孤独、ブルックナーって自然が嫌い?   

mozart symphonia concertante, k364
bruckner symphony no.4
benjamin schmid (vn), rachel roberts (va),
christoph von dohnanyi / philharmonia o @royal festival hall


初めて聴くフィルハーモニア・オーケストラ。指揮者は前に弦の切れた若いソリストを上手にサポートして好印象のドホナーニさん。そして1回聴いてみたかったブルックナーのロマンティック。実はこの日記は1ヶ月以上おいて書いてるので(ブログを書こうと思い立ったのが最近なので)、強く印象に残ったところだけを書きますね。本当ならば大好きなモーツァルトにも一言触れるべきなんでしょうが。
ブルックナーの交響曲、弦のトレモロの上に裸のホルンで始まります。このトレモロ、ピアニッシモだし何となく淡い雰囲気って思いこみがあったのですが(もしかして大好きな7番の印象が強くて?)、結構力強いんですね。コントラバスが入ってるから。で、ホルンのソロが聞こえたとたん戸惑うわたし。孤独?こんなに孤独だったっけ?この曲。確かにホルンが一人で単純な旋律を吹いていきます。でも、夜明けの太陽が森に射していくような光の暖かみがあったような気がするけど。音楽が進んでも孤独感が消えることがありませんでした。ソロの多用がそう感じさせるのかな。この曲ってこんな曲?こんなイメジでCDを聴いたことがありません。わたしに見えてくるのは孤独感と、ブルックナーが苦心したであろう曲の構成感、各楽章の関連性をとっても意識して作られてるのを聞き取ることができました、そして、自然と神(教会)との融合の失敗。ブルックナーは本質的に自然が嫌いだったのでは。そうでなければ(自然からの)こんな孤独な疎外感を感じさせるはずがありませんもの。ドホナーニさんはとても繊細に丁寧に音楽を作ってました。ブルックナーはこの曲ではまだ自分を表現する技術を持たなかったのか、ずいぶんと考えることとなりました。
[PR]

# by zerbinetta | 2008-10-30 05:12 | フィルハーモニア | Comments(0)

始まりはいつも突然   

piper: the twittering machine
mussorgsky, orch shostakovich: songs and dances
rimsky-korsakov: scheherazade
olga sergeeva (sp), xian zhang / lso @barbican

ロンドン生活が始まりました。といってもまだホテル暮らしで、自分のフラットに住むのは明日からです。フランスでの契約が10月に切れるのが確定して仕事を探し始めたら、たまたま6月に公募を見つけて、7月にインタヴゥーに行って、とんとん拍子に決まって、お仕事のまとめやら、新しい仕事のための書類集めやら、引っ越しの荷造りやら、日本に帰って温泉やらヴィザの手続きや、せかされるままに慌ただしくこなして、こちらに来て3日目。初めての音楽会です。ホントはインタヴゥーのときにロイヤルオペラでフィガロの結婚を観ましたけれど。サウスバンクセンターでやってるフィルハーモニアとどちらに行こうか迷ったけど、珍しい女性の指揮者さんだったのでこちらに来ました。ザングさんは、現在はUS在住の中国で教育を受けた中国人の指揮者で、多分まだ30そこそこの若さ。ニュ−ヨークフィルでアシスタント指揮者を務めて、シュターツカペレ・ドレスデンを振ったり、今シーズンから来シーズンにかけては我がナショナル・シンフォニーやシカゴにデビュウしたり、大活躍。この夏には札幌のパンパシフィック音楽祭にも参加するみたいですよ。彼女の音楽は、突出したところはないんだけど、丁寧で手堅く、オーケストラを上手に鳴らしていたのは好感を持てました。これから伸びていく才能だと思います。中国人で女性って指揮者としてはとても珍しい(まあ女性指揮者自体が珍しい)んだけどがんばって欲しいな。

[PR]

# by zerbinetta | 2008-10-26 19:19 | ロンドン交響楽団 | Comments(0)