音楽会早退 ヘルムヒェン、ユロフスキ、ロンドン・フィル チェコのマスター・ピース(前半)   

02.05.2012 @royal festival hall

janáček: suite, the cunning little vixen
dvořák: piano concerto
(suk: symphonic poem, ripening)

martin helmchen (pf)
vladimir jurowski / lpc, lpo


風邪ひきました。一昨日の朝起きたとき妙に喉が痛くて、空気乾いてるせいかなって高を括ってたらどんどんひどくなって、今日はなんだか熱っぽくもあります。何とか会場に着いたものの、絶不調。とても音楽を聴ける状態ではありませんでした。咳を止めるのにも一苦労。というわけで、ちゃんとした感想は書けませぬ。ユロフスキさんとロンドン・フィル、今シーズン最後というのにもったいない。

ヤナーチェクの「利口な女狐」の組曲は、ターリッヒが組んだものを一昨年なくなられた指揮者、マッケラスさんが改訂したもの。マッケラスさん、ヤナーチェクの音楽の普及に尽力を傾けていた方ですからね。チェコのオーケストラに招かれたとき、チェコ語も勉強したそう。彼の追悼音楽会でも、「利口な女狐」の最終シーン(めちゃくちゃ良い曲)が演奏されました。
このオペラは本当にステキなんです。子供向けの振りをして立派な大人向け、というか大人こそ感動する。なので、ぜひオペラを観たいのだけど、歌のない組曲版は、ほとんどオペラの筋とは関係ないようなので、この曲を聴いてオペラを想像するのは無理かな。それに、2楽章に分かれているのだけどどちらもアンダンテで、同じような雰囲気なのがちょっと退屈でもったいない。女狐のアジテーションのシーンとかスパイスになる音楽、オペラにはあるのだけど、歌がないとやっぱりダメなのかな。演奏自体は良かったので、ユロフスキさんにはぜひ、オペラを振ってもらいたいのだけど。ユロフスキさん、オペラ指揮者なのに彼のオペラ、まだ聴いたことないのが残念。ロイヤル・オペラでもイングリッシュ・ナショナル・オペラでも彼を呼ぶべき。(ユロフスキさんのイギリスでのオペラの活動場所はロンドン・フィルがレジデント・オーケストラのグラインドボーンです。って今ウェブ・サイトを見たら、なんとユロフスキさん「利口な女狐」振るじゃない。でも、高いんですよね。むちゃくちゃ。しかもきちんとした格好をしなきゃいけないんです)

ドヴォルジャークのピアノ協奏曲は初めて聴く曲。ドヴォルジャークの協奏曲は、チェロ協奏曲があまりにも有名で、ヴァイオリン協奏曲が土臭い隠れた名曲、そしてピアノ協奏曲が滅多に演奏されない、マニアックな曲ではないでしょうか。聴いた感じでは、ところどころドヴォルジャークらしい親しみやすさ、美しさが聞こえるけれども全体としては散漫として、マイナーにとどまるのもさもありなんな感じ。演奏のせいではないと思います。ヘルムヒェンさんは前に見たとき(2、3年前)よりずいぶん大人になった感じだけど、柔らかなタッチできれいな音でピアノを弾いていたし、ユロフスキさんのオーケストラも上手かったです。ピアノの蓋のおもてにカヴァーがかかっていたのは初めて見るけど、音色や音量の調節でしょうか?

で、ここまで聴いたところで、限界。ごほごほ咳をしながら、フェスティヴァル・ホールをあとにしました。
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by zerbinetta | 2012-05-02 08:31 | ロンドン・フィルハーモニック

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