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一足先にちょっぴり白鳥   

21.01.2011 @royal opera house

tchaikovsky: swan lake

sarah lamb (odette), zenaida yanowsky (odile),
nehemiah kish, federico bonelli (siegfried), etc
anthony dowell (production),
marius petipa, lev ivanov (choreography),
valeriy ovsyanikov / orchestra of the roh


ロイヤル・バレエの次節の公演は白鳥の湖です。今日はそのリハーサルに行ってきました。リハーサルはお昼からなので仕事をさぼって。リハーサルといっても最後のリハーサルなので、通しです。ただ、オデットと王子のペアは、ラムさんとボネッリさん、オディールと王子のペアはヤノウスキさんとキッシュさんのペアです。オーケストラや指揮者は私服。平土間にはたくさんのカメラマン(もちろんプロのです。一般の人はいつもと同じ写真撮影禁止)がいて、公演中もずうっとシャッターの音が鳴っていました。一番前の席にはアシスタント指揮者さんでしょうか楽譜をチェックしてる人。
リハーサルなのでざっと簡単に感想。舞台はとってもカラフルできれいでした。わたしは今までにABTとマリインスキー劇場のを観たことがあるのですけど、一番豪華な感じ。第1幕のたくさんの人の踊りもABTは村の人たちの踊りという感じだったのに、ロイヤル・バレエのは、王子のお城に招待された人たちの踊りなので服装が豪華。それから、踊りが主役のおふたりに集中していて、例えば、マリインスキー劇場の道化師やABTのロトバルトに踊りの見せ場がある、というような演出はなされていませんでした。それから、オデット以外の白鳥の衣装がロマンティック・チュチュでした。群舞でのひらひらは白鳥が舞うみたいできれいでした。照明もとっても効果的。

今日のリハーサルは、明日の初日(マチネとソワレ)を踊る2組のペアが登場。オデット組はラムさんとボネッリさん。ラムさんの踊りは、感情を悪魔に取られたような冷たい感じ。人であり白鳥でもあるという切ない状況を上手く表していたと思います。最後の幕のオデットは強かった。気持ちの強さが悪魔に打ち勝つところは、分かっていても感動します。ラムさんの踊りは完璧でした。ボネッリさんの王子は、あまり見せ場がなかったけど普通かな。ってかどうしてもこのバレエ、白鳥に目が行っちゃう。

対照的にオディールのヤロウスキさんは調子悪そうでした。踊りに切れがなく、納得のいかない様子。多分彼女は、踊りの切れで魅せるダンサーではないのかもしれないけど、演技にも集中できていない感じが垣間見られました。32回転のふたつ前のソロでも最後によろけてしまって、大きな声をあげていました。32回転は安全運転。拍手に応える挨拶も苦笑い。もちろん今日は練習なので、本番ではきっちり修正してくると思います。だって、本番と練習は違うから。練習で本番と同じように100%没入してやってしまったら、修正点とか見いだせないもの。やっぱり本番とは違う、役になっていないダンサーの素の部分がわずかに見られて面白かったです。またリハーサル観に来たい。あっキッシュさんの王子は、キッシュさんってとっても実直そうな顔なので、なんかとっても真面目な王子。もうちょっと遊び盛り的な雰囲気があってもいいかなって思った。だって、お母さんの言うとおりの結婚しちゃいそうなんだもん。

やっぱりチャイコフスキーの音楽っていいですね〜。オーケストラも良く鳴っていて惚れ惚れ。最後のティンパニの連打はタコみたい。やっぱ白鳥はいいな〜。本番が楽しみ。あっでも、今日の配役ではチケット取ってないのよね。残念。

指揮者のオヴシャノコフさんは私服
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白鳥の皆さん
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2羽の白鳥、バーヴナニ(tara-brigitte bhavnani)さんとフィルピ(francesca filpi)さん
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ラムさんとボネッリさん
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by zerbinetta | 2011-01-21 22:32 | バレエ

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