このベタさ加減が好き   

rossini: il turco in italia
ildebrando d'arcangelp (selim), aleksandra kurzak (fiorilla),
alessandro corbelli (don geronio), thomas allen (a poet),
leah-marian jones (zaida), steven ebel (albazar),
colin lee (don narciso)
moshe leiser, patrice caurier (directors)
maurizio benini / royal opera house @covent garden


大好きなロッシーニの喜劇。なんというかお約束のベタな笑いが大好きなんですね。そして軽妙な音楽の付け方もいい。わたしの理想の人生はロッシーニなんです。40を前に楽隠居。トリュフを採ったりお料理したり、料理人としての業績も多いんですね。わたしもほんとは早く楽隠居した〜い。先立つものがないのでできないけど、宝くじ当てたり、一山当てたら、絶対楽隠居。田舎にこもってのんびりお料理する〜。

イタリアのトルコ人。初めて聴きます。序曲を聴くのも初めて。序曲集のCDは持っているのだけれど、そこには入っていませんでした。ずいぶんホルンの活躍する曲だな。お約束のロッシーニ・クレッシェンドにはほんとわくわくします。ベニーニさん指揮のオーケストラは最初、鈍重かなって思ったんですが、だんだん暖まってきて良くなってきました。そして、幕が開いたときのカラフルな舞台に目が喜びました。舞台は現代に翻案していますが全く違和感なく楽しめました。このオペラは時代設定にはあんまり縛られない感じです。
お話は、前に何回か観たアルジェのイタリア女に近いのかなぁって思っていたら、全く違って斬新。詩人が舞台の中でオペラを創ることになってこれがメタ・オペラになっています。オペラ史上最初のメタ・オペラかもねって帰って調べてみたら、ウィキペディアにもう解説されてるのね。登場人物も2組のカップルと余計な人たちが話を複雑にして、結構入り組んだコメディになってます。そして、奥さんに浮気されるドン・ジェロニオの悲喜劇。第2幕のみんな同じ服を着た仮面舞踏会で、彼が妻を見分けられなかったのは、わたしの心にも彼の絶望が突き刺さりました。なんとペーソスに溢れたお話なんでしょう。もちろん最後は、コミックオペラの常でめでたく大団円に(といいつつ、フィオリラはまた別の男に走っていく)。悲しく可笑しくなんだか複雑な気持ちになりました。

歌手のレベルも高く、とても楽しめました。特に、主役のフィオリラを歌ったクルザックさん、トルコの王子セリムを歌ったイルデブランドさん、ドン・ジェラニオのコルベッリさん、彼の滑稽でペーソスのある演技もステキでした、が良かったですが、他の方も甲乙付けがたかったです。
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by zerbinetta | 2010-04-05 06:37 | オペラ

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