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 一応プロムスに足跡残してきた   

bach: partita no.3
alina ibragimova (vn)
bartok: sonata for solo violin
tai murray (vn)
bbc proms @cadogan hall


初めてのプロムス。ロンドンの夏。といえばプロムスだけど、チケット取るの出遅れたこともあってめんどくさくって行かなかったのね。もちろんプロムス名物の当日券自由席もありなんだけど、これまためんどくさがりなわたしはチケットがあって強制的に行かざるを得ない環境じゃないと出かけていかないの。音楽会は冬の夜長を楽しむものとか、ロイヤルアルバートホールは家から遠いので(チューブを乗り換えなきゃいけない)、とか言い訳してね。でもやっぱり、アリーナは聴いておきたい。バッハは既にこの間聴いたばかりだけど、また聴いてもいいし。というわけでチケット取って出かけてきました。お天気の良い土曜日のお昼というのもわたしを後押ししてくれました。カドガン・ホールというわりと小さなホールで(日本の葉加瀬太郎さんが演奏会を開いたり、秋には坂本龍一さんが音楽会をするホールです。オーケストラの音楽会もあるんですが、このホールの大きさではオーケストラの音は飽和しちゃうんじゃないかなって思いました)、初めて来る場所です。早めに出てきたんだけど、スローン・ストリートの駅から近かったし、地図も持ってきたので珍しく迷わずに来れました。
この日は朝から晩までここで様々な音楽会があるんだけど、新しい世代の音楽家をフィーチャーしたプログラムです。BBCのニュー・ジェネレイション・アーティスツ事業(これは2年間の奨学金制度だと思うんですが)10周年の企画音楽会になってます。わたしが聴いたのは1時から2時までの若いヴァイオリニスト2人のソロリサイタルです。アリーナは2005−07年のOG、そして今日もう1人のタイ・マレイさんは去年からの現役です。
アリーナのバッハは一度聴いているので勝手知ったるです。やはり、そよそよと気持ちよく風のそよぐ、でも中身のない単に聴き心地の良いという演奏ではないんですよ、あ〜バッハってこんなにも美しいんだなぁって直感的に感じられる演奏です。お昼の音楽会で窓から日の光が漏れてくる会場の雰囲気にもとてもぴったりでした。アリーナ、今日は黒のパンタロンドレスがとってもステキに似合ってました。
タイ・マレイさんはアリーナより少しだけ年上、26歳のアメリカ人ヴァイオリニストです。クラシック音楽の世界では残念ながらまだまだ珍しい黒人さんです。現在はジュリアードに在籍してるみたいです。彼女の弾いたのはバルトークの無伴奏のソナタ。初めて聴く曲です。なのでわたしは、曲云々については語れませんが、彼女の演奏はとっても大柄で勢いのあるものでした。そしてとっても音色がきれい。高い音から低い音まで芯の太いしっかりした音です。ただちょっと残念だったのは、曲の最初から終わりまで多少一本調子に聞こえちゃったことです。音色や表現の変化がも少しあっても良かったかなぁ〜って。でも様々な賞をもらってるだけあって将来性のあるとてもすてきな人です。会場からも大きな拍手でした。そして仕草がなんだかかわいらしかった。またひとりステキなヴァイオリニスト追加です。
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by zerbinetta | 2009-08-29 02:40 | 室内楽・リサイタル | Comments(0)

童話、総動員   

tchaikovsky: the sleeping beauty
evgenia obraztsova (aurora), igor kolb (desire),
ekaterina kondaurova (lilac fairy), islom baimuradov (carabosse),
marius petipa (choreography), konstantin sergeyev (revised),
pavel bubelnikov (cond) / mariinsky bakket @royal opera house


マリインスキー・バレエ、二日目は前から観てみたかった眠れる森の美女。チャイコフスキーの3大バレエ、これだけまだ観たことなかったのよね。それにCDも持ってないから、有名な音楽しか知らないし。あらすじはネットで調べていきました。いやはや実は、眠れる森の美女って毒リンゴ食べて眠るんだとばかり思ってましたよ。話がごっちゃになってる。それにしてもバレエの方は、赤ずきんちゃん(オオカミも一緒)やら長靴を履いた猫、シンデレラに青い鳥とかも出てくるんですね。童話、総動員。物語も単純だし、白鳥の湖と違って悲しくもないし、とにかく楽しみました。踊りでは、王子が、あっまたコルブさんだ、ってちょっと残念だったんだけど(ってコルブさんがダメなんじゃなくていろんな人を観てみたい初心者だから)、オーロラ姫のオブラスツォーワさんはソリストだけど上手かったな。それと、ライラックの精を踊ったコンダウローワさんがとっても優雅でステキでした。でも実は悪い妖精が好きなんだな、わたしは。童話の登場人物たちの踊りも楽しくてほんわりした気分になりました。
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by zerbinetta | 2009-08-14 02:34 | バレエ | Comments(0)

泣きに行く   

prokofiev: romeo and juliet
irina golub (juliet), igor kolb (romeo), dmitri pykhachev (tybalt),
alexander sergeyev (mecutio), leonid lavrovsky (choreography),
boris gruzin (cond) / mariinsky bakket @royal opera house


バレエ好き、ロミオとジュリエット好きなら行かずにはいられないでしょう。マリインスキー・バレエのロミオとジュリエット。でも高かったんですよ、チケット。いつものロイヤル・バレエより高いの。オーケストラも連れてきてるからかなぁ(前にワシントンDCでマリイインスキー・バレエを観たときはオーケストラは地元のオーケストラでした。多分バレエはそれが普通。でも今回はオペラも来ていてリングを演ったのです)。とか言いつつ、わたしは発売日にチケット取ったので10ポンドの安い席ですけどねっ。ロミオとジュリエットはマクミラン版を何回か観ているので、ダメだダメだと思いつつついついそれと比較しちゃう。だってマクミラン版が大好きなんだもん。ついうっかり。でもお話自体も好きだし、違った演出で観られるのもステキです。っていうか、今回の演出、キーロフ劇場(マリイインスキー劇場)が1940年にソヴィエトで初演した演出なんですね(世界初演はその2年前、ブルノ(現在のチェコの町)で異なる演出で行われてます)。それを思うとますます興味深いです。さて、その演出ですがとってもしっかりしたもので、こういう言い方が適切かどうか分からないんですけど、例えばマクミラン版の演出の基礎になってる、非常にオーソドックスで過不足のない優れた演出だと思います。この演出が新しく演出を創るときの、(全く反対向きの演出にするときでさえ)基準になると思います。マクミラン版との一番の違い(わたしが感じた)は、最後、キャピュレット夫妻とモンターギュ夫妻が静かに出てくることです。これはシェイクスピアの戯曲でもそうなってるし、教訓譚としての役割を果たしてると思うのですが、わたしは、この部分は省いてロミオとジュリエットの悲劇に焦点を絞った方が好きです。ロミオとジュリエットの悲劇を第三者の介在なしに直接感じることができるし、この物語をもうよく知っているのですから。
オーケストラはさすがマリイインスキー劇場でした。もちろんゲルギーが振るともっと違う音が出るのでしょうが、とても良かった。バレエの伴奏だとオーケストラが手を抜いちゃうことが多々あるのですが、それがなかった。プロコフィエフのバレエはバレエ抜きで音楽だけ聴いても充実してるので、オーケストラが良いのはとっても重要です。わたしの席ではなぜか木琴なんかの打楽器の音が良く聞こえました。オールの音響の性質なんでしょうかね。
最後にバレエ(順番が違いますよね)。わたしはバレエを踊らないので技術的なこととかちっとも分からないのですが、とっても良かったです。ジュリエットのゴルブさんはソリストですが、とっても上手かった。彼女はプリンシパルにはならないのかしらね〜。対するロミオのコルブさんはさすがプリンシパルですね。バレエって女性の方が華やかだし目立つけど、男の人の踊りって高いし速いしパワーもあってステキです。もっと見せ場が多いといいのに。
あっもちろん泣きましたよ。ジュリエットが出てきたとたん。早すぎデスかー?
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by zerbinetta | 2009-08-08 07:15 | バレエ | Comments(0)