絶対少女 マルケス、マクレー、「ロミオとジュリエット」   

21.03.2012 @royal opera house

prokofiev: romeo and juliet

kenneth macmillan (choreography)
barry wordsworth / oroh

roberta marquez (juliet), steven macrae (romeo)
bennet gartside (tybalt), kenta kura (marcutio)
james hay (benvolio), thomas whitehead (paris)
gary avis (lord capulet), kristen mcnally (lady capulet)
lara turk (rosaline), genesia rosato (nurse)
deirdre chapman, olivia cowley, helen crawford (three harlots), etc.


いよいよわたしのロミジュリも最終コーナー。今日はわたし的に秘かに本命のマルケスさんのジュリエットです。マノンのときも感激したんですけど、マルケスさんって、こういうお話もののバレーが実にとっても上手いと思うんです。そして、お相手のロミオにはマクレーさん。人によっては口悪く、マクレーさんを観に行くともれなくマルケスさんが付いて来ちゃう(ふたりはよくパートナーを組んでいます。ちびっ子ペア)、なんて言うけれども、わたし的にはマルケスさんとマクレーさんを一緒に観れて一粒で二度おいしい、かな。

主役のおふたりのことを書く前に、脇の方を。もちろん今日の特筆は、蔵さんのマキューシオ。蔵さんはいつもベンヴォリオを踊っているので、うっかりマキューシオがベンヴォリオに見えてしまうことあるんですが、でも、ジュリエットに魂を抜かれたロミオと仲違いしたときは迫力あったし、見応えありました。ただ、マキューシオは典型的なラテンの乗りの人なので、蔵さんマキューシオは、蔵さんのユーモアのセンスは光ってたけど、ちょっぴり真面目すぎたかなって感じました。
ベンヴォリオはヘイさん。もしかして今期がロール・デビュウ? ちょっと華奢で頼りなげなところもあるのだけど、踊りは流石で、3バカトリオの一員として、弟のような存在感を見せていました。この人は将来、パリスを踊ることになるのかも知れませんね。なよっとしたパリス像を作ってくれるかも知れません。
今日のパリスはホワイトヘッドさん。わたしが観たパリスの中で最も無骨。男っぽい。わたしはパリスのイメジとして、名前からして、なんだか貴族的でぼんぼん風なんですが(例えば、ステパネクさん)、それとは全く対照的なパリス。あまりに武張ってて、自信家なので、パーティーのシーンで、ジュリエットがロミオと恋に落ちたのにそれに気がつかない感じ(たいていのパリスは、ジュリエットの様子が変わったので、不審に思ったり勘違いして自分に惚れたと思ったり)。最後の幕で、ジュリエットに結婚を迫るところも無理矢理、ジュリエットを手に入れようとしてみたり。珍しく体育会系ですね(わたしのパリスは、読書クラブみたいな文化系)。

カピュレットはギャリーさん。もう盤石。そしてカピュレット夫人はマクナリーさん。乳母の役が多かったのですが、出世(?)。でもちょっと、この役にはまだ若かったかなぁ。乳母はロサトさんで、この人が演じると、ジュリエットを見守るお母さんのようで、心暖かい。原作は、ばあやと呼ばれているので、ピッタリなんですが、バレエは3バカトリオが乳母のスカートめくりをするシーンもあるので、マクナリーさんみたいな若い乳母も捨てがたいし。両方観るのがいいですね!

3人の売春婦には、チャップマンさんとコウレイさん、クロウフォードさんの初めて観るトリオ。コウレイさんが、相変わらずおかしな仕草をさりげなく足したりしていました。役を演じるのが好きなのかな。

ふーー。さていよいよ主役のおふたり。
マクレーさんはもうほんとにさっすが!でした。踊りがとっても溌剌としていい! ロミオとしての踊りは今まで観た中で一番かな。でも、ちょっと良すぎるんです。ロミオってやっぱり最初は3バカトリオの一員で、同じように、というか先頭に立って馬鹿やってるところがあるんですけど、マクレーさんが踊ると、馬鹿に見えない。ちょっとノーブルすぎるんですね。もし、は歴史にはないと言うけど、もし、ポルーニンさんが辞めずにロミオ・デビュウしていたら(今日のペアではなく明日のカスバートソンさんとのペアになるんですけど)、やんちゃでとてもいいロミオになったんじゃないかと思います。そういう意味で、ティアゴさんのロミオが好きだったりするんです。
ジュリエットと出逢って、ジュリエットが恋を知り大人になったように、ロミオも大人になります。3バカトリオも卒業なので、そのロミオは、マクレーさんステキでした。でも何より踊りがきれいなのがいいですね〜。

マルケスさんはもう、相変わらず少女。本人はヴェテランで、それなりのお歳のハズですが、絶対少女。それも幼い系。すうっと少女になりきってます。さすが。この物語がしっかり少女の成長物語になってます。最初のロミオとのシーンは、まだ幼さを残した甘えッぷりがあったのに、最後のベッドルームのシーンでは女。そして、強くなる。ひと場面ごとに、変化し成長していく女性を見事に演じているんですね。ただほんのちょっぴり残念だったのが、演じ急いだと思われるところが何カ所かあって、例えば、最後のナイフで刺してから、ベッド(?墓石?なんて言うのかな、死んだと思われていたジュリエットが横たえられていた台)を這ってロミオにたどり着くところ。早くたどり着いちゃって、最後、シーンがちょっと弛んじゃった。でも、それはきっと、わたしだけが気になった些細な箇所で、全体的な瑕ではなかったです。ほんとに素晴らしい「ロミオとジュリエット」。やっぱりこの作品はどっしりと心に沈みますね。毎回、思いっきり泣いてるし。

終演直後のマルケスさんとマクレーさん
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カピュレット家の人々
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3バカトリオではありません 蔵さん、ティボルトのガートサイドさん、ヘイさん
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わたしを見つめるマクレーさん♡
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by zerbinetta | 2012-03-21 08:18 | バレエ

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