チャンス到来 高田茜 「くるみ割り人形」   

07.01.2012 @royal opera house

tchaikovsky: the nutcracker

peter wright (choreography)

akane takada (the sugar plum fairy), dawid trzensimiech (the prince),
leanne cope (clara), paul kay (hans-peter / the nutcracker),
christopher sounders (herr drosselmeyer), etc.

dominic grier / london oratory junior choir, bbc concert orchestra

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ロンドンに帰ってきました。生まれて初めて飛行機酔い(?)を経験して、まだちょっと胃がしくしくしたりしてるんだけど、早速、まず初めはバレエです。新年あけたのに、クリスマスに引き戻されて、またまた「くるみ割り人形です」。基本的にバレエは、なるべく全キャストを1回ずつ観るのがわたし流。と言いつつ、好きな人のは何回か観に行ったりですけどね。今日は、カスバートソンさんとペネファーザーさんのペア。のハズだったのだけど、おふたりが怪我で降板(キャスト表にはおふたりが怪我をしたように書かれてましたが、多分片方でしょう。ペアで踊るので、ペアごと入れ替え)されて、なんと茜さんとトルゼンシミエッチさんです。カスバートソンさんを観られなくて残念と思ったけど、茜さんをまた観られてラッキー♡ 去年の最後に茜さんの「くるみ」をでしめて、今年を茜さんの「くるみ」であけるとは。
茜さんにとっては大きなチャンスだと思うんですよ。去年の「眠れる森の美女」の主役を怪我で降板して、初めての主役。1度しかキャスティングされていなかったのでちょっともったいないというかかわいそうと思っていたけど、今回また踊れたのは、茜さんにとってはうんとラッキーだと思うんです。1回観ただけというのと2回観るのでは評価のされ方が全然違うと思うので。

さて、「くるみ」。何度観ても見飽きない。舞台上でいろんなことが起こっているので、あっちを観ればこっちは観れない、こっちを観ればあっちは観られないと、目の置き場に困っちゃう。と言うわけで今日は、クララそっちのけでクリスマスの日に集うお客さんたちの人間模様を観察してました。いえいえ、クララもちゃんと観てましたよ。だって今日のクララ、私の初恋のクララなんですもの。リャーン・コープさんは、ロイヤル・バレエをステージの一番近くで観てバレエに劇はまりのきっかけを作ってくれたクララだものね。コープさんの眉毛が大好きなんです。かわいらしい。お相手はケイさん。前に観たとき、髪型が似合ってないなんて言っちゃったけど、今日は違和感全然なかった。となると、ケイさん、踊り上手いからとっても良かった。ジャンプがとても得意なんですよ。

今日他にとっても良かったのは、まず一番に、バラの精のメンディザバルさん。音楽性の高い踊りで、きちっきちっと音楽に乗って踊っていました。こういう踊りが入ると舞台が締まりますね。この人の踊りはいつも安定していて脇から舞台を締めてくれる貴重な存在ですね。それから、ドロッセルマイヤーのアシスタントのストイコさんとネズミの王様のワトキンスさんがなにげに目を引きました。

反面、駄目だったのは、指揮者とオーケストラ。オーケストラはリズムが悪くて弦楽器と管楽器がずれていたり、ダンサーがこれで踊るのはかわいそうだなと思いました。指揮者のグリエールさんは、速めのテンポで音楽を進めていたけど、踊りのことを考えるともう少しゆっくり出もいいなと思う部分がたくさん。最後の魔法が解けたハンス=ピーターがドロッセルマイヤーと再会する場面も音楽が速く進みすぎて感動が薄かったです。それと時々無理なアチェレランドをかけようとするんですが、オーケストラがついて行けずに混乱してたり。前に聴いたときはそんなに悪くないと思ったんですが、今日はちょっとでした。

お待たせしました。茜さん。とても良かったと思ったのはわたしだけではないハズ。デビュウのときもとてもきれいな踊りを見せてくれていましたが(この人の踊り、足なんかもすらりと伸びてほんとにきれいなんです)、緊張しているように見えた前回に比べてのびのびと踊ってらっしゃる感じがとっても良かったのです。身体も切れている感じで安心して観ていられました。一部ちょっとせかせかするように見えた部分があったのは、茜さんのせいではなくて、音楽が速かったからですね。てきぱきと切れがある踊りに見えるという点ではメリットあるかもしれないけど、もう少し落ち着いた音楽が欲しかったです。茜さんの踊りに、技術だけではなく、人を引きつける力があるのを感じたのも嬉しいことです。プリンシパル・ダンサーが特別なのは、オーラみたいな見えない力があることだと思うのです。茜さんにその力がちらりと発見できたのはとっても嬉しいです。プリンシパルにまで昇格するのはまだ先だと思うけど、プリンシパルになれるダンサーだと再確認できたのは大きな収穫です(ってみんな思ってるよね、きっと)。
トルゼンシミエッチさんも、きれいな踊りでとっても良かったです。この人のソロイスト昇格は近そう。

「くるみ割り人形」は今日で4回目ですが、ちっとも見飽きないというか、まだまだたくさんの発見があって面白いです。もっともっと観たいなと思いつつもあと1回。最後(たぶん)はユフィさん。ものすごく楽しみです。

花束をもらう茜さん
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コープさんとケイさん
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花のワルツの人たち、右から2番目の男性が蔵さん
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アラビアの踊り、一番右に平野さん
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葦笛の人たち
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バラの精のメンディザバルさん
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茜さんとトルゼンシミエッチさん
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今日の主役の人たち
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by zerbinetta | 2012-01-07 00:57 | バレエ

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