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等身大の物語 ユフィ、マロネー 「リーズの結婚」   

04.05.2012 @royal opera house

frederick ashton (choreography)
ferdinand hérold (music)
barry wordsworth / oroh

yuhui choe (lise), brian maloney (colas),
philip mosley (simone), michel stojko (alain),
david pickering (thomas), etc.

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まだまだ続く、「リーズの結婚」、今日はユフィさんとマロネーさんのペアです。ユフィさんはとっても応援しているし、彼女の踊り好きなので楽しみでした。ユフィさんこっちのバレエ・ファンの人にも評判いいんですよ。そして、マロネーさんは、去年、「白鳥」の舞台で怪我をしてずいぶんと長い間休んでいたので(多分少しずつは出ていたと思うんですけど)、大きな役では今日が復帰。楽しみ。
実は今日も体調が悪くて、あまりちゃんと観れていないので感想は簡単に。

ユフィさんとマロネーさんのリーズとコーラスは、良い意味でも悪い意味でも、隣にいそうな身近な人たち。なんだか友達の話を観ているようで、とっても親しみを覚えます。そして親しみを覚えるもうひとつの大きな要因がユフィさんの表情。彼女の表情の付け方、口をとがらせたり、目の動かし方が、日本の漫画チックというかテレビチックなので、日本人のわたしにはとっても分かりやすいのです。もちろん、ユフィさんは日本人ではなく韓国籍なのかもしれないけど、日本で育った方なので、日本人の表現が体に染みついているのでしょう。それがわたしに染みついているものと共鳴して、分かり合うのです。多分、この感覚は、外国の人には分からないと思うんだけど、でも、今や漫画やアニメがヨーロッパでも広く認識されているように、ユフィさんの表情はこちらの方にも理解できるのではないかと思います。そして、何より踊りの上手さ。足さばきのきれいさはとってもステキでした。これがユフィさんがここでも地元のファンに人気を得ている理由でしょう。

とユフィさんのステキなところばかり書きましたが、その一方で、身近さは感じるものの、何か特別なものがあまり感じられなかったのが残念です。技術的にはとっても上手いし、それは、(わたしは素人なので間違いかもしれませんが)プリンシパルのレヴェルに達しているように思えるのです。でも、まだ、プリンシパルになっていないのは、プリンシパルにしかない、特別なもの、オーラのようなものが不足しているからではないかって思うんです。上手いだけじゃダメ、っていうのはきつい世界ですけど。でも、ユフィさんはいずれ突き抜けて凄味みたいなものを踊りに乗せることが出来ればいつでもプリンシパルになれると思うんですよ。ぜひぜひそうなって欲しいとファンのひとりとして強く思います。

マロネーさんはハンサムですね〜。彼もとっても実直な踊りで、さすがに大役復帰で緊張してたのかな、丁寧に役を作っていて役作りの方向性が似ているユフィさんとは良いペアでした。わたしは、彼が怪我をした舞台を観ているので、彼の復帰はとっても嬉しいんです。ぜひたくさんステキな踊りを見せて欲しいです。しっかり応援しちゃいます♡

今日のアランはストイコさん。アランの出来次第でこの作品が良くも悪くもなってしまうので、アラン大丈夫かなぁといつも心配するのだけど、ストイコさんのアランもとっても良かったです。っていうか、ロイヤル・バレエって役者が揃っていて、さすがに役を踊る人は誰がやっても納得(多少の好き嫌いはあるでしょうが)。アランに限らず、シモーネやトーマスもいつもいつも楽しませてもらえます。このバレエやっぱり好きだぁ〜。そして、ダンサーの方たちも楽しんで踊ってる感じがして、みんなが幸せな作品。

ピカーリングさん、モスレーさん、ストイコさん
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舞台袖からマロネーさんの写真を撮るバレリーナの人。誰だろう?マロネーさんの彼女?こんなときでも足が決まってるのが微笑ましい
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ユフィさんとマロネーさん
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by zerbinetta | 2012-05-04 09:06 | バレエ

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