ピュア・ラヴ・ストーリー カスバートソン、ボネリ 「ロミオとジュリエット」   

22.03.2012 @royal opera house

prokofiev: romeo and juliet

kenneth macmillan (choreography)
barry wordsworth / oroh

lauren cuthbertson (juliet), federico bonelli (romeo)
bennet gartside (tybalt), alexander campbell (marcutio)
dawid trzensimiech (benvolio), valeri hristov (paris)
christopher saunders (lord capulet), christina arestis (lady capulet)
tara-brigitte bhavnani (rosaline), kristen mcnally (nurse)
itziar mendizabal,laura mccullock, samantha raine (three harlots), etc.


いよいよわたしの「ロミオとジュリエット」も最終回。ほんとはあと2回あるのですが、ぼんやりしていたらチケット全て売り切れで、手も足も出ず(高いチケットはリターンで出てたけど)。カスバートソンさんにわたしの「ロミジュリ」の集大成(ってわたしは観てるだけだけど)を託します。お相手はボネリさん。今日のマキューシオとベンヴォリオはキャンベルさんとトルゼンシミエッチさんのフレッシュ・ペア。初めて観る組み合わせです。おふたりともいろんな役で観ているので、期待の若手ですね。
キャンベルさん、なんだかずいぶんと大人の男になったじゃない(メイクのせいかな?)。ちょっとドキドキ。でも、ちょっとラテンのスケベさが足りないのよね(蔵さんのときも書きましたが)。この役って、軽さが必要だから、人物から染み出てくる自然なエロさが欲しいんです(わたし的には)。トルゼンシミエッチさんもベンヴォリオにしては、真面目でハンサムすぎ。おっとり人の良い王子系のボネリさんがロミオなので、この3人、3バカトリオに見えない。女の子の尻ばかり追っかけてるちゃらちゃらした男であって欲しいのに、ちょっと優等生過ぎるかな。ハンサムすぎるって贅沢な不満だけどね。

フリストフさんのパリスは、パリスらしくてステキ。優男がいいのよね。そして今日は、ギャリーさんが何故かヴェローナの大公。ティボルトからカピュレット家当主を経て出世だけど、ちょい役なのが残念。

ボネリさんのロミオは、わたし的には柔らかすぎる感じだったけど、若い大学生風のロミオで人の良さ、優しさが出ていました。踊りもステキなんだけどね。やんちゃ青年がジュリエットとの出逢いで変わっていくのが好きなんです。もちろん、そういう風にきちんと演じられているのだけど、落差が小さいんです。でも、今日のティボルト(ガートサイドさん)との決闘シーンはわたしが観た中で一番音楽的でステキでした。剣を合わせる音が完全に音楽のリズムと合っていて、小気味よいったらありゃしない。激しい闘いのシーンで剣の先まで音楽に合わせるのってもの凄く難しいと思うけど、できちゃったんですねっ。

カスバートソンさんのジュリエットは正統派美少女タイプ。育ちが良くって、聡明、中学校に行ったら学級委員長。カピュレット家のご令嬢なんだからそうだと言えばそうなんだけど、もうちょっと幼い部分を見せてもいいかなって、昨日見たマルケスさんのが幼い系だったので余計感じました。でも、原作からいくとジュリエットにイメジはこちらかな。カスバートソンさんは、この役が十八番みたいで、ほんとに自信を持って踊っているのが分かります。踊りがとってもきれいでステキ。長い手足から品の良さが醸し出されていて、とにかくピュア。濁りのないラヴ・ストーリー。特に良かったのは、ローレンス神父に薬をもらって、それを飲むまでの心の葛藤のシーンかな。それから飲んでからベッドに倒れ込むまで。恐怖におののきながらも意を決して薬を飲み干すところが、ジュリエットの強さと弱さの間を揺れるように、わたしの心も揺さぶられます。ジュリエットがわたしの中にもいるみたい。

それにしても、これは凄い作品。ロイヤル・バレエが大事にしている作品でもあるし、ダンサーも一度は踊ってみたい作品であることは、いろんなダンサーのインタヴュウからも分かります。そしてそれは、観るわたしにとっても大事な作品。だって、わたしがバレエに心からはまったのはこの作品からだもの。まだまだ観たいと思うと同時に、しばらく心の中で熟成させる時を置いてまた観たい作品でもあります。充実していた6回の公演を踊ったダンサーみんなに感謝して。

最後のシーン(カーテンが降りたあとです。念のため)
c0055376_961583.jpg

終演直後のカスバートソンさんとボネリさん
c0055376_972539.jpg

カピュレット家関係の人々
c0055376_98397.jpg

ガートサイドさんのティボルト♡
c0055376_984223.jpg

キャンベルさんのマキューシオ
c0055376_992099.jpg

カスバートソンさんとボネリさん
c0055376_995768.jpg

[PR]

by zerbinetta | 2012-03-22 19:03 | バレエ | Comments(0)

<< 闇は栄光の光りを際だたせる ア... 友達いないけど ニコラ・ベネデ... >>