってなんか、罪だわ〜。泥沼。。。それもとびきりステキな♥
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by zerbinetta | 2015-04-25 16:26 | バレエ | Comments(0)

音楽を観に行く 新国立劇場バレエ団 トリプル・ビル   

2015年3月15日 @新国立劇場

新国立劇場バレエ団

新国立劇場バレエ団のトリプル・ビル観てきました。中劇場。Z券抽選に外れたので、のこのこ当日券を求めに行ったらまだZ券があってラッキーでした。端の方の席は舞台の端の奥が見切れるんですが、中劇場なので観やすいのです。中劇場最高! それにしても演目がコンテンポラリー(とは言ってもバランシンのはもう古典でしょう)なのでお客さんが少ないのが残念。結論から先に言うとすごく良かった。作品がこのバレエ団に合ってると思うし、実は新国立劇場バレエ団って物語の古典バレエよりも抽象的な現代物の方が上手いと思う。それは、バレエ団の歴史が浅いから、長きにわたって古典を上演した来たバレエ団にはかなわないということ。技術とかじゃないのよね。目に見えない伝統。その分、まだ色が塗られていない(薄い)ので、現代物は素晴らしい。ひとりひとりの技術が平均して高いというのも利点だしコールドが上手いというのも大きな理由。
本題に入る前に、ひとつ小言。会場で配るキャスト表。せめて、作品を作った人は誰か(音楽とか振付とか)は載せて欲しい。でないと、プログラムを買わないと、誰の作品か(特に振付が誰かって気になるじゃない)分からないのでは、意地悪をしているとしか思えない。今日のこれを書くのにウェブ・サイトに当たっちゃった。
では。

テーマとヴァリエーション

チャイコフスキー(音楽)
ジョージ・バランシン(振付)

米沢唯、菅野英男、他

アレクセイ・バクラン/東京フィルハーモニー交響楽団


これだけ、生のオーケストラ付き。チャイコフスキーの組曲第3番からの1曲に付けたバランシンの出世作。バランシンは、とにかく踊りと音楽を同じキャンバスに描ききる感じで、音と動きは不可分。音楽を目で観るような、そして踊りの喜びを身体から放射するキラキラと輝いた動き。
今日はセカンド・キャストで唯さんと菅野さんがプリンシパル(甲乙付けられない唯さんと絢子さんで演目ごとにファースト・キャストを交代でやってる感じ)。唯さんのことだからすごくキラキラしてるんだろうな、って思ったら、意外にも始めは固かった。だんだん温まってきたけど、うーん、わたし唯さん推しだけど、もう少し喜びを前面に出しても良かったかな。ちょっと安全運転な気がしたの。バックで踊ってた人たちは、きびきびと揃ったいつもの新国立バレエ団。ただ、もしかすると(というかかなりの確からしさで)、機械的にカクカク動く感じのバランシンの振付、わたしまだあんまり得意じゃないかも。と、思いました。


ドゥエンデ

ドビュッシー(音楽)
ナチョ・ドゥアト(振付)

本島美和、丸尾孝子、小口邦明(パストラル)
五月女遥、八幡顕光(シランクス)
福岡雄大、福田圭吾、池田武志(フィナーレ)
奥田花純、八幡顕光、寺田亜沙子、宝満直也、柴山紗帆、小口邦明(神聖な舞曲)
全員(世俗の舞曲)


ここからは、音楽は録音。ドビュッシーのフルート、ビオラ、ハープのためのソナタの1楽章(パストラル)と3楽章(フィナーレ)、フルート独唱の「シランクス」、弦楽合奏とハープのための「神聖な舞曲と世俗の舞曲」に付けられたバレエ。物語はありません。
暗めの舞台に、ダンサーの個を殺した抽象的な作品だけど、動きがもうドビュッシーの音楽そのもの。バレエ曲じゃない音楽に振り付けてバレエにすると、音楽のファンとしては、音楽が損なわれると感じることもたまにあるけど、これは、音楽から音楽以上のものを引きだしていました。音楽を聴くのとは異なる世界の感動。素晴らしかった。
ダンサーたちの踊りもものすごく良かったと感じました。わたしが顔を認識していたのは、美和さんや亜沙子さん、福岡さん、顕光さんくらいだけど、ソリスト・クラスの他のダンサーも負けず劣らず良かったです。丸尾さんと五月女さんが特に印象に残りました。古典のバレエには見られない、コンテンポラリーのイディオム。風を切るようなすばしこい切れのある動きが美しくて、ダンサーと作品がお互いの良さを高め合ってる最良の結果を生み出していました。


トロイ・ゲーム

ボブ・ダウンズ(音楽)
ロバート・ノース(振付)

井澤駿、小柴富久修、清水裕三郞、中島駿野
林田翔平、宇賀大将、高橋一輝、八木進


最後は男祭り。男性だけの力強い踊り。新制作とあったので初演かなと思ったら、新国バレエでは初めてということですね。音楽は、多分打楽器だけ(ホイッスル含む。もしかしたら撥弦楽器を使ってたかもしれない)のお祭り系。筋肉バカ系の踊り。ユーモアのある作品で、笑える要素あり。普段、コールドで踊っている男たち(井澤さんは最近売り出し中よね。わたしもプロフィールの写真を見てかっこいいと思ってたからしっかり観ちゃった)が、個々のダンサーとして楽しそうに踊っていたのがいい。ただ、上半身裸の男たちは、誰も胸毛生えてないのね。東洋人だから?西洋人と比べて体つきの線の細さと相まって、わたし的にはアクの強いセクシー度が足りなく、淡泊に感じられました。ううっ、もしかしてわたし、いつの間にかにギリシャ彫刻のような男が好きになってる?

今回の3つの作品、わたしは「ドゥエンデ」にものすごく惹かれたんだけど、とても良かったです。中劇場はとても良いホールだし、新しいレパートリーの開拓やコンテンポラリーの技術を磨くためにも、ひと月に1度くらいは、ミックス・ビルをやってくれないかなぁ。お金をかけないという意味と、これはもっと重要なんですが、音楽の(編成の)自由度を上げるために録音にして、コンテンポラリーのレパートリーや新作、さらにはもしかして、古典演目の実験的新制作のプレヴュウとして、この大きさの劇場はとても活躍すると思うんです。バレエ団にとっても、きっと良いことに違いないし(そう言えば、アメリカン・バレエ・シアターが古典とコンテンポラリーで劇場を分けて上演してましたね)、ああ、あとはお客の入りと予算かぁ。わたしは理想を語るだけでダメですね〜。(でも語り続けますよ。理想がないと現実を変える力にならないから)
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by zerbinetta | 2015-03-15 23:30 | バレエ | Comments(0)

悪者のいないドラマ 新国バレエ「ラ・バヤデール」   

2015年2月17日 @新国立劇場

ラ・バヤデール

レオン・ミンクス(音楽)
マリウス・プティパ(振付)
牧阿佐美(改訂振付)

小野絢子(ニキヤ)、ワディム・ムンタギロフ(ソロル)
米沢唯(ガムザッティ)、マイレン・トレウバエフ(大僧正)
貝川鐵夫(ラジャ)、福田圭吾(マグダヴェヤ)
八幡顕光(黄金の神像)、他
新国立劇場バレエ団

アレクセイ・バクラン/東京交響楽団


「ラ・バヤデール」。アメリカン・バレエ・シアターやマリインスキーのを観たことあるけど、音楽と物語的にあまり好きではありませんでした。最後、危険ドラッグを吸ってわいやになったソロルの物語は解決することなくカタストロフィーで幕を降ろすところなんかも。女の闘いもどっちに共感して良いか分からず。。。女心が分からないと言っちゃそれまでだけど、ニキヤだって(最初に)刃物振りかざして襲いかかっちゃう人ですからね〜。と、恋に淡泊なわたしは冷静。あ〜だめダメ。というわけで、1回しかチケット取っていなかったんだけど、これはあとで猛烈に後悔。わたしだって、男を巡って争いた〜い(違)。

で、一番良さげな日を観に行きました。日程の都合でなぜか初日。絢子さん唯さん、新国バレエふたりのトップ・バレリーナのガチ火花の散る争いの日。これは見逃すわけにはいかないでしょう。

で、やっぱりつまらなかったかと言われると、そんなことなかった!音楽も安定の新国立劇場基準。バレエで音楽もちゃんと楽しめるのはいいですね。ストーリー展開は、そのままだけど、最後、ソロルがラリって、まだ未練がある自分が裏切った恋人の幻影(?)が出てきて最後、物語は魂(たましい)的にハッピーエンドになるのかバッドエンドになるのか、敢えて曖昧のまま観る者に委ねられたのが秀逸。これで、物語がずんと重くなったの。「白鳥」では牧さんの改訂をけちょんけちょんに貶してるわたしだけど、これは凄く良かった。わたしは、ニキヤが復讐してると思いました。

踊りは、コールドからトップまでみんな一様に上手いので舞台に心置きなく集中する。初日なので、コールドの揃いは、少し緩いとこあるけど、これは舞台を重ねれば良くなるものね。
なぜか踊っちゃう(しかも目立って)金の仏像。金粉じゃなくて服なのね。八幡さんだったのだけど、もっとはっちゃけた踊りが欲しかったな。どうせストーリーのあまり関係のない闖入者なんだから、舞台に収まらないで舞台を飛び出たエネルギーとエンターテイメントの成分がもっと欲しかったです。びっくりさせるような高いジャンプとか速い回転とか。
濃ゆいトレウバエフさんの大僧正は、役に合ってました。それにしても、この人、宗教界の最高位にあるくせに女に手を出すわ、腹黒いわでよく分からん。まあでも、この人がいなければ物語が平穏になってしまうので役柄に文句を言ってもしょうがないんだけどね。トレウバエフさん、主役よりも性格的役柄が多いし、それがいつもピタリとはまるんだけど、このわりと淡泊な日本人のバレエ団にあって濃ゆさは異質。なので、主役よりも重要な脇としてずうっとこのバレエ団にスパイスを効かせて欲しいなって思います。そんな貴重な存在。

絢子さんは、最初ちょっと固かったかなと思ったんだけど。実は、わたしの感じでは、ワディムさんとのパートナーリングが、この間の唯さんのときのように上手くはまっていなかったようでした。もちろん、ふたりともちゃんと踊ってるし、ワディムさんのサポートも上手なんだけど、ふたりの、ふたりにしかできない、化学反応があまり感じられなくて、1+1が2のままで終わってしまった感じ。たまたまなのかふたりの相性なのかは1度観ただけでは分かりませんが、残念な、もったいなく思いました。ひとりずつ踊っていたときの方が、のびのびとして良かったのです。あと、ワディムさんは王子でした。でも、この役、戦士なんですよね。ふたりの女性の間でなよりと揺れる感じは、アルベルト(「ジゼル」)系。むしろヒラリオンだと思うんだけど。男の身勝手で女を不幸にする嫌な奴の性格的(見た目?)強さが欲しかったです。

唯さんのガムザッティは、もう少し、嫌みがあっても良かったかな。物語の中では絶対の悪役だと思うんだけど、なんかちょっぴり共感できちゃったり(わたしもダークサイド?)。現実の中では、ニキヤもガムザッティもそれほど変わらないし、どちらもソロルの犠牲者(そうだ!ソロルが一番悪い!)だろうけど、お話的には、やっぱりガムザッティは悪でないと話の輪郭がぼけてしまうと思うんです。白黒はっきりさせるハリウッド映画みたいに。でも日本人的には絶対の正義も悪もない、のかな。対立というより、みんなが悪者になりきれなくて、それぞれが少しずつずれていて悲劇を生み出すみたいな感じでした。でも、そういう演出だったのかもしれないし、それが子供のヒーローものだって今や悪と正義が曖昧な日本人の感覚に合っているのかもしれません。

と、いろいろ書いたけど、「バヤデール」なのにとっても楽しめたんですよ〜。「バヤデール」がもっと観たくなったくらいに。他のダンサーさんの解釈も観たいし(長田さんや本島さんのを観られなかったのが、っていうかチケット取らなかったのが大失敗。Z券、外れたし)、もっと観て作品をもっともっと深く理解したかったな。
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by zerbinetta | 2015-02-17 10:39 | バレエ | Comments(0)

新国立劇場もクリスマス気分 新国バレエ「シンデレラ」   

2014年12月20日 @新国立劇場

シンデレラ

セルゲイ・プロコフィエフ(音楽)
フレデリック・アシュトン(振付)

米沢唯(シンデレラ)、菅野英男(王子)
古川和則、高橋一輝(義姉)
堀口純(仙女)、奥村康祐(道化)
柴山紗帆、飯野萌子、五月女遥、細田千晶(四季の精)
新国立劇場バレエ団

マーティン・イェーツ/東京フィルハーモニー交響楽団


ふふふ。スターダンサーズさんがマチネだったので、ハシゴしちゃった。ソワレの新国、「シンデレラ」2回目。
実は百合ヶ丘から初台って電車1本ですううっと来られるのかと思ったら、線が違うのね。びっくり。というか東京の地理、いまだに分からなすぎ。時間はあったからいいけど。

2度目の新国バレエのシンデレラ、キャスト違い。バレエってダンサーによって振りは同じでもずいぶん表現が違うので、いろんなキャストで観たいのよね。特に新国バレエは、ふたりの看板娘がお互いに競い合って(?)、さらにステキなバレリーナが何人かいるので(男子がんばれーー)、ふたりは見較べておきたい。と思っちゃうのです。
今日は、唯さんの回。全体的な印象は、この間と同じ。まんが的な表現に親しみを感じます。日本人の血なんだな〜。そんなにマンガとかアニメとか見ないわたしでも体に染みついてるのね〜。あっ。多分誰も誤解していないと思うけど、念のため言っておくと、まんが的というのはすごくポジティヴな評価ですよ。自分たちの表現を、もともと西洋の芸術のバレエで自然にできるんですから。借り物ではないってことだものね。

唯さんのシンデレラは、少し意志の強い少女。今は、継母や(出てこないけど)、義姉たちに苛められてるけどいつか幸せになろうと思ってる。上を向いてて薄幸感うすめ。ポジティヴ。で、その前向きさは、2幕で輝く。自然な流れでパーティーにつながって王子を射止める。対照的だったふたりのシンデレラ、わたしの好みでは、だから、1幕が絢子さん、2幕が唯さんって感じかな。

今回もソロで踊る方、群舞で踊る方、皆さんとてもよく踊られていました。これだけ質の高い公演を続けられるバレエ団を身近に持ってることを誇りに思ってます。次のステップには、ぜひ海外での招待公演を実現させて欲しい。でも、その前に、国内でも地方でたくさん公演をして欲しいです。何しろ国立なんですから。東京の人たちばかりに良いもの見せても足りないでしょ。将来はいくつかの都市で定期公演を持てるように、バレエ文化の裾野を全国に広めるのもバレエ団の責務じゃないかしらね。

音楽のこと。イェーツさんと東フィルの皆さんはいつものことながらしっかりと仕事をしていました。前回よりも良かったのは何回か公演を続けることによってこなれてきたのでしょう。音楽がいい加減なことも多い海外の一流バレエ団と違って音楽の演奏が素晴らしいのは、もう声を枯らして宣伝しても良いことよ。そして、イェーツさんをせっかく呼べるんだから、今度は彼の編曲の「マノン」をぜひやって欲しいわ。新国バレエで「マノン」ぜひ観たい。

あ、ひとつだけ残念だったこと、ナポレオンがらみの下ネタがもうほんと気がつかないくらいにさらりと流しちゃったのwここはもうどどっと大人を笑わかさなきゃ。
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by zerbinetta | 2014-12-20 23:58 | バレエ | Comments(0)

クリスマスはやっぱりくるみ スターダンサーズバレエ団   

2014年12月20日 @テアトロ・ジーリオ・ショウワ

くるみ割り人形

チャイコフスキー(音楽)
鈴木稔(演出/振付)
ディック・バード(美術、衣装)

林ゆりえ(クララ)、吉瀬智弘(王子)
鴻巣明史(ドロッセルマイヤー)、その他
スターダンサーズ・バレエ団

田中良和/ゆりがおか児童合唱団、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ


ああ、困った。この記事を書き始めて、キャスト表を見てるんだけど、肝腎の演出/振付が誰なのか分からない。オーケストラがどこなのかも分からない。うろ覚えで、総監督の小山久美さんの版だったと記憶してたんだけど。。。新国立バレエ団もそうだから、バレエの公演で無料で貰えるキャスト表に一番大切な(とも言える)誰の版の作品が記載されないのは、日本のバレエの悪癖なんだろうか?だって、バレエ観に行く人は振付が誰なのかは大事よね。同じ作品でも全然違ってくるもの。バレエに限らず、演劇でもそうだと思うんだけど。特に、この公演を紹介するとき、真っ先に書きたいのはユニークでとても良かった演出だもの。もしわたしの思いが伝われば、スターダンサーズさんも新国さんもぜひキャスト表には舞台に関わった人の名前を敬意を表して記載して欲しいです。お願いします。
で、なんとかウェブサイトを探して(ちょっと見つかりにくいところにあった)、振付不明にならないで済んだ。。。

クリスマスが近づいてきて、あああ「くるみ」が観た〜いと思ってて、DVDを観て我慢してたんだけど、スターダンサーズさんの公演を見つけてどうかなぁと迷っていたら親切にもとてもいいよと背中を押してくれる方がいて、ほんとに良かった。「くるみ」の世界がひとつ広がりました。

くるみ割り人形は、今までオーソドックスな演出のを観てきたので、今日の鈴木版は新鮮。お話を大きく逸脱したものではないので、オーソドックスが好きな人、慣れた人にも楽しめるのもいい。舞台の設定を、お金持ちの一家のクリスマス・パーティーから、クリスマス市を訪れた普通の家族にして親しみやすくしてる。広場で上演されていた人形劇からクララが不思議の世界に入って、人形と一緒にネズミを倒してお菓子の国に行くのはほぼ物語り通り。最後後ろ髪を引かれつつも現実世界に戻ってお終い。
野暮と分かっていながら、演出のことについて少しだけ小言を言うと、群衆、ソーセージ屋さんとか町の人とかひとりひとりの性格付けがちょっと足りない。微に入り細に穿って舞台に出てくるひとりひとりに徹底的に人物像を与えるロイヤル・バレエに親しんでいたからか、ひとりひとりの人を群衆で片付けちゃうのは物足りないしもったいないと思いました。それから、舞台上で見せる人形劇がちまちまして観づらかった。これは、人形に扮するダンサーでできなかったのかな。そのシーンで子供たちが劇を観ているんだけど、周りの人たちが何だか舞台上で手持ち無沙汰で立っている感じに見えたのも残念。ひとりひとりを際立たせてさらに舞台全体をまとめ上げるような踊りにはできなかったのかな。それから、最後の場面で、人形の世界から現実に戻る逡巡をしているクララが、残り僅かな音楽で現実に戻れるか心配しちゃった。ところが、ここで物語に合わせて音楽を足したのは、ちょっとがっかり。だって、チャイコフスキーのこの音楽は、もう最高の出来映えで、何も引かず何も足さないのが一番だと思うんだもの。確かにこの場面は子供からちょっぴり大人になる大事な場面だけど、どうにか、チャイコフスキーの書いた音楽だけど上手く現実世界に戻ることはできなかったのかと思いました。

と、小言は書いたけど、それでもとってもステキな舞台だと思います。1幕の終わりのキラキラとした雪のシーンとかステキな場面もいくつもあるし。できれば、少しずつ改良して完成度を高めながら長く定番の舞台になればいいな。心からそう思う。

初めてのテアトロ・ジーリオ・ショウワは、とても観やすい劇場でした。上の階の後ろの方だったけど、劇場自体がそんなに大きくないし舞台からも遠すぎないです。そして、ジーリオ・ショウワのオーケストラ。若い(昭和音大の卒業生のキャリア支援のためでもあるんですね)オーケストラが、変に擦れることなくフレッシュで真剣な演奏をしてるんですね。今まで聴いた(バレエの)「くるみ」の演奏で一番良かったかも。いや、かもじゃない、良かった。てきとーに演奏してるプロよりよっぽどいい。

ダンサーさんは、初めて観る人たちなので、よく分からないのだけど、不満は全然ありませんでした。ドロッセルマイヤーをもっと活躍させろーって思ったくらい。あっこれ、ダンサーじゃなくて役柄でした。主役のおふたりは、いろんな演目でおふたりで主役を務めている看板ダンサーなんですね。舞台を引っ張る踊りをしていたと思います。さすがです。他の演目でも観てみたいかな。

やっぱり、「くるみ」の音楽を聴いてバレエを観ると幸せな気持ちになりますね〜。クリスマスには、毎年「くるみ」が観たくなる体になっちゃってるんだな〜。
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by zerbinetta | 2014-12-20 01:10 | バレエ | Comments(0)

ふふふ♥少女まんがの世界 新国バレエ「シンデレラ」   

2014年12月14日 @新国立劇場

シンデレラ

セルゲイ・プロコフィエフ(音楽)
フレデリック・アシュトン(振付)

小野絢子(シンデレラ)、福岡雄大(王子)
山本隆之、野崎哲也(義姉)
本島美和(仙女)、八幡顕光(道化)
丸尾孝子、堀口純、奥田花純、寺田亜沙子(四季の精)
新国立劇場バレエ団

マーティン・イェーツ/東京フィルハーモニー交響楽団


実を言うとプロコフィエフの「シンデレラ」はあまり好きではありません。というのは、童話のお話の軽さに対してプロコフィエフ独特の腹黒さが釣り合ってないと感じるからです。なんか、裏のあるような、表面は明るく振る舞ってるのにお腹の底では陰謀が渦巻いてるみたいな。でもバレエはコミカルで楽しい。そのギャップがね〜〜。と言いつつ、なぜかチケットが2枚。やっぱり好きなのかな?

アシュトンの振付は、本場のロイヤル・バレエでも観ています(この作品は確かロイヤル・バレエのために振り付けられてます)。わたし的には定番。安心して観てられます。さて、新国ではどうでしょう?

ぱっと閃いた印象では少女漫画から飛び出してきたイメジ(良い意味で)。とても日本人的。ちょっとした仕草とか顔の表情がまんがっぽいんですね。ロンドンでコミカルなシーンを日本人がやったとき(例えば、「マノン」の娼婦の小競り合いbyヒカルさんとユフィさん)、ふふふ漫画チックって思って、感覚がなんかピタリと合って嬉しかったんだけど、それが全体に広がってる感じ。こんなとこにも日本の文化なんだわ。日本の文化というと大袈裟に侘び寂とか禅とか構えちゃうけど、もっといろんなものが自然に浸みて身についてるのね。お醤油染みみたいに。もともと西洋の芸術であるバレエにもこうして知らず知らずのうちに日本の風味がついてて楽しめるのってステキなことじゃない?

絢子さんのタイトルロールはほんとに素晴らしかったけど、特に1幕の薄幸の少女の表情が豊かでかわいらしかったです。2幕ではとたんに舞踏会の主役に躍りでて肉食系。演出のせいだけどリアリズムの面からいえば(ってリアルな世界じゃないのにね)ちょっと疑問。だって、ずっと日陰者にされてた少女がいきなり宮殿の舞踏会に行ったら壁の花になるのがせいぜいじゃない。わたしだったら、絶対ダメ、おろおろする。っていうくらいの変わりようなんですよ。絢子さんがむちゃくちゃ上手に演じ分けてるってことなんですけど。あと、髪の毛の色が変わったのもいいのかなって。舞踏会にはカツラを付けるのかもしれないけど。
福岡さんの王子、はもうちょっと王子キャラがあるといいのだけど、あっわたしの王子キャラってキラキラ軽薄だ、絢子さんとのパートナーリングは安定していて良かったです。

一番目立つ、意地悪義姉のおふたりのコミカルな演技は、もっとはっちゃけても良かったかな。やり過ぎくらいでちょうど良いので。
仙女の本島さんは、わたし、本島さんのファンになっちゃってるんだけど、もう少し強さがあるといいなって思います。きれいすぎるんだもん。(なんかいつもアクの強いフェアリー・ゴッド・マザーばかり観てきたからかな?)
四季の精では、夏の堀口さんと冬の精の寺田さんが良かったな。

でも、やっぱり、みんな良かったんですよ〜。楽しめました。というか、こういうのは楽しまなくちゃデスね。それだけのものを提供して下さってると思うんですよ〜。
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by zerbinetta | 2014-12-14 10:10 | バレエ | Comments(0)

シーズン開幕!! 新国立バレエ団「眠りの森の美女」   

2014年11月8日 @新国立劇場

眠りの森の美女

チャイコフスキー(音楽)
マリウス・プティパ、ウェイン・イーグリング(振付)

米沢唯(オーロラ)、ワディム・ムンタギロフ(デジレ王子)
瀬島五月(リラの精)、本島美和(カラボス)
小野絢子(フロリナ王女)、菅野英男(青い鳥)、その他
新国立劇場バレエ団

ギャヴィン・サザーランド/東京フィルハーモニー交響楽団


わたしは自慢じゃないけど寝起きだけはいいんです。100年眠ってもぱちりと目を覚ませるので、カモーーン素敵な王子さまのキッス!
(新シーズンからのレパートリーについては言いたいこともあるけど)シーズン開幕は楽しみに待っていました。「眠り」はちょうど観たいバレエだったし、昨シーズンまでのビントレーさんの最後が「パゴダ」で、新しい芸術監督の大原さんの最初がその元となった「眠り」というのは偶然だと思うけど因縁を感じるし、何より、バレエが観たーーいかったんだもの。でもって、日程の都合上、チケット取ったのはその開幕初日の特別な日だし(ほんとは、わたしは初日にはこだわらなくて、というより初日より舞台が練れてくる後半の方がいいと思ってる)。もうワクワクしまくって初台へゴーよ。シーズン開幕、初日だけあって会場は、外国大使の方とかお客さんもいっぱい。チケットを制限しているわけではないのに、子供がめちゃ少なかったのは、ちょっと意外、残念。

今シーズンの特徴のひとつは、最近ロイヤル・バレエのプリンシパルになった(新国立バレエと契約した時点ではまだイングリッシュ・ナショナル・バレエのダンサー)ムンタギロフさんをシーズン・ゲスト・ダンサーとして呼んでいること。ロンドンにいた頃は、ENBをほとんど観ていなかったので、ムンタギロフさんは初見です。実はわたし、斜に構えてました。基本、自分のところ主義なので、別にゲストなんて呼ばなくてもいいじゃん、いいダンサーいるんだしってね。(もちろん、ゲストを呼ぶことで化学反応が起きることもあるし、それでバレエ団が良くなることもあるので決して悪いことではないんです)
しかーーし!終わってみれば、ムンタギロフさんの虜。ああなんて美しいんでしょう。そしてパートナーをなんて自然に美しく見せるんでしょう。言っちゃ悪いけどレヴェルが違う。流石世界最高のバレエ団のひとつロイヤル・バレエでプリンシパルを張るだけのことはあるわ。日本男児、まだまだ。がんがれーーー。これからだよ〜。応援してる。

新国立バレエには、唯さんと絢子さんという今旬の(2枚看板?)ダンサーがいるけど、シーズン初日の特別な日に選ばれたのは唯さん。そしてそれを目一杯楽しんで見せてくれました。「眠りの森の美女」って確か、タマちゃんが言ってたんだけど、出てくるなりクライマックスで、大変ということらしけど、唯さんのオーロラは、出てくるなりキラキラ。シーズン最初の舞台でいきなり(と言ってもプロローグの次の第1幕だけど)素敵なクライマックス。それにしても唯さんのバランスの安定感と言ったら。床にしっかり足が固定されてるという感じじゃなくてふわりと立ってバランスしているところがスゴイの。無重力状態で立っているみたいな。ローズ・アダージョはもう息を飲む安定感。間違いなく世界でもトップのレヴェルだと思いました。

もう唯さんのオーロラを観ただけで、幸せいっぱいだったんだけど(オーロラのクライマックスは1幕のローズ・アダージョだしね)、幸せはなんとそれだけでは終わりませんでした。先に書いたように、ムンタギロフさん!何と言うかノーブル、まさに王子さま。動きに気品が漂うのね。甘いマスクも素敵。わたしの目はハート型。そして何とも素晴らしいのが、唯さんと踊ったとき。唯さんがとてもきれいに見えるんだけど、それはムンタギロフさんのサポートの上手さ。というか、上手さを感じさせないほど自然に唯さんを引き立てるのね。このペアとても相性がいい。

今回の振付は、広く上演されてるオリジナルのプティパに加えて、元ENBの芸術監督、イーグリングさんが改訂振付をしています。え〜っ別に〜オリジナルでいいのに〜とか不遜にも思っていたけど、王子のキスでオーロラが目覚めた後、王子とオーロラのパ・ド・ドゥが追加されていて、それがために、少女が大人へと成長する物語になって、素晴らしかったです。「眠り」の不満は、オーロラが最初から最後まで不変でドラマがなかったことにあったんですけど、今回のイーグリングさんの改訂は、この不満を吹き飛ばすものでした。やられました。
少女が大人へと変身するのは、ほんの一瞬の火花なんですね。それも、ジュリエットのような電光石火の恋みたいな自分の中に火が付く劇的なものじゃなくても、寝てる間にされた受け身のキスでもいいんですね。朝起きたら虫になっていたみたいな(違)知らぬ間に起こる突然の出来事。準備も努力もいらない天啓。キスを境に大人への変身を遂げたオーロラ。パ・ド・ドゥによってそれが明確に示されていたことがわたしにも天啓でした。わたしが大人になった瞬間っていつだっただろう?

第3幕の童話の登場人物達が華やかに登場するシーンも楽しかったです。もちろん、中でも青い鳥の菅野さんとフロリナ王女の絢子さんのペアがとても良かったです。この踊りピョンピョン跳ねて大変なんですよね。やっぱ、絢子さんもステキだわ〜。今回は絢子さんのオーロラを観られなくて(わたしが行けない日だったので)残念。次の「シンデレラ」の初日は絢子さんだから楽しみにしましょ。

本島さんのカラボスはとても良かったです。彼女こういうキャラクター役合いますね。すごく美人なんだけど。欲を言えば、もう少し強さというかアクの強い怖さが出せればもっと良くなると思いました。瀬島さんのリラの精は、もう少し大きな存在感が欲しかったです。リラの精がこの世界を支配して物語を動かす一番大きな役なのですから。衣装について注文を付けるなら、妖精の衣装がみんな同じように見えて誰が誰なのかよく分からないのが残念でした。それぞれの妖精を顔のない’もの’として捉えているのかもしれないけど、音楽やプティパの振付はそれぞれの個性を際立たせているので、衣装にもそれが欲しかったです。リラの精には一際輝いた衣装が似合うと思います。

自慢のコールドは、まだ少し不揃いなところがありました。初日だからしょうがないのかな。舞台を重ねるごとに良くなっていくでしょう。

今日の「眠り」は、わたしが今まで観た中(全部プティパを下敷きにしているもの)で一番説得力がありました。新国バレエも新しい芸術監督の下、新しい時代の幕開けです。困難な課題もまだまだ多いと思うけど、たくさんの心に残るステージが観られることを切に願います。そして、日本のバレエ文化がもっと深くなる道を指し示していって欲しいと思います。
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by zerbinetta | 2014-11-08 23:29 | バレエ | Comments(0)

大絶賛! 東京シティ・バレエ団 ロミオとジュリエット   

2014年7月13日 @ティアラこうとう

ロミオとジュリエット

セルゲイ・プロコフィエフ(音楽)
中島伸欣(構成、演出、振付)
石井清子(振付)

中森理恵(ジュリエット)、石黒善大(ロミオ)
李悦(ティボルト)、春野雅彦(パリス)
加藤浩子(乳母)、高井将伍(マキューシオ)、その他
東京シティ・バレエ団

井田勝大/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


前に、ふとテレビで「バレエの祭典」というのを観ていたら、東京シティ・バレエ団のベートーヴェン交響曲第7番という作品が目を捉えたの。とてもいい。すごくいい。それなら、ぜひ、東京シティ・バレエ団をちゃんと観てみたい。ということで公演を探してみたら、「ロミオとジュリエット」をやるというので早速チケットを手にしたのでした。

東京シティ・バレエ団は、東京シティ・フィルと共に江東区と芸術提携しています。江東区にバレエ文化を根付かせるという大胆な発想で、ティアラ江東での公演の他、バレエ教室などを行ってバレエを区民をつなぐ役割をしています。新国立劇場バレエのようなフラッグ・シップを担うバレエがある一方、市民の身近にあるバレエってステキじゃないですか。バーミンガム・ロイヤル・バレエがバーミンガムのマリインスキー劇場がサンクトペテルブルクのおらが町のバレエ団という意識を市民が持っているようには、日本の新国立劇場バレエは、地元のバレエ団という意識が小さい感じがして、でもそれは野球なんかでも同じ(みんな巨人好きだし。USだと、ヤンキーズのファンは主にニューヨーク関係の人。全国区の球団なんてないのね。チーム名も都市名で呼びますしね)で日本人には地元最強という意識がもともと弱いのかもしれませんね。
そしてテレビで観た限りでは東京シティ・バレエ団ってとっても上手いし、値段を見たらそれほど高くない。ティアラこうとうは、もともと小さな作りなのでわたしの座った一番上の後ろの方でもステージに結構近いんです。これで3000円ならお得感あり(早くにチケット取ると同じ値段でももっと前の方がとれたと思います)。
近くの席に、昨日プリンシパル・ロールを踊って今日お休みの人たちが座っていました。


「ロミオとジュリエット」はもちろん、マクミラン版が有名で、わたしも大大大好きです。中島/石井版の「ロミオとジュリエット」はどうでしょう。ドキドキしながら観はじめると、いきなり組曲版の「モンタギュー家とキャピレット家」の音楽、あの順次重ねられる金管楽器の不協和音で始まってびっくり。序曲はないの?さすがに続いて朝の街のシーンにいったんですけど、ちょっとびっくりした。この和音旋律を悲劇を予想させるライト・モチーフとして使ってるんでしょうか。わたし的にはそこまでしなくても良いと思いました。他にも、音楽の順番変えやカットがあったんですが、プロコフィエフの音楽が物語に沿ってきっちりと充実しているだけにもったいないと思いました。多分、バレエ団の都合によるカット、例えば、3馬鹿トリオの踊り(組曲では「マスク」)などはまるまる削除されているのは、音楽がいいだけにもったいないです。3人の中のペンリーヴォの存在感がほとんどないのは、ここに優れたダンサーを用意できないという事情があったからでしょうか。音楽ついでに、演奏をつとめた、井田さんと東京シティ・フィルは、もう少しがんばって欲しかったです。まとまっていたものの、プロコフィエフの音楽を音楽に集中して堪能できるパワーがなかったです。

振付は、マクミランのをベースにしていると思われたのですが(マクミランもラブロフスキーのをベースにしてると思われる)、細かな部分はだいぶ変わってるし、大きな変更もあります。でも、マクミラン版に親しんでるわたしにも違和感なく十分楽しめました、という程度ではなく素晴らしいと思いました!マクミランよりもこちらが好きという人がいてもいいくらいに。シンプルなセットなどは、予算や設備の都合もあるのかな、とも思いましたが、必要十分だし、何よりも小さなバレエ団でもここまでの作品を作ることができることを示したという点で大満足です。
さっきも書きましたが、もともと存在感の薄いペンリーヴォの踊りを省いたり、娼婦たちを目立たなくしたりしたのは、残念な変更で、これは、街の雑多な人たちをこれでもかというくらいにひとりひとり描いていくマクミランの方が上手いです。シェイクスピアの猥雑さや言葉遊びは、舞台上にひとりひとり生きたたくさんの人を乗せて絡み合わせることで生きてくると思うんです。

東京シティ・バレエ団は演劇的なバレエ団です。
名前のない役のひとりひとりがきちんと顔を持って演技していました。ロイヤル・バレエ流ですね。ロイヤル・バレエでバレエに馴染んだ身としては、こんなバレエ団が日本にもあってとても嬉しいです。もともと演劇であるシェイクスピア原作の作品は、このバレエ団向きの演目と言って良いでしょう。
中島/石井版で特筆すべきは、お終いの方でジュリエットの心象風景を表す黒子の骸骨たちが登場したこと。これはとってもステキと思いました。ジュリエットとの踊りは、ジュリエットの内面をとても象徴的に的確に表していましたから。反面、神父に託された手紙を持って行く僧が途中、伝染病騒ぎに巻き込まれてロミオにそれを渡せなかったことを示すシーンは、物語を知っている人ならば分かるとは思ったけど、知らない人は分からないなと思いました。物語を追う演出、すれ違いのシーンはロミオとジュリエットの悲劇に向かう重要な鍵かもしれないけど、表面的に物語を追うことで、かえって散満になったという印象を受けました。マクミランの大胆な取捨選択に軍配、かな(物語を簡素に集中させて、ロザリンデや娼婦など登場させた脇役ひとりひとりの描き方が凄いから)。

中森さんのジュリエットは、パリスを紹介されたときちょっと興味を示してみたり、初めての男に対して初心だけど冒険してみたいような思春期の少女を少し現代的に演じていたと思います。ただ、決定的な瞬間、例えばロミオを見て一目で恋に落ちるところとか、滑らかでシームレスに流れていたような気がして、それが少し物足りなかったです。一瞬で容赦なく変わる運命が悲劇ですから。感情が平坦なのは、日本人っぽいのです。でも、これらは、中森さんなのか、演出がそうなっているからなのかは、1回観ただけなので分かりません。違うキャストでも観たかったし、もっと何回も観たいと思いました。この公演キャスト違いで2回しかやらないなんてもったいなすぎ。
石黒さんのロミオも中森さんのジュリエットと息ぴったりで、バルコニーのシーンの喜びに満ちた踊りは美しかったです。若いおふたりがこれから成長してスターになっていくことを期待しましょう。敢えて若いキャストの日を選んだんだけど、わたしにとっては正解でした。(でもやっぱり違うキャストでも観たい!)

まわりを固めるダンサーたちもそれぞれに良かったです。突出したオーラを放ってる人はいなかったけど、舞台を楽しむには十分。というか、ひとりひとりしっかりしていますね。舞台の中にまとまっていました。全体としてみたときのまとまり方がちょうど良いというかとてもバランスがとれていて舞台に集中できました。

それにしても、予算の少なそうな小さなバレエ団でもここまで素晴らしいものができるという驚きと喜び。自分の文章を読み返してみると、斜め目線で批判的な書き方してると自分でも思うけど、ほんとは見終わってめちゃくちゃ感激したのですよ。わたし絶賛です!それに、中島/石井版は、シンプルで上演しやすそうなのでもっといろんなところで上演されればいいな、と強く思いました。上質なバレエを見せてくれる東京シティ・バレエ団は、これからは外せないバレエ団に決定。応援します。
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by zerbinetta | 2014-07-13 11:11 | バレエ | Comments(0)

ビントレーさんの最終公演 新国バレエ「パゴダの王子」   

2014年6月15日 @新国立劇場

パゴダの王子

ベンジャミン・ブリテン(音楽)
デヴィッド・ビントレー(振付)
レイ・スミス(衣装・装置)

小野絢子(さくら姫)、福岡雄大(王子)
湯川麻美子(皇后エピーヌ)、山本隆之(皇帝)
八幡顕光(北の王)、古川和則(東の王)
マイレン・トレウバエフ(西の王)、貝川鐵夫(南の王)
福田圭吾(道化)、他
新国立劇場バレエ団

ポール・マーフィー/東京フィルハーモニー交響楽団


今シーズンの新国バレエの千秋楽です。と同時に、芸術監督のビントレーさんの最後の公演と言うことになります。わたしは、新国バレエを観はじめてからまだ日が浅くて、ビントレー監督時代しか知らないし、しかもそれもほんの1年ちょっとしか知りません。それでも、まわりのバレエ・ファンの方たちがビントレーさんになってバレエ団が良くなったって言う声をたくさん聞いたし(反対にビントレーさんが新しい演目を増やしてつまらなくなったという声があるのは知っていますが、わたしの周りでは聞かれませんでした)、わたし自身もビントレーさんの「シルヴィア」や「ペンギン・カフェ」「カルミナ・ブラーナ」、(どれもビントレーさんの代表作と言って間違いないでしょう)等を観れたことはとっても良かったし、そして今回の「パゴダの王子」はビントレーさんからの新国立劇場バレエ団への最高のプレゼントです。バレエ団にも良い方に変わっていく雰囲気を感じることができました。1年ちょっとの新参者ですけど、わたしにもお別れの気持ちを表せる仲間に加えて下さい。

いつものように道化の前振り、福田さんは昨日と少し変えてきましたね、で楽しくバレエが始まります。
最近のわたしは唯さん推しで、さくら姫のキャラクターは唯さんが合いそうだって思っていたので、絢子さんは、実はそれほど期待していませんでした。と思って観はじめたら、絢子さん失礼なこと言ってごめんなさい。レヴェルが違いました。最近の絢子さん、少し影が薄いなって心配していたら、今日の圧倒的自信に満ちた踊り。完全に物語の世界観を彼女の中に熟成して揺るがないの。曖昧なところがなく、さくら姫に同化してる。だから、踊りも仕草も内面から必然的に溢れて力があるというか、感情がずんずんと心に突き刺さってくるの。踊りがきれいとか正確とかの一線を越えた踊り。同じことは、王子の雄大さんにも言えて、あっそうか!おふたり、バーミンガムで客演してきたのね。異国の地で目の肥えたお客さんの前で踊った経験は、確かに自信と踊りの力になっているのだわ。
エピーヌの湯川さんも、こういうきつそうな役お似合いよね、さくら姫をびんたするところはちゃんと(?)びんたしてたし、手を抜かないw怖ろしい継母をきっかり演じて良かったです。湯川さんはお姫様タイプではないので、古典の主役はなかなかつかないような気がするけど、エピーヌやこの間の運命の女神とかクールで強い役で舞台に圧倒的な存在感を発揮するので(「眠りの森の美女」の魔女も良さそう)、そういう役をどしどし踊って欲しいし、そんな演目をこれからもやっていって欲しいと思います。

彼女たちはとっても良かった、心にずしりとくるところがあったのに、でも、わたしには具体的に何が良かったかって書けない。アラベスクがきれいだったとかジュテがどうのとかピルエットが云々だとか(バレエ用語、意味が分からないのでテキトーに書いてます)、そういう技術的なことが分からないのですね。技術的な上手さ、凄さが芸術的な表現につながるのは論を待たないのだけど、その部分をわたしは多分、見落としてる。でも、またでもだけど、同時に彼女らの踊りは、技術云々を言葉にすることを寄せ付けない本質的な表現があったとも思うのです。だって、観てて上手い(確かに上手い)とかきれい(確かにきれい)とか、そんなの思う間もなく「パゴダ」の物語の中にわたしもいたんですもの。ただただ、心の共振を受け入れるだけ。だからわたしは、ちゃんとした批評は本物の評論家さんたちに任せておいて、心のままにバレエを受け入れる。このブログを全否定するようだけど、言葉にならない、できない部分がわたしにとって一番大事なところなのかもしれない。
もちろん、冷静に観れば不足の部分もあります。一握りのスター・ダンサーが持っている眩いばかりに放射される息を飲む圧倒的なオーラはまだ彼女たちにはありません。まだ若いし、経験を積んでこれからの伸びしろの部分でしょう。でもそんなことは、今日のビントレーさんの最後、という特別な公演の疵にはならない。特別な想いが舞台にも客席にも満ちていたから。

幕が下りたあと、ビントレーさんが舞台に呼び出されて、ささやかなお別れカーテンコール。派手な花束贈呈やスピーチやそういったものはないけれども、今日お休みだった団員さんたちも舞台に上がってのセレモニー。会場は大きな暖かい拍手に包まれて、ビントレーさんって本当に愛されていたんだ、ありがとうという思いが一体となって感動的でした。ビントレーさんの客席を見つめる姿がとても印象的でした。「パゴダの王子」の一連の公演のあと、ビントレーさんのインタヴュウを含む短い特別映像が放映されてたんだけど、半分以上が来期の宣伝でがっかりしてたところだったんだけど、このセレモニーで不満を払えました。わたしもありがとうの言葉をたくさん拍手に乗せていました。目は洪水。

新国立劇場バレエ団がビントレーさんを失ったことは、わたしは残念に思います。確かに、イギリスのバレエ団の監督との掛け持ちで、シーズンを通してずっといられないことはマイナスだったでしょう。ほんとは、バレエ団の公演のときには必ずいらっしゃるロイヤル・バレエの前監督、モニカさんのような姿が良いのかもしれません(モニカさんはちょっと極端でしたが)。でも、今回、絢子さんと雄大さんがバーミンガムに客演したように、お互いのバレエ団の(他のバレエ団との)交流の可能性が失われたかもしれないことは大きな損失であると思えます。ダンサーは世界に飛び出して成長すると思うので(特に日本はアウェイだし)。日本のバレエ団が海外から優れたダンサーを呼ぶことは茶飯事だけど、反対に日本のバレエ団に所属するダンサーが海外で客演する機会はまだまだ少ないと思うのですね。日本のダンサーのレヴェルは高いのにもったいないです。バーミンガムと東京が姉妹バレエ団のような関係になってダンサーの行き来(そしてお互いのカンパニーの引っ越し公演)ができればいいのにって妄想していたので残念です。でも、これでビントレーさんとのつながりが切れると言うことではないと思うので、素晴らしい作品を次々に生み出しているひとりの類い稀な芸術家としてお付き合いを続けていって欲しいです。彼の作品、ほんとに新国バレエ団向きのものがたくさんあるので、続けて上演されていって欲しいなと思います。わたし、大好きだもの。

来シーズンからは大原さんが芸術監督になられます。大原さんには、ビントレーさん路線を継ぐとは言わず、日本のバレエ界のしがらみに縛られず、彼女のやり方でバレエ団を良くしていって欲しいと願います。「眠りの森の美女」の現代的焼き直しである「パゴダの王子」でひとつの時代の幕が下り、「眠りの森の美女」で新しい時代の幕が開くことは何か象徴的です。古典への回帰と言われてるみたいだけど、好き嫌いではなく、バレエ団とバレエの観衆の成長のために何が大事で何をなすべきか、きちんと考えて答えを出していって欲しいと、バレエ・ファンのひとりとして(偉そうにと怒られちゃうけど)思うのです。
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by zerbinetta | 2014-06-15 12:15 | バレエ | Comments(0)