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ゲルギーとロンドン・シンフォニーの録音予定 (勝手に予想)   

最近のレコード業界(って今も言うのかな? CD業界?)は、なかなかCDが売れなくて大変みたいだけど、その一方でオーケストラが自分の音楽会を録音してライヴCDとして出すことが多くなっているみたい。ロンドンでもロンドン・シンフォニーをはじめ、ロンドン・フィル、フィルハーモニアも自主レーベルのCDを出している。BBCシンフォニーは、BBCラジオで放送用の録音をたくさんしているから、お宝みたいな録音があるはずなのに、ここはまだ自主制作CDは出していないの。もったいないね。ラジオで放送されたのは録音するからいいんだけど。
さて、ゲルギーとロンドン・シンフォニーの録音予定を来シーズンの音楽会から勝手に予想してみました。まず、(多分)全曲チクルスが進行しているマーラー。ゲルギーは交響曲の第5番、第1番、第9番を振る予定ですけど、この中でまだCDになっていないのは第5番と第9番。わたしの予想では第9番は録音されるんじゃないかな。だって、2回同じ曲目で演奏されるから。第5番の方は1回しか演奏会がないけど、ゲネプロをサブに録音してCDを作るかもしれないね。ここで演奏しちゃうと次に演奏するのはいつになるか分からないし(同じ曲を毎年、演奏するなんてわけにはいかないから)。もうひとつ目を引くのがチャイコフスキーの初期の交響曲。第1番から3番。これらの曲も全部2回ずつの音楽会があります。ゲルギーはまだチャイコフスキーの初期の交響曲のCDを出していないからロンドン・シンフォニーと録音することは大いにあり得るでしょう。注目は一緒に演奏されるタコの協奏曲がCD化されるかどうかですね。シュチェドリンもたくさん演奏されるのでこちらもCD化をお願いしたいな。
以上はわたしの勝手な予想なので話半分以下で受け流してくださいね。
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by zerbinetta | 2010-08-19 06:40 | ロンドン交響楽団 | Comments(5)

解き放たれる喜び   

arvo pärt: cantus in memoriam benjamin britten
britten: four sea interludes from peter grimes
huw watkins: violin concerto
shostakovich: symphony no. 5
alina ibragimova (vn)
edward gardner / bbcso @royal albert hall


感動してしまいました。タコ5で。ホールからの帰り道、泣きながらどうしてこんなにも感動してしまったんだろう? そんなハズないのになぜ? って考えながら、音楽を思い出す度にまた新しい涙がこぼれてきて。チューブに乗ってもまだ、涙が頬を伝わる。

タコの話はまた後で。わたしはこの音楽会、アリーナ(・イブラギモヴァさん)を聴きに来たのです。ご存じの通り、わたしが今一番応援しているヴァイオリニスト。今日はアリーナのために書かれた新作の協奏曲の初演なんです。でも、その話も後にして、音楽会は、ペルトの「ベンジャミン・ブリテンの思い出に」という、短いけどとっても美しい曲の追悼の鐘から始まりました。わたしは一時期、ペルトにはまったことがあって、この曲やフラトレス、タブラ・ラサとか大好きなんだけど、目の前で演奏されてるのを聴くと、心から感動できます。遠くで聞こえる鐘、重なり合う弦楽器の響き。そして重なり合う思い出。幸いわたしは今、身近に追悼する方がいないので、直接に思い浮かべる顔はないのだけど、でも、大事な人を亡くしたときの気持ちが思い出されて、純粋に悲しむことができた。音楽がその悲しみを浄化してくれる。
引き続き、短い拍手の後に、ブリテンの「4つの海の間奏曲」。この曲もう何回か聴きましたがシンプルな美しい響きのする音楽ですね〜。そしてこの曲でも鐘の響きが聞こえてきて、また何か厳粛な気持ちにさせられたのです。

そしていよいよ、アリーナがソロを弾くヴァイオリン協奏曲。5年くらい前に作曲者のヒュー・ワトキンスさんが作った独奏ヴァイオリンのためのパルティータをアリーナが初演したときに、すぐに協奏曲の話が持ち上がったとか。自分のために協奏曲を書いてもらえるなんて演奏家冥利に尽きますよね。さてどんな音楽になるのでしょう。アリーナは今日は黒のロングドレス。すらっと背が高く見えます。音楽は古典的な3楽章からできていて、始まりの速い楽章は、ヴァイオリンが細かい音符をアグレッシヴに弾いてオーケストラと対峙します。オーケストラは、決して独奏を邪魔することがないように書かれていて、作曲者が演奏家(ピアニスト)でもあることが生きているのですね。技術的にはものすごく難しいと思うんだけど、でも決して楽器に無茶をさせる書き方をしてはおらず、演奏者が気持ちよく弾けるように書かれていると思いました。それにしてもアリーナ、細かい音符たちを全身を使ってダンスするように弾いていくにびっくり。ベートーヴェンのクロイツェルはアグレッシヴだったけど、わりと静かにそよぐように弾く人だなって印象だったけど、こんなに身体を動かすなんてってちょっぴり印象が変わりました。でも、全く無駄な動きがなくって、あの身体の使い方から音楽が迸っていました。ワトキンスさんの作品はとってもステキで、また聴いてみたいと思いました。そしてアリーナの音楽も。ものすごく難しいと思うのに、全く破綻なく、自在にとっても音楽的に弾きこなしたのはやっぱり凄い。アリーナの演奏からはいつも音楽が聞こえるのです。こう書くと何をと思われるかもしれないけど、技術的に無茶なレヴェルを要求されるし、耳に馴染みのない分かりづらい音楽を聴いてそこに音楽を感じるのってなかなかないのです。凄いとか、かっこいいとか、響きがきれいとか、音楽の手前で止まってしまうことが多いのです。アリーナの演奏には現代の曲を聴いてもベートーヴェンで感じるような音楽が聞こえてくるのです。初めてリゲティの協奏曲を聴いたときを思い出しました。そういえばあのときもガーディナーさんとBBCシンフォニーでしたね。
演奏の後、ワトキンスさんもステージの上に呼び出されて、アリーナとワトキンスさんがハグしたときのアリーナの幸せそうなステキな笑顔ったら。残念ながら写真に撮ることはできなかったけど、あの笑顔は目に焼き付いています。アンコールは、彼女のアナウンスで、同じ作曲家のパルティータから最後の楽章、アレグロモルト。これまたステキな音楽と演奏。しばらくの間、これらの曲はアリーナが育てていくことになると思うんだけど(前にヒラリーがおっしゃってたんだけど、自分に献呈された作品はしばらく独占して演奏する権利が与えられるらしいの。ヒラリーはその間に曲を育てていくと語っていました)、ゆくゆくはいろんな人が演奏してヴァイオリニストのレパートリーになって欲しいなって思いました。そして、アリーナには是非、録音して欲しい。会場からはまたしても大きな拍手。わたしのまわりの席の人たちは口々にアリーナを賞賛していました。わたしのことのようになぜか嬉しい。

作曲者に拍手を送るアリーナ
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ワトキンスさんとアリーナはなんか親密そう
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前にリゲティを聴いたときは、もうそれだけで感激しちゃって、その後に演奏された音楽は正直もうどうでもよくなっちゃったんです。今日もそんな気持ち。第一この後なんの曲が演奏されるのかプログラムを見るまで知らなかったのですから。あっタコだ。タコ好き失格ですね。
でも、ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、もう何回か聴いたことあるし、ポピュラーだし、まあ名曲ではあるけれどもクラヲタ的には物足りない、通俗名曲なんて言われちゃう(でもこれってほんと失礼な言い方)くらいな感じで、アリーナの演奏も聴いたしもうどうでもよくなっちゃってるんです。ガーディナーさんとBBCシンフォニーの演奏もきっとたいしたことないだろうと。そして音楽が始まったとき、あまりにも無為に流れるのにああやっぱりねって思ったのでした。激しく切り立つように重い出だしが、羊羹を切るような重さを感じさせず、まるですうっとういろうにナイフを入れたときのように、あっさりと力みなく通っていく。確かに透明な響きは美しいんだけど、音楽の厳粛さはあまり感じないなぁって思ったのです。音楽は終始とっても美しく余裕を持って鳴らされていきます。タコは、社会主義体制の中で悲痛な苦労をした人だよ、音楽と政治の狭間で翻弄されて、音楽の中に悲痛な叫びや悲しいくらいの諧謔、皮肉、秘密を盛り込んだ人だよ。きれいなだけの音楽を書いたんじゃないよ。でも、これは前にオルソップさんの演奏を聴いたときにも抱いた感想。音楽を聴いてるさなかそのことを思い出さなかったのは、ガーディナーさんの演奏が、そのことを忘れさせるように徹底して初めて聴いた音楽のように演奏していたからでしょう。こんなタコでもタコはタコ。ついつい耳を澄ませて聴いているうち音楽が身体に染み込んでくるのでした。
そして第2楽章のスケルツォもなんとてきぱきとリズミカルでチャーミングなこと。スタッカート気味の音楽が跳ねてる。こんな元気に明るいスケルツォでいいのと思いつつ、とっても面白く新鮮でステキに感じたんです。純粋な音楽の力。各セクションのトップのソロの人たちがみんなとっても上手くて、全曲を通して特にフルートが印象的だったんだけど、BBCシンフォニーやるなあって感じでした。
第3楽章は一転ゆっくり目のテンポ。透明な音色の演奏が心を揺さぶります。なんと哀しい音楽なんでしょう。涙がほろり。チェロのユニゾンのなんと悲しい音楽。音を突き放すように弾き切る弾き方のなんて力強い表現力なんでしょう。でも、この悲しさはひねくれた悲しさなんかじゃない。真っ直ぐな純真な悲しみ。体制とか政治とかそんな限定的な要因の悲しさじゃなくてわたしたちの心の中に持っている普遍的な悲しみ。だからこそ、だからこそ思いっきり音楽に共鳴してしまう。そしてフィナーレは遅いテンポ。でも重苦しくなくむしろ爽やか。音楽は晴れ晴れとしている。中間部では普通に速くなったけど、音楽が盛り上がって、急に静寂が訪れてホルンがステキなメロディを奏でるところからまた遅め。そしてそのままコーダでも遅いテンポ。愚直なまでにインテンポ。うわっこのままいくの?って思ってしまった。そして最後、金管楽器のファンファーレよりも、ティンパニの連打よりも、主役は執拗に同じ音を繰り返す高音の弦楽器。これがとっても効果的。青空のように澄み切って。ここに来たとき、あっ第一楽章の始まりの音楽が帰ってきたと思いました。始まりのあの演奏が、しっかり意味を持って思い出されました。なんとステキな音楽設計。歓喜?強制された歓喜。そんなことどうだっていいじゃん。最後の大太鼓も覆い被さることなく、ティンパニと一緒に思いっきり行進していました。
音楽が終わって、ああわたしもショスタコーヴィチも解き放されたんだって感じました。いろいろ頭の中に持っていたわたしのしがらみ。ショスタコーヴィチにまつわりつく政治的、歴史的なしがらみ。それら全てから音楽が解き放されて天高く解放されていくようです。それがわたしの涙の原因ではないかしら。解放された喜び。ついに新しい時代が来たみたいです。ショスタコーヴィチの音楽も純粋に音楽的な力のみに頼って演奏されることがこれからますます多くなることでしょう。そこで初めてショスタコーヴィチが楽譜に書いた音楽の力が音楽のみの言葉で聞こえてくるんだと思います。それにしても、、、わたしまでもが解放されたなんて。わたしはまだまだ音楽を純粋に聴き取る力が足りなかったんだ、ということに気がつかされて、恥じ入るとともにやっぱり嬉しいっ。すがすがしいっ。

トランペットのサイモン・コックスさんはゲスト・プリンシパル。1000人のとき最初の方でとちって眉毛をあげてしまった〜っていう表情をしたのがいい味出していたので、今日はとちってないけど記念にぱちり
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ガーディナーさんもまだ30代 やんちゃ坊主風
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by zerbinetta | 2010-08-17 08:36 | BBCシンフォニー | Comments(2)

お前の理性を見せてみろ!   

来シーズンの音楽会のチケット取り取り作戦、順次進行中です。今日はバービカンのBBCシンフォニーとロンドン・シンフォニーをとりました。ふう。あとはOAEとか。オペラは冬のシーズンはまだなのでこれは後で。ウィグモア・ホールの室内楽も聴きたいのたくさんあるんだけど、もう頭こんがらがって後回し。ウィグモア・ホールの優先順位が低いのは、家から遠いのよね。チューブを1回乗り継がなければいけない。
さて、来シーズンの音楽会のわたしの方針は、過去のシーズンの教訓をふまえて、なるべく回数を減らすこと! 正直、疲れた。音楽会に行くと夜遅くなるので、大変なのデス。というわけで、目標はウィーク・デイは週に2回まで。しっかり理性で抑えるんです! わりと良くできたと思います。多分。きっと。大丈夫でしょう! でもこれにオペラやバレエやリサイタルなんかが加わるんだよなぁ。
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by zerbinetta | 2010-08-16 07:18 | 随想 | Comments(4)

はあぁ   

やっとこさ、来シーズンのロンドン・フィルとフィルハーモニアのチケットを買いました。フィルハーモニアのオープニング、サロネンさんのトリスタンがソールド・アウトでがっくり。まさかこんな事態になろうとは。早く買っておけば良かった。。。ゲルギーのマーラー聴きに行こうか。
それにしても、サウスバンク・センターのチケット購入システム使いづらい。ロンドン・フィルはすんなりできたけど、フィルハーモニアなんて4回もやり直した。チケット一括購入だと購入枚数に応じて割引があるんだけど、この枚数をあらかじめ入れなければならないのね。当初の予定だと15枚にはならない(15枚以上で3割引)ハズだったんだけど、シーズン後期分が今買えることが分かって(フィルハーモニアはシーズンを2期に分けてチケットを売ってるハズなんだけど(ちゃんとそう書いてある))、ぽんぽんクリックしてたら、15枚以上になっちゃったの。そうすると15枚目は割引がかからない上に14枚分は2割5分引き。これは損でしょう。なのでやり直したら、前のデータが消えてなくてタイムアウト。なことをやって。。。なんとか無事買えたけど。。。つかれたぁ〜。去年は割引システムでトラブって、割引なし価格で買っちゃって、ボックス・オフィスに文句を言ったんだけど、郵送でチケットを送ってもらえれば割引価格のチケットを送って、割引分を払い戻すということになったんだけど、郵便が滞ってシーズン始まっちゃって。大変だった。ってわけで、今年はそれに比べたらスムーズだったわけで。。。
後は、ロンドン・シンフォニーとBBCシンフォニー、その他だわ。それは明日しよう。
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by zerbinetta | 2010-08-15 08:23 | 随想 | Comments(2)

もっとタコを 再び   

前にも同じタイトルで書いた気がするけど、わたしはタコ好き。クラヲタにとってタコとはもちろんショスタコーヴィチのこと。大好きなのに音楽会でかかる比率が少ない!って文句を言ってるんです。交響曲だけを例にとってみると、タコは第1番、4番、6番、8番、10番が1回ずつと第5番が2回しか聴けてないじゃないですか(第8番はチケット持ってたのに他の公演に重なって聴けなかったのが1回と第11番を1回聞き逃してる気がするけど)。第2番や第3番がかからないのはしょうがないとしても、なぜ第13番がかからないの。お願い、第13番を聴かせて。あっちなみにヴァイオリン協奏曲や、ピアノ協奏曲、珍しいオペラなど聴けています。
人気者マーラーと比較すると一目瞭然です。今年来年とマーラーの記念年ですが、この数字には記念年の企画をあまり含んではいません(プロムスの3つだけです)。なんと交響曲(大地の歌を含めて)全曲聴けているではないですか。しかもいくつかは複数回。これはさすがに多すぎない? ベートーヴェンだってこんなに聴けてないよ。
マーラーの割を食ってるのはモーツァルトかな。そういえばまだ第40番も41番も聴いていません。ハイドンはときどきかかりますね。有名な交響曲で(交響曲に搾っているのは範囲が狭められるので思い出しやすいからです)、まだ演奏を聴いていないのは、フランクの唯一の、サンサーンスの第3番、プロコフィエフの第5番、メンデルスゾーンの第4番、なんかかなぁ。シベリウスは、イギリスは受容している国なので有名どころはちゃんとかかるし、全曲演奏会もありましたね。
最近ちょっと好きになってきたブルックナーは、あまり演奏されていないと思っていたら、意外やまんべんなく演奏されているのでした。びっくり。第0番や1番、2番が演奏されないのは、まあしょうがないですよね。1番と2番いい曲なんですが。
しかし、ブルックナーでさえ(ってブルックナー・ファンの皆さん怒らないでくださいね)、こんなに演奏されているのに、タコの演奏されなさぶりはどうよ。声を大にしていいたい! もっとタコを。

ロンドンで交響曲を聴いた回数。ずれて見づらくなってたらごめんなさいね。

      タコ   マーラー  ブルックナー
第1番   1     3      0
第2番   0     3      0
第3番   0     1      1
第4番   1     1      3
第5番   2     2      1
第6番   1     2      1
第7番   0     2      3
第8番   1     1      1
第9番   0     3      1
第10番   1     1
第11番   0
第12番   0
第13番   0
第14番   0
第15番   0
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by zerbinetta | 2010-08-14 07:19 | 随想 | Comments(4)

アリーナ・イブラギモヴァさん   

最近、わたしのブログに検索からたどり着く方の検索ワードの一番はアリーナ・イブラギモヴァなのです。アリーナ大好きファンのひとりとしてちょっと嬉しいです。日本でも少し人気が出てきたのかな。この間、ベートーヴェンのソナタのステキなCDを出したので聴かれた方も多いのではないかしら。
ロンドンのアリーナは今度、プロムに登場です。去年は若手音楽家の紹介シリーズでバッハのソナタを1曲弾きましたが、今年はヒュー・ワトキンスさんの新作のヴァイオリン協奏曲。どんな曲になるのでしょう。今からわくわくと楽しみです。9月には母校、ユーディー・メニューイン音楽学校でのリサイタル、ウィグモア・ホールでの短いリサイタルがあります。聴きに行けるか分からないけど、ブラームスのソナタをひとつ弾く予定なので楽しみなのです。彼女には是非、ブラームスのソナタを全曲録音して欲しいのデス。そういえば、ヒラリー(・ハーンさん)もまだブラームスのソナタのCDは出してないですね。ヒラリーのは録音されてはいるけど大人の事情があるみたいですが。
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by zerbinetta | 2010-08-13 23:39 | 随想 | Comments(6)

えっ?メッツマッハーさん辞めちゃうの   

先日の音楽会で素晴らしいマーラーの交響曲第7番を演奏してくれたメッツマッハーさんとベルリン・ドイツ・オーケストラ。ネット・ラジオで聞き返していたら、びっくり。メッツマッハーさんがこのオーケストラの主席指揮者、芸術監督になって3年で、今まさに蜜月だと思ってたら、辞めちゃうんだって。オーケストラの主席指揮者としての演奏会は今回が最後だそう。早すぎませんか。何かあったんでしょうか。こんなステキな演奏を聴かせてくれたのに、もったいないです。メッツマッハーさんには、今後もどこかでますます活躍して欲しいな。まだ若いんですから。
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by zerbinetta | 2010-08-13 05:38 | 随想 | Comments(0)

夏。夜。風。そして音楽   

schreker: der ferne klang -nachtstück
korngold: violin concerto
mahler: symphony no. 7
leonidas kavakos (vn),
ingo metzmacher / deutsches symphonie-orchester berlin @royal albert hall


プロムです。前回のマーラーの交響曲第3番に続いて、第7番。昨日のゲルギーとワールド・オーケストラの第4番と5番を外して、マイナーな第7番。だって好きなんだもん。マイナーだけに客席には空席がそこここにありました。7、8割程度の入りでしょうか。アリーナ席は相変わらず満員でしたけど。
音楽会の始まりはフランツ・シュレーカーの歌劇、「はるかなる響き」からの夜曲。今日のプログラムは夜つながりですかね〜。シュレーカーは名前とその作品に「烙印を押された人々」というオペラがあるのを知識として知っているだけで、聴くのは録音も含めて初めてです。指揮者としてシェーンベルクの「グレ・リーダー」を初演した人でもあるんですね。初めて聴くこの曲がほんとステキだったんですよ。ドビュッシーのような響きもあり、シュトラウスの雰囲気もあり、繊細でとろけそうで、こんなステキな作曲家を今まで知らなかったなんて、わたし、人生を相当無駄にしたな。そして今日からは幸せ者。他の作品も聴いてみなくっちゃ。夏の縁側。スイカ。猫。カブトムシ。竹の虫篭。そんなイメジで聴いていました。

2曲目はレオニダス・カヴァコスさんを独奏に迎えて、コルンドルトのヴァイオリン協奏曲。この曲ってずいぶんマイナーな曲だと思うんだけど、なぜかこの曲を聴くのはロンドンに来て3回目。チャイコフスキーの協奏曲だってまだ1回も聴いていないのに(演奏されていないと言うことはないけど)、これってなにげにすごくない? カヴァコスさんの印象はとても知的で繊細な演奏をする人。わたしにはクレーメルさんのイメジがだぶります。まだ2回しか聴いたことないけど、男性のヴァイオリニストではかなり好き。音楽に引き込まれるというか、集中を促されるものを感じるのね。まあでも、この曲、結構のほほんとしてハリウッド的で(特に第3楽章)楽しい曲だからもっとくつろいで演奏してもいいかなっても思ったけど。
ここまでインゴ・メッツマッハーさんの指揮するオーケストラはとっても控え目。抑えめで演奏していました。最初の曲ではそれもいいと思ったんだけど、コルンゴルトの曲は、さっきも書いたようにもっと弾けちゃっても良かったんじゃないって思いました。もちろん、カヴァコスさんの解釈がそうなってはいないんですけどね。アンコールに「アラハンブラ宮殿の思い出」を弾いてくれました。これむちゃくちゃ難しいでしょう。トレモロのメロディに伴奏の刻みが入って、よくもまあきちんと音が出るんだろうって思いました。これ弾くの勇気いりそう。わたしの方がドキドキしてしまいました。

コンサート・マスターの人(中国人)と握手するカヴァコスさん
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休憩の後は、マーラーの交響曲第7番。夏の夜にはぴったりの音楽ではないでしょうか。今日はあいにくの雨ですが。大好きな音楽なので(中学後半から高校を卒業する頃までマーラーの中で一番好きな曲でした。2番目はこの間の第3番)、つい身を乗り出して聴いてしまいました。出だしはほんとに緊張しますね、ってわたしが演奏するわけじゃないのに。でも、始まりは、う〜んなかなか良いけど普通な感じかなぁ。今どき誰でもマーラーはそつなく演奏できるからなぁって失礼なことを考えていました。ところがちょっと聴き進むと、なんだかステキな気配が。普通に演奏している振りして、実は巧みにテンポを変えたり、強弱の表情をこまめに付けたり、実はさりげなくとっても凄いことになってる。極端ではなく音楽が自然なので聞き流すところだった。最初に気がついたのは、音の終わり方(抜き方)。これが実に巧妙で上手いの。どこまでが主役かよく理解(わか)って、音を保ってる。それから音の出だし。ほんと音の出し入れが巧みなので複雑な音楽がすらりと聞こえるし、ちゃんといろんな音がいろんなところから聞こえてくる。あまり意識していなかった伴奏の和音なんかもときに前に出てきたりして。ぎりぎりまで抑えたピアニッシモ。ずいぶんしっかり練習してきたんでしょう。細かいところまできちんと意思の統一が図られていて、音楽がバラバラになることがないんです。一見、何でもない普通のものに見えるけど、見る人が見ると匠の技が施してある逸品のような演奏。ともすれば退屈になりがちな第2楽章とかも耳を澄まして聴かせてしまう吸引力。第3楽章のコントラバスのバルトーク・ピツィカートの鮮烈さ。メッツマッハーさんの音楽は、巧みな音の出し入れ、フレーズの中での細やかなクレッシェンド、デクレッシェンド、さりげないテンポの変化が特徴的だと思うんだけど、情に訴えるより、知に訴える、頭で聴くタイプなのかなって思う。わ〜〜っとやっちゃった〜っていう隙がなくて、ちょっとスマートすぎるきらいもあるけど、でもブーレーズさんのような冷たさはない感じ。その特徴が一番生きたのがフィナーレだと思うんです。ものすごく生き生きとして、お祭り感がちゃんとありながらも、勢いにまかせない知的な音楽設計が頭を刺激するのね。ずっと前に聴いた、バレンボイムさんの全く何も考えない脳天気に抜け切った演奏も好きだったけど、こういう脳みそを刺激する演奏もいいな。ただ、セレナーデは本来、頭で歌うものではないかもね。ああ、でもこの間の第3番といい今日といいなんてステキなマーラーを聴いたんでしょう。

わたしを指名する(ウソです)メッツマッハーさん
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by zerbinetta | 2010-08-10 07:34 | 海外オーケストラ | Comments(4)

やっとこさ   

重い腰を上げて来シーズンの音楽会のチケットを買い始めましたよ。もう音楽会に行くことは決まってるんだから、来シーズンの日程が出そろったところで買えばいいようなものだし、その方が同じ値段でも良い席が買えるんだけど、去年はもう9月も過ぎてチケット取ったんだけど、やっぱり良い席は残り少なく、今年は早めにとろうって心に決めてたのに、やっぱり駄目だった。理由はただひとつ、めんどくさかったから。わたし、ぎりぎりにならないとできないタイプ。夏休みの宿題もラストスパートにかける子供。仕事だって。。。
ああ、でもドキドキした。ドゥダメルさんは人気あるのでもしかしたら売り切れかもって心配してたけど(だったら早く買えよ)、無事に取れた。安い席じゃなかったけど。なんだかほっとした。他のはまた、今度にしよう(やっぱり後回し?)。それにしても、ゲルギー/LSOのマーラーの交響曲第5番とサロネンさん/POのトリスタンとイゾルデとか、聴きたいのがいろいろ重なっちゃったりして、結構やりくり難しいのよね。あと、できたらなるべく音楽会の回数減らしたいし。。。それは、無理そう。。
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by zerbinetta | 2010-08-09 06:51 | 随想 | Comments(0)

音楽会の写真撮影   

とても微妙な話題です。クラシック・コンサートの会場での写真撮影は、たいていの場合、禁止されていると思います。ロンドンでもそう。どこの会場でもだいたい写真撮影は固く禁じられています、とアナウンスが入ります。なのに、わたしはときどきブログに写真を載せてる。。。
これについては、わたしの中でどうしようか決めかねている部分、揺れている部分があります。
ロンドンの場合、確かに音楽会場での写真撮影は認められていないことになっているんですが、開演前の会場や演奏終了後に写真を撮る人は多くいるのです。会場の係の人も人によっては見て見ぬふり(こういうところは、個人の裁量が大きいのが日本では見られないこと。何しろ役所の手続きの書類も係の人によって言うこと違うのですから)。一番厳しいのはロイヤル・フェスティバル・ホールでバービカン・ホールなんかは注意すらあまりしません。ロイヤル・オペラ・ハウスのカーテンコールでも盛大に会場からフラッシュが焚かれるし、プロムスはカメラを持ってる人がとっても多いです。なんだか、人に迷惑をかけなければ、写真撮影くらい大目に見るよというコンセンサスがあるみたいにも(勝手だけど)感じられるのです。もちろん、演奏中の写真撮影やヴィデオ撮影は迷惑だししてはいけないことだけど、演奏後の拍手やカーテンコールでの撮影はまわりに迷惑をかけているとは言い難い。でも、もうひとつ大事なことは人格権の問題。人に見られる公的な仕事の場での写真なので肖像権はクリアしていると思うのだけど(反対に音楽会場にいるわたしがTV放送の画面に映っていても会場にいるわたしには肖像権がないのでわたしも文句は言えない)、パブリシティ権はグレイ領域。権利者の経済的な権利を侵害しているとは思えないし、わたしがそれを利用して利益を得ていることもないので(ブログを通してお金を得ることはしていないし、写真を公開することによってアクセス数を稼いでいるという事実もないので)、この行為がパブリシティ権を侵害しているかについてはとてもあいまい。一応(あまり守られてはいないとはいいながらも)、禁止のアナウンスがある音楽会場内での写真を公開していることが問題であると言われれば、そうですと答えるしかないというのは分かっているのだけど。
では、なぜそんなグレイ領域のところでブログをやっていることがあるかというと。。。これがわたしにもよく分からない、という無責任な回答。わたしには誰かに迷惑をかけているという罪の意識はないのです(グレイ領域なのでもともと罪があるのかどうかも曖昧なのですが)。そういうところでは、法律よりもわたしはわたしの思いのままに行動するところがあるんです。だから、歩行者信号を守らないフランス人と波長が合うのですが。。。
皆さんはどういうふうにお考えですか。
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by zerbinetta | 2010-08-08 00:18 | わたし・ブログ | Comments(10)