素晴らしい音楽! ネゼ=セガン「ルサルカ」、ロイヤル・オペラ   

14.03.2012 @royal opera house

dvořák: rusalka

jossi wieler, sergio morabito (dir)

camilla nylund (rusalka), bryan hymel (prince),
petra lang (foreign princess), alan held (vodník),
agnes zwierko (ježibaba), ilse eerens (kitchen boy), etc.

yannick nézet-séguin / roc, oroh


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多くの人が、ネゼ=セガンさんの音楽がいい!とオーケストラに関してべた褒めだった 「ルサルカ」、やっと最終日に観れました。オペラはあれだ、と舌の根の乾かぬうちに、オペラっていいよね。その「ルサルカ」、評判どおり、ネゼ=セガンさんの音楽が素晴らしすぎ!それにドヴォルジャークの音楽も、次から次へとステキなメロディが流れて、もううっとり。なんで今まで聴いたことなかったんだろう。チェコ(とスロヴァキア)のオペラって、あまり聴いたことなかったけど、スメタナとかヤナーチェクとか魅力的なオペラ書く人、いっぱいいるのね。もちょっとメジャーになっても良い。
それにしても、ネゼ=セガンさんがボウタイをして指揮していたびっくりはさておいて、今回がロイヤル・オペラ・デビュウとなるこの公演、早速オーケストラを手中にしている手腕にはびっくり。ネゼ=セガンさんはただ者ではないと、ずっと応援していたのだけど、ますますその感を強めたのでした。

オペラを観たのにいきなり指揮者とオーケストラを褒めてしまいましたが、歌手の方もずば抜けて突出した方はいらっしゃらなかったけど、もの凄く高水準。特に耳を惹いたのが、水の精役の久しぶりに聴くアラン・ヘルドさん。張りのあるバスの声でしっかりと舞台を引き締めます。ヴェテランらしい味の深さ。それにしても彼、ずうっと足を引き摺ってというか横になって這うようにして動きながら歌ったり演技してたりしたんですけど、これって、足がなくて歩けない水の精の演出かなって思ったんですけど、足を怪我されていたのですね。カーテンコールで杖をついて出てこられたとき、かなり無理して歩いている様子でしたので、大怪我のようです。歌には全く影響はなかったけど(さすがプロ)、大変だったのでは。早く良くなることを願っています。
タイトル・ロールのニュルンドさんも良かったんですけど、先日聴いたプロハスカさんの「月に寄せる歌」がもうとろけるように良かったのが耳に付いているので、ちょっと不利かなぁ。でも、不満ということはちっともなくとっても満足しました。
さらには、魔女のズウィエルコさんや外国の王女のラングさん、他、まわりを固める歌手たちも高水準で、4人のジェッテ・パーカー若手教育プログラムの若い歌手もしっかりと歌っていました。今日のオペラは音楽に関しては文句の付けようがなくほんと、良いオペラを楽しみました。

ただ、残念だったのが演出。今ひとつ演出の意図が分かりませんでした。セクシャルなこと強調しているようにも思えたけど、なんだかそれもお話とは違う気もして。演出家の考える世界観を抽出して舞台を作るのもいいのだけれども、上手にしないと失われる(切り捨てられる)ものも多いし、敢えて原作の童話の持つ曖昧さ、多義性を残しておく方がいいと思うのですね。今回の演出、お話が平べったくなっちゃったような気がします。

でも、何度も言うようですが、本当にステキなオペラ、演奏でした。ネゼ=セガンさんのますますの活躍を期待しています。(フィラデルフィアに行っちゃったし、きっともうすぐロンドン離れるんだろうなぁ)
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by zerbinetta | 2012-03-14 08:44 | オペラ

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