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体調不良でした   

martinů: symphony no. 5
brahms: a german requiem
ana maria martinez (sp), benedict nelson (br),
jiří bělohlávek / bbc symphony chorus, bbcso @barbican hall


今日の音楽会はラジオで生放送されるので、7時始まり。さすがにわたしも学習したので、遅刻せずに行きましたよ。でも、体調はまだ最悪。音楽をちゃんと聴ける状態ではなかったんだけど、マルティヌーだけはどうしても聴きたい、こんなチャンス滅多にないだろうし、幸い、音楽会の前半だから、30分くらいは体も持つだろうと思ったのです。チューブの中ではかなりしんどかったんですが。

ラジオ放送のあるときはいつものように司会の人が出てきて、曲を簡単に紹介。それが終わると指揮者のビエロフラーヴェクさんに握手でバトンタッチ。マルティヌーの交響曲第5番はマルティヌーにしては少し現代風、鐘の音を模したようなオーケストラの響きから始まりました。和音の重ね方がちょっぴりクラスターっぽくていい感じ。あっでもそれは最初だけなんですけど。チャイコフスキーのような弦楽器と木管楽器の間での短いリズムの受け渡しが中心になって、これがこの交響曲全体の動機になってるんですね。1回聴いただけではちょっと分かりづらい難しい作品のような感じがしました。第2楽章は自然系のドキュメンタリー番組のうしろでかかっていても違和感ない感じの音楽ですが。ビエロフラーヴェクさんとBBCシンフォニーの演奏は相変わらず、色彩的でマルティヌーの音楽を魅力的に演奏していたと思います。ただわたしとしてはもうちょっと思い切りがあった方がいいなって感じられた部分がいくつかありました。大人しめの演奏に思えました。

ブラームスのドイツ・レクイエムは実は、あまり相性の良い曲ではありません。まだちゃんと理解しきれないでいるというか、あまり聴かないせいもあるんですけど。ふと思ったんですけど、19世紀って音楽的には宗教的なものが後退して、人間的なものが前面に出された時代だと思います。宗教曲の傑作はほとんどなくて、それは20世紀よりも少ないくらい。そんな中で、ブラームスのドイツ・レクイエムも宗教的な作品とは素直に言いづらくって、ブラームス自身もドイツ・レクイエムではなくてヒューマン・レクイエムと呼んでもいいと言っています。ヒューマンって神と対立する言葉ですよね。
とか前置きが長くなってしまったんですが、実は、ちゃんと聴いていません。やっぱりわたしの体調は30分が限界だった。うとうとしながら聴くのが精一杯でした。ごめんなさい。

by zerbinetta | 2010-03-19 08:59 | BBCシンフォニー

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